先頃オランダで開催されたハーグ世界ジュニア選手権で逆転優勝を飾った村上佳菜子(むらかみ・かなこ)。
フィギュア王国・名古屋で「浅田真央2世」との呼び声が高い。

その村上佳菜子が次のような趣旨の発言を行った(不正確)。
「ソチは、真央さんが金メダル、私は銀メダルでいい。私は次で金メダルを取る」。
「真央ちゃん」だったかもしれない。
屈託のなさが持ち味だ。

村上佳菜子は、浅田真央が通った道を歩んでいる。
同じ山田満知子コーチにつき、同じ中京大中京高へ進む。
先の大胆発言は憧れの先輩に敬意を示した格好。
といっても、本気でそう考えている節がある。
日本期待の新星はおっとり派だった。

山田満知子コーチによれば、村上佳菜子はライバルに頑張れと言える。
頂点を目指す選手には珍しいお人好し?
明るくて楽しい性格であり、周囲に笑いが絶えない。
“天然ボケ”が入っているのか…。
皆から可愛がられる。
現時点では、シニアのグランプリファイナルを制した15歳の浅田真央のレベルに及ばない。

村上佳菜子がオリンピックに出場することの大変さが分かってくるのはこれから。
そのときも先の発言のようにのんびりと構えていられるかどうか疑問だが、いまはそれもよし。

余談。
実は、この大会では男子の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)も逆転優勝を飾った。
柔らかい体から繰り出すビールマンスピンやイナバウアーは女子顔負け。
韓国のキム・ヨナの表現も貪欲に取り入れようとしている。
羽生結弦は宮城県出身で、4月に荒川静香の母校、宮城・東北高へ進む。
羽生結弦と村上佳菜子はともに15歳。

日本勢の男女アベック優勝は、2005年の織田信成&浅田真央以来、5年振り2度目だ。
また、世界ジュニア選手権で過去に優勝した男子3選手は全員バンクーバー冬季五輪で入賞した。
羽生結弦も期待の新星…。

先日のイタリア・トリノ世界選手権で高橋大輔と浅田真央が金メダルを獲得した。
世界ジュニア選手権と合わせた4冠独占は歴史的な快挙である。
「フィギュア王国・日本」と呼んでいいだろう。

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