日本最大の都市・横浜に「横浜ベイスターズ」というセ・リーグのプロ野球チームがある。
本拠地の横浜スタジアムはJR・横浜市営地下鉄関内駅のそば。
立地は申し分ないのに、スタンドのあちこちで閑古鳥が鳴いている。
360万人の横浜市民はどこへ行ったのか?
隣の川崎市民と合わせると、500万人。
人口百万都市でも本拠地を埋める球団がある。
スタンドの応援も凄まじい盛りあがりを見せる。

横浜は“地元意識”が希薄。
東京にコンプレックスを感じない唯一の市民とされる。
経済的に豊かな住民が多く、他人に干渉されるのを嫌う。
自由と自我を大切にし、それが他の地域の人からすると「横浜の人は冷たい」と映る一因であろう。
横浜に心地よさを感じながら、横浜にあまり愛着を持たない。
クール!
しかも、土地柄がかつての革新から、いまや保守に様変わりした。
ファンがいても「読売ジャイアンツ」が中心でなかろうか。
概してプロ野球に冷淡である。。
春夏の甲子園で優勝を争う年もある高校野球にはいくらか興味を示すが…。

また、横浜ベイスターズの成績を考えれば、不人気もやむなし。
ここ7年間一度も勝率5割に達していない。
2002年6位、2003年6位、2004年6位、2005年3位、2006年6位、2007年4位、2008年6位、2009年6位。
例えば、最下位の昨シーズンは51勝93敗、1勝2敗のペース。
首位の巨人は89勝46敗9分、2勝1敗のペース。
勝敗は逆だ。

さて、この弱小チームに昨シーズン終了後、巨人から尾花高夫投手総合コーチが監督として入団した。
防御率が12球団唯一の2点台(2.94)、盤石の投手陣を築きあげた立役者だ。
尾花高夫コーチが抜けた影響か、今シーズンの巨人投手陣はいまのところ安定感を欠く。
投手の育成に関してはプロ野球界でナンバーワンだ。
尾花高夫監督の誕生は、世間から振り向かれることの少ない横浜ベイスターズにとり久々の明るい話題といえる。
ちなみに、セ・リーグの昨シーズンの順位はチーム防御率のまんま。
横浜ベイスターズは4.36。

新監督の招へいで期待の高まる横浜ベイスターズだが、残念ながら今シーズンは5位止まり。
3季目にAクラスに入り、クライマックスシリーズに進出できればよしとしなくてなるまい。
監督が変わったからといって、戦力が変わったわけでなく、苦しい展開が続こう。
勝ち星の大きな伸びは望めない。

尾花高夫監督がもっとも手こずるのは、チームに染み付いた負け癖。
業績不振に慣れ切り、だれも予算未達を悔しがらない企業がある。
負け犬根性を払しょくするのはきわめて難しい。
まず守るべきは、たとえ負け試合でも無気力な姿を見せないことだ。
闘うスピリッツが伝わってこないと、がっかりしてしまう。
ファン離れに歯止めをかけられない。
全員の「意識改革」が先決。
投手コーチとしての手腕は折り紙付きだが、監督としての力量はどうか?
適性は別物だ。

横浜ベイスターズは長年ペナントレースに参加していない。
1チームだけ蚊帳の外という印象が否めない。
ここまでの惨状は、どこかに問題があるというより、すべてがダメなのだ。
選手、監督・コーチ、フロント、三者の再生が必須。
それぞれが抱える課題を明確にし、それを着実に達成していく。
チームが生まれ変わるには歳月がかかるのでないか。

並行してファンの育成も不可欠。
知恵を絞って観客動員を増やしたパ・リーグの球団に手本を求めよ。
子どもと母親がカギを握る。
横浜市民、そして川崎市民、さらに神奈川県民の一部が年間1回球場に足を運んでくれるなら「満員御礼」になる。

どれも簡単でなく、地道にやっていくしかない。



私は、横浜・港北ニュータウンに引っ越してきて丸12年が経った。
センター南駅やセンター北駅の周辺の商業施設などで横浜ベイスターズの選手やコーチを見かけることがある。
しかし、成績がどん底のせいか、自信がなさそう。
私が見詰めると、彼らは弱々しく微笑んだり、目を逸らしたり…。

昔、JR広島駅の新幹線ホームで出くわした巨人の清原和博。
当時はほとんど打てなくなっていた。
私と視線がぶつかった瞬間、睨み返してきた。
なぜ、あんなに顔が黒いのか、土産(もみじ饅頭?)を抱えているのか不思議だった。
肩で風を切るプロ野球選手が少なくなり、寂しい。

私は暑い時期に1〜2回、横浜スタジアムで“尾花横浜”を応援する。

◆書き加え
このブログは3週間程前の執筆。
出だしは最悪の横浜ベイスターズだったが、かなり盛り返しつつある。
今季は5位止まりと思ったが、4位に食い込むかもしれない。
そうなると、来季はAクラス入りもないといえない。
頑張れ、横浜!

Copyright (c)2010 by Sou Wada

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