NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
水木しげる(武良茂。村井茂=向井理)が率いる株式会社水木プロダクション(社長は自身のはず)は獅子奮迅の活躍振り。
木が育つまでに長い歳月を要したが、いったん花が咲くと、一気に実がなった。
水木しげるは壮絶な努力が報われた。

何が凄いといって、途中で漫画を描くのをやめなかったこと。
それくらいしかできなかったのかもしれない。
退路がないと、人は強い。
妻(武良布枝。村井布美枝=松下奈緒)についても当てはまるのでは…。
実家に戻るなど考えもしなかった。

                       ◇

先週(第19週)は「鬼太郎ブームがはじまった」。
テレビ番組化で最大のネックになっていたのは、漫画の題名「墓場の鬼太郎」の「墓場」だった。
「縁起が悪い」とスポンサーが二の足を踏むのだ。
そこで、水木しげるが少年マガジンの編集長などを交えて策を練っていたとき、ついに「ゲゲゲの鬼太郎」という題名が生まれた。
思いついたのは編集長。
漫画のなかでも登場するフレーズ(?)である。

水木しげるは幼い頃、自分のことを「しげ(る)」と言えず、「げげ(る)」と呼んでいた。
それをヒントに、「ゲゲゲ」を漫画に用いていたのだった。

ゲゲゲの鬼太郎は、作品の持つ不気味でユーモラスな世界を見事に表している。
言いやすく覚えやすく親しみやすい。

「墓場」から「ゲゲゲ」への題名変更が、漫画としてはすでにファンを得ていた「鬼太郎」に社会的な人気を吹き込んだ。
やはり見事な主題歌とともに、アニメ放送はお茶の間に受け入れられた。
作詞は水木しげる、作曲はいずみたく。
歌手は熊倉一雄で、起用がずばり。

子どもはもとより、赤提灯でサラリーマンが歌いはじめた。
鬼太郎ブーム、妖怪ブームに火がついた。
なお、主題歌はその後さまざまなアレンジが行われ、さまざまな歌手が歌った。
例えば、吉幾三、泉谷しげる。
いずれもアクが強い。

                       ◇

ドラマでは向井理と松下奈緒が若いままという印象を受けるが、それもよし。
私が見たNHK朝の連続テレビ小説のなかでは「ゲゲゲの女房」が一番面白い。

自分がフリーランスの駆け出しだった結婚直後の極貧生活、その後の仕事殺到の時期と重なる。
アシスタントがどんどん増えていった。
ドラマはその頃を再現してくれているかのよう・・・。
いろいろな出来事を思い出し、とても懐かしい。

                      ◇◆◇

「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月15日「ゲゲゲ水木しげる、少年マガジンデビュー」はこちら。

⇒2010年7月17日「ゲゲゲ水木しげる、テレビくん児童漫画賞受賞」はこちら。

⇒2010年7月24日「水木プロダクション旗揚げ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月31日「ボチェッリが歌う吉岡聖恵・ありがとう」はこちら。

⇒2010年8月5日「水木プロダクション異様な活気…ゲゲゲの女房」はこちら。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!