午前8時にアップしたブログは10日程前に記した。
私はいま(金曜日)、山陽・東海道新幹線のぞみの車中。
火曜日に終着・広島に着いたとき、グリーン車(10号車)は私を含めて2名。
きょう始発・広島で乗ったとき、1名。
ガラガラで気味が悪い。
どの都市を訪れても景気回復の実感は乏しい。

のぞみの電光掲示板(?)に政党別獲得議席数の予測に関するニュースが流れた。
全国紙の終盤情勢調査(分析)によれば、民主党は50議席前後となり、参議院での単独過半数は難しい。
菅直人(かん・なおと)代表(首相)が勝敗ラインに設定した改選54議席を下回り、連立を組む国民新党と合わせても過半数の 122議席に届かない。
民主党政権の暴走に一定の歯止めがかかった。
“やりたい放題”は目に余った…。

このブログで述べたとおり、小沢一郎(おざわ・いちろう)前幹事長が社民党を含めた三党連立政権を志向した時点で大失敗である。
公明党との部分連合(パーシャル連合)で十分だった。
2009年衆院選での政権交代に寄与したのは事実だが、小沢一郎の政治手法はあまりに古い。
民主党政権を追い詰めた張本人であることも事実で、政界から身を引くことが日本の将来のためになる。
戦後の自民党政治の総仕上げを民主党のドンとして済ませた功績は非常に大きい。

民主党は、2005年衆院選での自らのマニフェストに反し、組織票に目がくらんだのか、国民新党の亀井静香(かめい・しずか)代表とタッグを組んで郵政の肥大化そして国有化へ突き進む。
かつての国鉄やいまの日航(JAL)の二の舞になるのは分かり切っている…。
マスコミは民主苦戦と報じるが、善戦だ。
私に言わせれば、50議席はクレージーな数字である。
おそらく5議席の間違いだろう。

自民党は改選38議席を上回り、40台後半に達しそう。
何一つ変わっていないのに、もう支持が戻っている。
こんな深刻な事態が許されるのか。
私に言わせれば、悪夢みたいな数字である。
日本人の“自民党好き”にほとほと呆れる。
このところ、ニュースなどで小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)の顔しか見ていない。
若手のホープは選挙の顔としていいように利用されている。
親父の小泉純一郎(こいずみ・じゅんいちろう)よりルックスもスタイルもよい。
センスははるかによく、即役者になれそう。
トレンディドラマでも時代劇でも主役をこなせる力量を持つ。

⇒2009年8月30日「自民党をぶっ壊す、が今日完結!」はこちら。
ネクタイのセンスが悪かった「小泉純一郎評価」を率直に記した。
小泉進次郎は自民党を飛び出せば、偉大な親父を確実に超えられる。
それは親父の本望でなかろうか…。
自民党の再建でなく、日本の再生が目的のはずだ。

私は、電光掲示板の予測に目を疑った。
改選0議席のみんなの党はたったの10議席前後。
渡辺喜美(わたなべ・よしみ)代表の真っ当な主張は有権者にほとんど届かなかったことになる。
20議席に迫るなら“第三極”の核が形成されたのに…。
ならば、次の衆院選で大規模な「政界再編」が起こる可能性があった。
私たちは日本復活のチャンスを先送りした。

みんなの党に勢いは感じられないが、とりあえず公明党と同程度の議席を獲得する見込み。
私に言わせれば、絶望的な数字である。
渡辺喜美がもっとも重視すべきは、政治家の言葉への信頼を取り戻すことだ。
右肩下がりの時代の経済成長は困難を極める。
それが簡単に叶うとの誤ったメッセージを有権者へ発するな。
大うそつきの鳩山由紀夫(はとやま・ゆきお)民主党前代表(前首相)の轍を踏む。
愚直、誠実であれ!
もう一度言う、渡辺喜美は言葉の重みを第一にせよ。
ペラペラしゃべるほど小粒になる。

政治家と政党の「約束」が信じられないことは、有権者にとり最大の不幸である。

私の地元、神奈川選挙区(3人区)。
ここは変化を嫌う空気が漂っている。
自民党の現職候補、小泉昭男(こいずみ・あきお)は抜け出したまま…。
高みの見物。
加えて、民主党の現職候補、千葉景子(ちば・けいこ)と金子洋一(かねこ・よういち)が2議席を固めつつある。
現状をよしとする有権者で溢れている。
「横浜ベイスターズ」を例に引くまでもなく、危機感が乏しい土地柄だ。

みんなの党の新人候補、中西健治(なかにし・けんじ)は当落線上に片足が残っている。
ぎりぎり滑り込めるかどうかは、きわめて微妙な情勢…。
態度を決めかねている無党派層の動向次第だろう。
なかでも20代、30代の若年層。
私はたとえ嵐が吹き荒れようと、あすは1票を投じるために足を運ぶ。

国家存亡の危機にもかかわらず、参院選における有権者の判断は至ってのんびりしている。

改選3議席の国民新党、改選5議席の新党改革は0議席の見通し。
亀井静香代表と舛添要一(ますぞえ・よういち)代表は何と言い訳するのか…。

◆書き加え1(7月10日)

第22回参議院議員通常選挙。
投票日をあすに控え、党首や候補者は午後8時まで最後の訴え。
民主党は、2009年衆院選でいかさまみたいなマニフェストを掲げ、有権者を煙に巻いた。
財源と実現性を無視し、もっぱら“票集め”の道具に仕立てた。
マスコミや評論家、専門家さえ政権公約を高く評価した。
日本のオピニオンリーダーの頭はその程度である。

⇒2009年8月18日「カネで1票を買う…選挙戦スタート」はこちら。

⇒2009年8月19日「有権者を愚弄する選挙戦…党首胸算用」はこちら。

そのうえ、鳩山由紀夫前首相(前代表)が無責任な思いつきを口にし、デタラメな政治に手を染めた。

⇒2010年6月13日「子ども手当は子どもが返せ…友愛の正体」はこちら。

子どもに選挙権がないからだ。
堂々たる主張であり、それは菅直人首相(代表)にもしっかりと引き継がれた。

⇒2009年11月19日「現世代は友愛、次世代は憂哀」はこちら。

2010年参院選で民主党の大健闘が目立つ。
不支持より支持が上回るというから、この国は楽園である。
私は親なので、子どもにツケを回せるなら嬉しい。
ここまで投票する人にすり寄ると感動してしまう。
小沢一郎がこだわる“利権政治”は最大の選挙対策であり、業界や組織から個人(大衆)へ軸足を移しながら、しぶとく生かされている。
政治を食い物にしたスペシャリストとして、後世に名を残そう。

かたや、日本の建て直しを唱える「みんなの党」が伸び悩んでいる。
なかでも民間主導の成長路線が国民に受け入れられない。
「民から官へ」の猛烈な逆風に苦しむ。
私の地元・神奈川選挙区でも新人候補の中西健治(なかにし・けんじ)が危うい。
後一息というところに迫っているが…。

民主党2議席確保は神奈川県の恥である。
きょうに執着し、あすを放棄する。
10年後、20年後、子どもが地獄を見よう…。

                      ◇◆◇

第22回参議院議員通常選挙に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年7月4日「迎合と組織票で民主党勝利…参議院選挙予想」はこちら。

⇒2010年7月6日「民主党マニフェスト、詐欺の手口は巧妙化」はこちら。

⇒2010年7月7日「ワーキングプアから単なるプアへ…民主党公約」はこちら。

⇒2010年7月8日「マニフェストは国民への約束…菅直人の欺瞞」はこちら。

⇒2010年7月8日「政党別獲得議席数・候補者当落予想への関心」はこちら。

⇒2010年7月9日「参院神奈川選挙区…みんな中西と民主金子の争い」はこちら。

⇒2010年7月10日「2010参院選の投票先…2009衆院選の反省」はこちら。

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