第22回(2010年)参議院議員通常選挙の開票が終わった。
マスコミの終盤情勢分析どおりの結果だった。
緻密な調査を土台としているから当然といえよう。
“番狂わせ”はほとんど見られなかった。

最終投票率は 57.92パーセント。
このうち、期日前投票は参院選過去最高の 11.56パーセント。
第45回(2009年)衆議院議員総選挙での政権交代を受け、参院選のわりに関心が高かった。
ところが、ふたを開けてみると第21回(2007年)参議院議員通常選挙を下回った。

今回の参院選における最大の関心は当初、民主党の単独過半数だった。
しかし、菅直人内閣発足時の高い支持率がどんどん下がっていった。
選挙戦終盤、民主党と自民党の拮抗が焦点になった。
そして、改選第1党は自民党に決まった。

政党別の獲得議席数は以下のとおり。

自民党――――――51議席(改選38議席)、うち比例12議席
民主党――――――44議席(改選54議席)、うち比例16議席
みんなの党――――10議席(改選0議席)、うち比例7議席
公明党――――――9議席(改選11議席)、うち比例6議席
共産党――――――3議席(改選4議席)、うち比例3議席
社民党――――――2議席(改選3議席)、うち比例2議席
新党改革―――――1議席(改選5議席)、うち比例1議席
たちあがれ日本――1議席(改選1議席)、うち比例1議席
国民新党―――――0議席(改選3議席)

私は、渡辺喜美(わたなべ・よしみ)代表が率いる「みんなの党」の評価がなぜここまで低いのか理解に苦しむ。
わずか10議席に留まった。
昨年の衆院選以降、政党支持率の上昇は緩やかだ。
渡辺喜美は有権者に謝意を表しても、勝利と喜ぶべきでない。
まして「躍進」と…。
第3極として、あくまで「政権獲得」を目指してほしい。
そのためには党勢の拡大もさることながら、渡辺喜美が総理(首相)の器に育たなくては…。
参院選の特番などを見るかぎり、発言が軽すぎる。
とくに「経済成長」に関して…。
それができれば国民の暮らしも国家の財政も確実によくなるが、欧米の先進国は成し遂げられなくて苦しんでいる。
一番難しいはずだ。
有権者に道のりの険しさを説かなくてならない。

渡辺喜美は、すっかり失われた政治家の言葉に対する信頼を取り戻すことに全身全霊を傾けるべきだ。
でなくては、日本の政治は絶対によくならない。

みんなの党が真価を問われるのは、民主党や自民党に議席で肉迫する勢力になったときである。
最初の試練は、次回の衆院選だろう。
なお、政界再編を志す以上、民主党との連立など論外。

                      ◇◆◇

第22回(2010年)参議院議員通常選挙・神奈川選挙区(3人区)に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年7月9日「参院神奈川選挙区…みんな中西と民主金子の争い」はこちら。

⇒2010年7月10日「2010参院選の投票先…2009衆院選の反省」はこちら。

⇒2010年7月10日「神奈川・中西けんじ当落…参院選みんなの党」はこちら。

⇒2010年7月11日「みんなの党候補者は当落線上…参院選3人区」はこちら。

⇒2010年7月12日「みんな中西健治当選…参院選神奈川選挙区」はこちら。

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