参院選が迫ってきた。
現時点では民主党が有利な情勢だ。
日本の危機は深まるばかりだというのに、国民の関心は盛りあがりそうもない。

⇒2010年6月15日「したたか与党・民主が勝利…参院選予想」はこちら。

民主党の支持率低下を待つことしかできなかった自民党は、昨夏の衆院選の流れを止められず、敗北を喫するだろう。
最近のコメントを聞いていると、批判するだけの野党になり下がった。
谷垣禎一(たにがき・さだかず)総裁がひどい。
菅直人(かん・なおと)首相の誕生で内閣支持率と民主党支持率が跳ね上がり、意気消沈している。
自民党は無気力が目立ち、日本の再生へ向けてメッセージを発せられない。

また、「みんなの党」を含め、新党は参院選で存在感を示せない。
先行するみんなの党はこの間、ほとんど支持率を向上できなかった。
最近ではむしろ影が薄くなっている。
渡辺喜美(わたなべ・よしみ)代表は高い志を持つが、周囲を巻き込むパワーとしたたかさに欠ける。
自身の人気に頼るしかない現状では、党勢の拡大は果たせない。

舛添要一(ますぞえ・よういち)は自民党を出たが、判断と対応を間違えて人気が萎んだ。
政治家としての経験の浅さを露呈した。
「新党改革」を知っている有権者はどれくらいいるか。

私は、みんなの党など新党の立ち上げがきっかけとなって本格的な「政界再編」が起こってほしいと期待した。
しかし、いずれも膠着期の“吹き出物”みたいな印象で、そうした機運は不発に終わりそうだ。
とくに新党の代表が小粒であり、政界に影響力を及ぼすに至らない。

国難の時代に、強力なリーダーシップを発揮する政治家が出てこない。
だれも体ごとぶつかる覚悟を決められない。
それは私たちの姿でもある。
この世界にも戦後教育の失敗が如実に現れている。

国会議員は名誉と収入のバランスの取れた“おいしい職業”になり、自分のためにしか働かなくなってしまった。
保身の塊だ。

                      ◇◆◇

政治の混迷に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年4月12日「日本沈没の予兆…吹き出物としての新党」はこちら。

⇒2010年4月6日「苦戦議員の駆け込み寺としての新党」はこちら。

⇒2010年4月5日「舛添要一と渡辺喜美が、あなたの党」はこちら。

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