NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
妻が、今晩のTBSテレビ「ぴったんこカン・カン」はこれに関連する内容だと教えてくれた。
そこで、私は仕事に追われながら、ときどき横目で画面を見た。

前回は、安住紳一郎と石塚英彦が調布市の水木プロダクションを訪れ、水木しげる夫妻と対面した。
自宅でなくマンションの一室だった。
また、ゲゲゲの女房で水木しげる(村井茂。武良茂)を演じる向井理があき竹城と新垣結衣、安住紳一郎にプロ並みの手料理を振る舞った。

今回は、「清水ミチコと行く 水木夫婦ゆかりの地巡り」。
冒頭に前回放送されなかった水木プロダクションでの収録分が紹介された。
私は、水木しげるが「80点主義」ということを知り、共感と親近感を覚えた。
ちなみに、私は何事も「70点」を理想とし、頑張ってきた。
人生にこれで満点ということはない。

次いで、清水ミチコが安住紳一郎と水木しげるのふるさと・境港、そして武良布枝のふるさと・安来を訪ねた。
どちらもゲゲゲの女房が大ヒットしたおかげで、観光客が劇的に増えた。
あちこちが土産物屋に早変わりしている。

私は日本海に面した新潟県直江津市(現上越市)に生まれた。
差別につながるからか、「裏日本」という表現が用いられなくなった。
私自身はこの呼称が気に入っていた。
裏日本の街の雰囲気が境港と安来から漂い、心が落ち着くとともに懐かしさが込み上げてきた。

安住紳一郎はTBSのアナウンサーだが、タレント並みの実力と魅力を備えている。
お笑い芸人などにまったく引けを取らない。
ゲストというより、彼の力で「ぴったんこカン・カン」を引っ張っている。
最近、明治大学出身者の活躍が目立ち、私は嬉しい。
向井理もそう。

                       ◇

松下奈緒は「ゲゲゲの女房」の撮影完了後、村井布美枝(武良布枝)の実家がある安来を訪れた。
当の飯塚家はもとより、地元の人々から熱烈な歓迎を受けた。
そして、その様子がNHKテレビ「あさイチ」の「プレミアムトーク」で放送された。

以下に、「松下奈緒『ゲゲゲの女房』撮影秘話…あさイチ」と題する2010年8月28日のブログを収める。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
私は最近幾度か見られず、ストーリーが分からなくなってしまった。
村井布美枝は、仲がとくによかった弟(飯田貴司)を亡くしたようだ。
最期に間に合わなかった。
安来の実家から調布の自宅に帰り、独り号泣した。
村井茂(水木しげる)は締め切りを抱え、葬儀に出られなかった。

私はプロ講師になったとき、富山で暮らす両親に対して死に目に会えないと告げた。
満更でもない様子で、黙ってうなずいた。
いつも応援してくれた。

私は新聞社や雑誌社が主催する講演やセミナーをずいぶんと引き受けた。
富山は読売新聞の中興の祖、正力松太郎(大正力)の出身地である。
両親は同紙に掲載された「読売経営セミナー」の告知記事を切り抜いていた。
私の顔写真入り。
近所や知人に見せて回ったらしい。
いくらか親孝行ができた。

ネットのNHK番組表(金曜日)に、当日の“おすすめ”としてゲゲゲの女房のあらすじが載っていた。
弟の葬儀が終わり、布美枝は両親や兄夫婦ら家族と別れを惜しみつつ実家から自宅に戻る。
傷心の布美枝を夫や子ども、義理の両親がやさしく気遣う。
弟が手入れしてくれたミシンを見たら、布美枝はこの世を去った弟に対する思いが込みあげる。

号泣のシーンは、これか?

                       ◇

きのうの朝ドラに続き、松下奈緒が「あさイチ」の「プレミアムトーク」に出演した。
10カ月に及ぶ撮影を無事に終えたせいか、ほっとした表情が浮かぶ。
緊張の連続であり、直後は虚脱感に襲われたはずだ。
1週間経ったいまも喪失感を引きずっているだろう。
就寝前など、さみしさを噛み締めているのでないか。

冒頭は、ゲゲゲの女房の撮影秘話というか裏話。
松下奈緒は、存命のヒロイン(武良布枝)を演じる際のプレッシャーと苦悩を語った。
不安だらけ…。
何とか覚悟が決まり、撮影が始まる。
すると、自分が村井布美枝にどんどん同化していった。

私がゲゲゲの女房でこれまでにもっとも感動したシーンが、松下奈緒にとり村井布美枝と一体になれたと感じたときだった。
父(大杉漣)に対し、夫(向井理)をかばった、あの場面。
もちろん台詞(せりふ)なのだが、自分の心の底から出た言葉だった。
その際に夫の腕を取ったのは、演技でなく無意識だった。
松下奈緒も驚く自分の変化だった。
妻になり切っていた。
朝ドラの大仕事を乗り切れそうという手応えをつかんだのでないか…。

松下奈緒はゲゲゲの女房のクランクアップの2日後、島根県安来市へ向かった。
村井布美枝(武良布枝)の実家がある。
大塚町の飯塚家。
5代にわたり酒屋を営んでいる。
布枝の兄家族から温かく招き入れられた。
大役の苦労をねぎらわれ、演技の素晴らしさをほめられ、松下奈緒は感無量…。

また、近所の住人が大勢集まり、大きな拍手を送った。
子どもたちも…。
松下奈緒は地元に帰った気分を味わえた。
「第二のふるさと」である。

なお、3歳から続けてきたピアノ演奏をスタジオで披露した。
様になっている。
私は楽曲の名前と説明を聞き逃した。
武良布枝のイメージを表現した?
だとしたら、自ら作曲した?

                       ◇

このブログでずいぶん前に述べたが、大物の予感はそのとおりになった。
本人が努力を積んだのは間違いないが、私は天賦の才能を感じる。

松下奈緒はそこにいるだけで聡明さがあふれ、それが天然ゆえに周囲を一層明るくする。
大輪の花がぱっと咲いたかのよう…。
ドキドキするほど美しい。

私は今後の活躍が楽しみなのだが、それ以上にゲゲゲの女房が終了することがさみしい。

                      ◇◆◇

松下奈緒と「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年8月21日「松下奈緒の美しさ…思い出のメロディー司会&演奏」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

⇒2010年8月30日「職業人生、それは長いデコボコ道を行くこと」はこちら。

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