2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の開催と重なり、国民の第22回参議院議員通常選挙への関心はあまり高くない。
一時は「サムライブルー」の活躍に忘れられかけた。
決勝トーナメントでサッカー日本代表がベスト8、ましてベスト4へ勝ち進んでいたら吹き飛んだのでないか…。

全国紙の世論調査などでは、投票に「かならず行く」と「なるべく行く」を合わせると、全員に達しそう。
ところが、実際には「かならず行く」と答えた割合を下回る。
日本を諦めているのか、とくに20代は鈍い。
2010参院選については、2009衆院選で民主党が政権交代を成し遂げ、しかも鳩山由紀夫内閣が総辞職した直後だけに関心はいくらか高い。

とはいえ、参院選(通常選挙)はもともと衆院選(総選挙)のような盛り上がりがない。
衆院選では、政党別の獲得議席数予測や候補者の当落予想の記事がマスコミやネットを賑わす。
それも投票日間近でなく公示日、いや解散前後から…。
しかし、参院選については、選挙情勢調査(分析)の類は概して低調である。
候補者の魅力や力量というよりも選挙区の政党支持率の高さのほうで結果が決まりやすい。
有権者は興味が薄いのだ。

私などは、21世紀に、そして日本の財政状況で「参議院」がはたして必要なのかという気さえしてくる。
両院制(二院制)をやめたら、いったいどれくらいの歳出を減らせるだろう。
思い切り乱暴な言い方になるが、例外なき“仕分け”にかけてみては…。
それがムリだとしたら、議員定数を激減させてほしい。
それと、任期は2期12年までに制限してほしい。
非常事態の日本に、政治を職業(商売)にする政治家は一人もいらない。

私たちは、政治についても通念や常識を疑ってかかるべきだ。
真剣に知恵を絞るなら参議院の役割を「ボランティア」に委ねられると、私は考える。
形や器、権威にこだわる時代はとうに終わった。
国会は化石だ。

                       ◇

今回の参院選で最大の焦点となっている民主党の単独過半数が実現するかどうかは、一人区での勝敗次第だろう。
むろん、民主党(与党)と自民党(野党第1党)の候補者の一騎打ち。
自民党は国民に人気の高い小泉進次郎衆議院議員を応援に引っ張り出しているらしい。
情けない話だ。
日本の将来を背負う可能性がないわけでないが、まだ若い…。

⇒2009年8月30日「自民党をぶっ壊す、が今日完結!」はこちら。
私の「小泉純一郎評価」を記した。

なお、民主党が複数候補の当選を目指す三人区の埼玉、千葉、神奈川、愛知では「みんなの党」と競っている。
無党派層の取り込みがカギを握る。
私はみんなの党の評価が低すぎると思う。

                      ◇◆◇

第22回参議院議員通常選挙に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年7月4日「迎合と組織票で民主党勝利…参議院選挙予想」はこちら。

⇒2010年7月6日「民主党マニフェスト、詐欺の手口は巧妙化」はこちら。

⇒2010年7月7日「ワーキングプアから単なるプアへ…民主党公約」はこちら。

⇒2010年7月8日「マニフェストは国民への約束…菅直人の欺瞞」はこちら。

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