2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
日本は決勝トーナメント1回戦、パラグアイ戦で敗退した。
互いに譲らず、120分間 死力を尽くして無得点。
勝負はPK戦へ。
日本は3人目が外した。
後一歩のところでベスト8入りを逃した。

私は試合を観戦しながら、きのうのブログ「本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦」に書き加えを行った。
ちょっとした感想にすぎないが、それをアップしたい。

◆書き加え1

決勝トーナメント1回戦、パラグアイ戦。
いまから延長戦に入る。
私は見ているだけなのに疲れてしまい、侍ジャパンの戦いぶりに胸が苦しくなってきた。
選手はへろへろに違いない。

もちろん勝ってもらいたいが、ここまで頑張れば十分でないかという気もしてきた。
こんな弱音を吐くと日本代表、そしてサポーターに叱られる…。

前評判は最悪だったにもかかわらず、すでにおおいに健闘している。
サッカーは過酷なスポーツだ。
選手一人ひとりの息遣いが聞こえてくる。

◆書き加え2

延長戦が終了した。
グループリーグの3試合を含め、日本代表の集中力は素晴らしかった。
PK戦の結果がどうであれ、頑張りを称えなくてならない。

ゴールキーパー(GK)は何とつらい役回りか。
川島永嗣(かわしま・えいじ)は幾度もピンチを救ってきた。
私は祈るような気持ちだ。

◆書き加え3

PK戦が終了した。
日本代表は惜しくも敗れた。

侍ジャパンには胸を張り、日本に戻ってきてもらいたい。
お疲れさま!
ありがとう!

◆書き加え4

現地の中田英寿(なかた・ひでとし)は試合を冷静に振り返った。
日本代表は勝ってもおかしくなかったと…。

守備は持てる力を十二分に発揮したが、攻撃はデンマーク戦のような後ろ(中盤)から盛り立てる“厚み”を欠いた。
そのとおりだったかもしれない。
しかし、それは2014FIFAワールドカップブラジル大会への課題ということで…。

日本代表はチームとしてのまとまりにより4試合を戦ってきた。
私たちの国民性がいかんなく生かされた。

同時に、決定力不足もはっきりした。
「エースストライカー」と呼べる存在がない。
MFの本田圭佑(ほんだ・けいすけ)に期待せざるをえなかった。
決勝トーナメントを勝ち進むには、突出した個人力・個人技も必要だろう。
私は、1968年メキシコ五輪(オリンピック)で得点王に輝き、日本代表の銅メダル獲得に貢献した釜本邦茂(かまもと・くにしげ)を思い出した。
ドリブルが得意な杉山隆一(すぎやま・りゅういち)とのコンビ(二枚看板)は強力だった。

◆書き加え5

眠ろうとしてベッドに横たわった。
が、じわりと悔しさが込み上げてきた。

サッカーをまったく知らない素人の意見だが、PK戦でボールを蹴る位置(ペナルティースポット)がゴールに近すぎる。
5メートルとは言わない。
せめて1〜2メートル後ろに下げればスリリングになり、ドラマが生まれるのでは…。
キッカーもゴールキーパーも見せ場が増える?
見る側も大逆転を楽しめる?

ただし、その場合、ペナルティエリアをはみ出すかどうか、私は分からない。

引き分けがペナルティというのもピンとこない。
「ペナルティキック」と切り分けてはどうか…。

◆書き加え6

惜敗後、監督やコーチ、選手など日本代表は表情がとてもよかった。
ベストは尽くした。
そんなすがすがしさが漂う。

皆、一緒に戦った仲間、そしてサポーターへの感謝の気持ちを口にした。
それは心の底から出ているように感じた。

個々の技量の至らない部分を闘志と組織の力で補い、最高のパフォーマンスを示してくれた。
私たちの心に深く刻まれた活躍だった。

◆書き加え7

岡田武史(おかだ・たけし)監督は終了直後、「選手がこれだけ頑張ってくれたので、勝たせてやりたかった。私の力が足らなかった」と語った。
また、「ベスト8はそんなに甘くないという意味だろう」とも…。
さらに、その後の記者会見で「おそらくもうやることはない」と、監督退任の意向を明らかにした。
自身はベスト4を目指した。

◆書き加え8

眠れない夜が明けた。
岡田武史監督の退任発言を受け、マスコミなどでは早くも2014FIFAワールドカップブラジル大会の日本代表監督に関する憶測が飛び交っている。
候補者の名前が何人も挙がる。
関心の高さの裏返しだ。

田中マルクス闘莉王(たなか・マルクス・トゥーリオ)が語ったとおり、日本なりの戦い方があってよい。
私は思う。
世界のレベルと日本の特性を融合して“上”を目指すうえでも、W杯日本代表の監督は内外から交互に招へい(起用)するのが理想では…。

選手のみならず、岡田武史監督は本大会を通じて大きく成長した。
評価が一気に高まった。
53歳、まだ若い。
代表監督の大変さに懲りたのか?
しかし、関係者や国民が望むなら、2018年のW杯で指揮を執ってほしい。

私個人の希望は、2014マラドーナジャパン。
リアリティは無視しての話。
私がほかにだれも知らないという事情もある。
はたして次期監督はだれに?

◆書き加え9

日本選手がPKを外したシーンが幾度も流されている。
私が名前を伏せることに意味がない。
3人目のキッカー、駒野友一(こまの・ゆういち)はボールがクロスバーに弾かれ、頭を抱えてピッチにうずくまった。
・・・号泣。
私は痛々しくなった。

W杯が終わるまで、この映像は使われつづける。
回想や総括の番組でも…。
また、この先もW杯が開かれるたびに…。

これをバネにし、駒野友一にはさらに素晴らしい選手生活そして人生をつかんでもらいたい。
責任を背負い込むことはない。
PK戦は、だれかが失敗しなれければ決着がつかないシステムなのだから…。

◆書き加え10

パラグアイ戦の平均視聴率は、関東地区で57.3パーセント、関西地区で54.1パーセントを記録した。
凄い数字!
これは侍ジャパンが与えた感動の大きさを物語っている。

近い将来、ワールドカップサッカーを日本単独で招致しようとの機運が盛り上がるかもしれない。
オリンピック招致とどちらが先に実現するだろう。

私は頭がボケないうちにナマで観戦・応援したい。

◆書き加え11

本大会前の日本代表…。
どん底の評価が選手らの反発心をかき立て、エネルギーを引き出した。
そして、実際にどん底の状態がチームの団結を生み出し、結束を強めた。
泥臭く粘り強い守備を中心とした戦いを繰り広げた。

本田圭佑は、「優勝を目指す」と言わなければ、日本は世界から振り向いてもらえなかったと明かした。
自分とチームを奮い立たせる意味もあったろう。
そして、自らを含めて「個の力が劣ると感じた」と語った。
若い選手が積極的に海外でプレーすることを勧めた。

ベスト8に日本の名前がないのはさみしいかぎり。

◆書き加え12

「周りの評価に一喜一憂していられない」。
岡田武史監督は言い切った。
バッシングを受けようが、自分の信じる道を進むと…。
また、日本代表が上を目指すには、もっと長いスパンでチームの強化を考えるべきだと…。

関係者によれば、大会直前に辞任をにおわせたのは選手に批判が及ぶのを少しでも和らげようとの気持ちから。
肝の据わった男である。

ただし、「日本のサッカーをこれ以上背負えない」。
完全燃焼を示唆した。

W杯日本代表監督は想像を絶する激務のようだ。

以下に「本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦」と題する2010年6月30日のブログを収める。

                      ◇◆◇

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
最悪の前評判を覆し、日本代表は決勝トーナメント進出を決めた。
チームは喜びもひとしおだろう。
が、目指すところは高い。

退屈などと酷評されたが、カメルーン戦の勝利は自信になった。
やはり一番の良薬だ。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

オランダ戦の試合運びは充実していた。
デンマーク戦の快勝は自信を大きくした。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

侍ブルー軍団は波に乗っている。

きょう、いよいよ決勝トーナメントの1回戦。
キックオフは午後11時頃。
日本代表が対戦するパラグアイは南米の強豪であり、やりにくい相手らしい。
グループF1位。
世界ランキングは、日本が45位に対し、パラグアイが31位。
過去の対戦成績は、日本の1勝3分け2敗と分が悪い。

パラグアイは意外にも鉄壁の守備が持ち味だ。
フィジカルコンタクト(当たり)が厳しい。
加えて、攻撃への切り替えが早く、とくにカウンターは注意を要する。
選手一人ひとりの縦方向への執念が凄まじく、走りのスピードそしてドリブルの突破力は侮れない。
また、南米チームに特有のいやらしさ、ずる賢さを持つようだ。
反則の使い方に長けているということ?
侍ジャパンがこれに苛立つと相手のペースに嵌まってしまう。
相当な難敵である。
侍ジャパンは体力の消耗が激しくなりそう。

しかし、イビチャ・オシムはこれまでの戦い方ができるなら勝てると語った。
日本代表の組織的なサッカーは、大会に入り試合ごとに進化している。
ゴールを狙う積極性も増している。
慎重なパス回し、冷静な試合運びを心がけ、じっくりと商機を探るのだろうか。
となると、前半を無失点に抑え込みたい。

私はサッカーをほとんど分かっていないが、本田圭佑(ほんだ・けいすけ)が相手の守備陣をどこまで引き付けられるかが得点のカギになると思う。
何せ「剣豪・宮本武蔵」のオーラを全身から放っている。
粗野なインパクトは十分。
が、本人は「一人でサッカーはできない」と心得る。
気迫は当然として、日本代表は“頭脳”で試合に臨み、全員で勝利をつかむほかにない。
岡田武史(おかだ・たけし)監督は選手にどのような指示を与えているのか。

韓国が1回戦でウルグアイに敗れ、姿を消した。
日本はアジア勢最後の砦となった。
気が早いと笑われるかもしれないが、1回戦に勝てば初の準々決勝進出(ベスト8入り)。
次は、岡田武史監督が目標とする「ベスト4入り」をかけ、スペイン×ポルトガルの勝者と対戦する。

注目のパラグアイ戦は、デンマーク戦ほどでないにしろ、日本中が寝不足になる。
私が暮らす横浜・港北ニュータウンの大規模団地では、ほぼ全世帯がテレビで観戦・応援するはず。
深夜、はたして響くのは住人の歓声か悲鳴か…。

TBSはキャスターに加藤浩次を迎え、午後10時から3時間以上にわたって放送する。
侍ジャパンが先制する試合展開になれば、化け物みたいな視聴率を記録する。
優に50パーセントを超えるのでは…。

私は、日本代表が決勝トーナメントで1勝を挙げたら、それは歴史的快挙と考える。
「世界を驚かせてやろうぜ!」が現実になる。

                       ◇

普段はサッカーに無関心な私でも気になる2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月28日「マラドーナとメッシの関係…W杯記者会見」はこちら。

⇒2010年6月28日「W杯人気、デニーズ世界のカレーツアー」はこちら。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

                       ◇

富山・滑川の天望町、かつての両親の実家に暮らす妹は熱狂的なサッカーファンである。
三男が富山第一高校サッカー部に所属していた。
高校サッカー選手権出場の常連校だ。
子よりも親のほうが夢中になっていた。
応援のためなら、どこへでもクルマで出かけていった。

⇒2008年1月2日「富山第一、高校サッカー出場!」はこちら。

⇒2008年12月29日「サッカー富山第一、初戦は筑陽学園」はこちら。

また、ひいきのJ1チームの応援のために、ときどき東京や横浜までやってきた。
驚くべき情熱である。

今回のワールドカップでも、本人はおそらく南アフリカへ飛んでいきたかった。
地元のサッカーファン仲間とどこかに集まり、おおいに盛り上がっているのでないか…。

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