新年度(2011年度)スタート。
昨年から不安視されていた第4四半期(1〜3月)の景気の底割れは避けられた。
しかし、回復の手応えを感じるまでに至らない。
先行きは予断を許さない。

さて、多くの企業はこの時期をとらえ、新入社員教育など「社員研修」を予定している。
大手企業は立派な専用施設に缶詰め状態にし、数日どころか数週間の合宿研修を実施する。
コスト削減の一環で、外部の専門施設を利用するところも増加しているようだ。

やはり規模が大きい企業ほど、教育では恵まれている。
学生の大手志向を責められない。
新卒は、入社直後に大差がつく可能性がある。
また、それは中堅・中小企業にとり競争上のハンディとなる。

そこで、都市銀行系のシンクタンクはおもに取引先や会員企業を支援しようと、多様なビジネスセミナーを開催している。
公開スタイルなので、だれでも受講が可能だ。

私は長年、三菱東京UFJ銀行の東京・名古屋・大阪、みずほ銀行の東京・大阪、三井住友銀行(SMBC)の東京などで営業講師を務めている。
都市銀行だけでなく、地方銀行第2位の「北陸銀行」のほか、かつては常陽銀行、千葉銀行、武蔵野銀行、静岡銀行などでも…。

中堅・中小企業は外部講師を招へいすると、相当な費用を負担しなくてはならない。
大手企業と異なり、受講者が少ないため、一人当たりの教育費が跳ね上がってしまう。
企業研修では自社に合わせたカリキュラムにできるので効果が高くなるのは確かだが…。
実際には、大半の社長が二の足を踏む。

「企業は人なり」。
厳しい環境を乗り切るには、社員への教育投資が欠かせない。
後日このブログで述べるが、経済と景気は両方とも壊滅状態に陥るかもしれないと覚悟している。
そうした前提で、私は今後の人生と経営の再構築に取り組んでいる。

中堅・中小・零細・個人企業は、どうか公開セミナーを積極的に活用していただきたい。
社員の能力強化はもとより、ときに大きな刺激が得られ、経営や業務の見直しにつながる。

                       ◇

ところで、教育を熱心に施しながら、成果をさっぱり上げられない企業が珍しくない。
普通に考えれば社員の側でなくインストラクターの側に問題がある。
拠点や部門、企業が不振に陥るのは、普通に考えれば管理者や社長などの指導者の側に問題があるように…。

業績の低迷が数年に及べば、社員教育・社員指導の敗北が原因でないか?
間違っていると疑うのが自然である。
私は、成果から社員教育・社員指導の妥当性を検証すべきだと思う。

Copyright (c)2010 by Sou Wada

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