これは、読者から好評を得た「アンジェラ・アキと浅田真央の失敗」と題する2010年5月4日のブログをそのまま収めたものである。

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それなりの能力を持ち、それなりの努力をしているつもり。
でも、結果を出せない。
つい「うまくいかない」と嘆いてしまう。

その大きな理由は、失敗が少ないことだ。
人によっては失敗がない。
1年間を振り返ってみたらよい。

失敗を増やせば、成功は増える。
成功は、失敗に比例する。

うまくいかない人は、失敗が圧倒的に足りない。
要は、自分を世間や周囲に認めてもらうための営業活動を行っていない。

私は「営業」という概念を広く捉えている。
職業人生、ときに人生を切り開く根源的な行為だ。
実際、人生とは自分という商品の営業活動の歴史であり、営業活動の成果にほかならない。
私たちが手にする豊かさと幸せを決定づける。

分かりやすい例が、タレント。
彼らはもともと才能がある。
とくに「お笑い芸人」はかなりの才能がある。
人を笑わすことが一番難しいからだ。

その彼らにして、自分という商品の営業活動は失敗の連続だったに違いない。
初めのうちは「知らない名前」「面白くない芸」など、行く先々でバカにされっ放し。
それを乗り越えていったはずだ。

きのうのNHK番組「こころの遺伝子」でアンジェラ・アキが語ったことも失敗の体験だった(過去の放送の再編集か)。
「Take a chance on you(自分にかけてみなさい)」。
職場の上司に呼び出され、かけられた言葉を胸に、猛烈な営業活動を行った。
幾度も侮辱された。
それが今日の成功を呼び寄せた。

話は営業から離れるが、私が応援する浅田真央。
彼女は惜しくもバンクーバー冬季五輪(オリンピック)で銀メダルに留まった。
が、表彰台に立つためにいったいどれほどの失敗を味わったろう。
成果を上げる人は、失敗がケタ違いに多い。

何も仕事や職業に限らず、失敗と成功は比例する。
失敗を増やさないと、日々の暮らしも長い人生もよくすることはできない。

何もかもうまくいかないと嘆く人は、果敢な行動をほとんど起こしていない。
なかでも営業をかけていない。
相手から拒絶を食らう前に自分がブレーキを踏むから、失敗は増えようがない。
チャンスをつくろうともしないのだ。

私の経験では、営業活動はうまくいかないのが当たり前である。
営業とは、失敗する自分を受け入れることだ。
ほかにない。
この認識は、基本中の基本。

「Take a chance on you(自分にかけてみなさい)」。
失敗を楽しもう。

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