NHK朝の連続テレビ小説。
新シリーズ「ゲゲゲの女房」に接したのは最近のこと。
画面から面白そうな雰囲気が伝わってきたが、私は仕事に追われて見られなかった。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるの妻が主人公というのは分かった。
実は、私は新聞の4コマを除き、漫画をまったく読んだことがない。
恐らく子どもの頃に親しむ経験を持たなかったことが最大の理由。
結果として、漫画は食わず嫌いに…。

先だって、週末に1週間分を見る機会があり、私はこのドラマに惹きつけられた。
40年近く前の前妻との出会い、そして35年近く前の結婚生活の記憶が生々しく蘇ってきたからだ。
私が20〜21歳、そして25〜26歳か。

番組のホームページで調べたことを交えながら記す。
ヒロインの飯田布美枝は昭和7年、島根の商家に生まれた。
生来の引っ込み思案、背が高いことをからかわれた経験も影響して人目を気にし、何事にも消極的…。
おまけに背が高いとの理由で縁談を断られ、仕事も務まらず、落ち込みがち…。
…兄が結婚して嫁を迎え、家に居づらくなった。
婚期を外した28歳(当時は早かった)、縁談が舞い込む。
相手は村井茂という10歳年上の、東京在住の貸本漫画家だった。
戦地で爆撃に遭い、左腕を失っている。
そして、茂の屈託のない笑顔と素朴な人柄に惹かれ、結婚。

私が見たのは結婚直後の調布での生活から…。
昭和36年頃(私は10歳頃)。
期待と不安の入り混じる思いで上京した布美枝。
が、待ち構えていたのは、大都会の雰囲気がまったくないところに建つボロボロの一軒家。
絶句…。
茂はヒット作がなく、極貧の生活を送っていたのだ。
しかも貸本漫画はすでに斜陽…。

私は驚きっ放し。
まず、島根と東京に暮らす二人の結婚式が見合いから5日後だったこと。
相手を何も知らないのに、印象だけで生涯のパートナーを決めた。
即上京、夫婦生活が始まる。
女性は覚悟が凄い。

また、貸本漫画があったこと。
私が小学生の時代だったが、先に述べたとおり漫画を読んだことがない。
貸本漫画家とは、貸本屋の商品である貸し出し専門の漫画を描く職業である。
普通の漫画家の収入に遠く及ばず、ほとんど食べていけない。

さらに、布美枝は当然、茂の描く漫画を知らない。
最初に目にしたのが「墓場鬼太郎」。
仰天…。
私が布美枝の立場なら、ここで家に帰らせてもらう。
女性は肝が据わっている。

さらにさらに、初めてのデートが結婚後だったこと。
布美枝が茂に連れて行かれたのは、調布の深大寺だった。
何せ交際期間なし。

ところで、私が前妻と出会い、真っ先に行ったのは深大寺周辺のうっそうとした林だった。
小金井市東町2丁目の下宿から歩いて1時間前後でなかったか。
費用はゼロ。

布美枝は、超人的な努力でマンガと格闘する茂とともに生きていく決意を固めた…。

女は強い。
前の妻も、そしていまの妻も…。

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