時代は変わった。
かつて、不況に強いとされる業種や商売が少なからずあった。
いまや、それさえ不振を極める。
大衆食のラーメン店も例外でない。
売り上げをかなり落としているのだ。
次々と趣向を凝らした新店が登場するので人気を保つのは至難だとしても、最近まで行列や満席が当たり前だった名店がすんなりと入れるようになった。
主は元気がない。
私が暮らす横浜・港北ニュータウンも状況は同じだ。
プチ富裕層とて支出を切り詰めている。
天候次第で、書き入れ時に店内ががらんとしていることも…。
客足が遠のく悪循環に嵌まると、立て直しが苦労だ。
私たちはラーメンを食べなくなったのか?
そうでなかろう。
おそらく支出を生ラーメンやカップ麺、袋麺などにいくらか、あるいはかなりシフトさせている。
一食に千円札を出したくない。
消費者は「小銭入れ」の中身を節約している。
今年に入り、景気が少しずつ回復してきた。
しかし、日本の財政、自分の雇用や所得、年金などに対する不安が消えたわけでない。
多くの有権者が期待を寄せた民主党政権への失望も広がった。
むしろ不安は膨らんでいる。
国民が先行きに明るさを感じられるようにならないと、消費抑制の姿勢は解かれないはずだ。
◇
私はばたばたの状態が続いてろくに見られないが、「ゲゲゲの女房」が大変なことになっている。
フリーランスだった私の結婚直後も極貧だったが、村井茂と村井布美枝の生活ははるかにひどい。
私は少ない仕事を行いさえすれば、わずかばかりのカネを受け取れた。
しかし、村井茂はたくさん漫画を描いているのに、まともに原稿料を受け取れない。
働いた報酬を当てにできないとなると、生活は見通しがつかない。
まして子どもがいる。
私なら絶望的な気分になる。
いったん取りついた貧乏神を追い払うのは至難だ。
水木しげるが成功するまでにこれほどの苦難を舐めたとは…。
ゲゲゲの女房の最近の展開は、胸が締め付けられる。
Copyright (c)2010 by Sou Wada
←応援、よろしく!
かつて、不況に強いとされる業種や商売が少なからずあった。
いまや、それさえ不振を極める。
大衆食のラーメン店も例外でない。
売り上げをかなり落としているのだ。
次々と趣向を凝らした新店が登場するので人気を保つのは至難だとしても、最近まで行列や満席が当たり前だった名店がすんなりと入れるようになった。
主は元気がない。
私が暮らす横浜・港北ニュータウンも状況は同じだ。
プチ富裕層とて支出を切り詰めている。
天候次第で、書き入れ時に店内ががらんとしていることも…。
客足が遠のく悪循環に嵌まると、立て直しが苦労だ。
私たちはラーメンを食べなくなったのか?
そうでなかろう。
おそらく支出を生ラーメンやカップ麺、袋麺などにいくらか、あるいはかなりシフトさせている。
一食に千円札を出したくない。
消費者は「小銭入れ」の中身を節約している。
今年に入り、景気が少しずつ回復してきた。
しかし、日本の財政、自分の雇用や所得、年金などに対する不安が消えたわけでない。
多くの有権者が期待を寄せた民主党政権への失望も広がった。
むしろ不安は膨らんでいる。
国民が先行きに明るさを感じられるようにならないと、消費抑制の姿勢は解かれないはずだ。
◇
私はばたばたの状態が続いてろくに見られないが、「ゲゲゲの女房」が大変なことになっている。
フリーランスだった私の結婚直後も極貧だったが、村井茂と村井布美枝の生活ははるかにひどい。
私は少ない仕事を行いさえすれば、わずかばかりのカネを受け取れた。
しかし、村井茂はたくさん漫画を描いているのに、まともに原稿料を受け取れない。
働いた報酬を当てにできないとなると、生活は見通しがつかない。
まして子どもがいる。
私なら絶望的な気分になる。
いったん取りついた貧乏神を追い払うのは至難だ。
水木しげるが成功するまでにこれほどの苦難を舐めたとは…。
ゲゲゲの女房の最近の展開は、胸が締め付けられる。
Copyright (c)2010 by Sou Wada

