自分の「仕事」をどう評価するか?
結論を述べれば、仕事で評価しない。
「人生」に位置づけて評価する。

すなわち、長いスパンで眺め、いまが「幸せ」になっていると感じたら自分の仕事を評価するのだ。
仕事のための人生でなく、人生のための仕事なのだから…。
私たちが仕事の評価を仕事で行うと、一喜一憂しやすい。
いまや働く期間は半世紀に及んでおり、それでは幾多の試練や荒波を乗り切れない。

私は原則として年中無休、しかも起きている時間のほとんどを仕事に当てている。
最大の理由は、そうしなければ食べていけなかった。
また、40歳まではプランナー、40歳からは著者や講師だったので、「これで完了だ」というピリオドを打ちにくかった。
手間をかけるほど品質が高まり、それは際限がない。
ゆえに、あまり苦痛を感じないで仕事にのめり込めた。
が、それがよかったかと問われれば、答に窮する。

ちなみに、私は働くよりも遊ぶほうが好きだ。
遊んでいる自分を夢見て働いてきたと言えなくもない。

私のような“仕事人間”でなくても、人生の大きな部分を仕事に割かざるをえない。
それを重視して当然だ。
それを楽しむのはもっと大切だ。
けれども、仕事は所詮、手段にすぎない。

私たちが仕事の評価を仕事で下すのは間違いだ。
「いい結果を出したから…」。
そうした判断は社長や上司に任せておけばよい。
また、企業での評価がそうなるのは致し方ない面がある。

私たちが現実に仕事で生活を支えている以上、そうした評価が得られるのは望ましいが、それがすべてでない。

私は、人生の理想が明確だ。
幸せであること。
では、幸せとは何か?
むろん、そう感じられること。

世の中で幸せがもっともシンプルであり、正直である。

現代人は仕事と切り離して人生を考えることが難しい。
だから、両者の距離をそれなりに保たなくてなるまい。

仕事で結果を残しながら人生に幸せを感じられないのは、仕事に捉われているからだ。
両者の同一視、人により両者の逆転現象が起こる。
したがって、働き方を誤ってしまう。

よりよい仕事は確かに「豊かさ」をもたらしてくれる。
しかし、もっと大事なのは心の豊かさをもたらしてくれることだ。
そう、人生に幸せを感じられる…。
そんなあなたは周りをなごませる。

自分の仕事を人生に位置づけて評価せよ。
その成果が人生の果実につながってこその仕事である。

仕事はどこまでも奥深い。
たかが仕事、されど仕事。

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