…きのうのブログの続き。

⇒2010年9月4日「3代目エルグランドと2代目アルファードの比較感想」はこちら。

3代目(新型)エルグランドはFRからFFへの変更にともない、目覚ましい進化を遂げた。
ラージクラスミニバンの居住性や使い勝手にこだわりながら、走りと乗り心地を高級サルーンに近づけた。
手放しで喜ぶニッサンファン、エルグランドファンもいるだろう。

しかし、このクラスを所有している満足感にどっぷりと浸かりたいなら、2008年5月にフルモデルチェンジ(FMC)を済ませた2代目(現行)アルファードがよいのでは?
初代(先代)のこれでもかという雰囲気を受け継ぎながら、大人の節度がいくらか備わった。
私が乗っていた頃は、成金の悪趣味が恥ずかしかったが…。
しかも、トヨペット店扱いの「アルファード」に、ネッツトヨタ店扱いの「ヴェルファイア」が加わった。
こちらは初代。
“兄弟車”が設定され、フロントマスクなどでそれなりのキャラクター分けがなされている。

私はクルマに関して素人である。
が、3代目エルグランドでは、ラージクラスミニバンに対するユーザーの嗜好とズレが生じたということはないか?
内外ともに風格や質感がサルーンぽくなった。
ニッサンのマーケティングに疑問を感じる。
私の印象としては、豪華さの2代目アルファードに対し、高級感の3代目エルグランド。
洗練は“おとなしさ”につながる。

3代目エルグランドは月間の販売目標が1900台。
8年の間隔が空いたので、出足が好調なのは驚くに当たらない。
むろん、エコカー減税に適合する環境性能を備えている(ディーラーに確認のこと)。

ユーザーが新型の発売時にどのような選択を行っているか?
駆動は2WD(2駆)、排気量は 2.5リッター、乗員定員は7人乗りが中心。
ボディカラーは黒(ファントムブラック)と白(ブリリアントホワイトパール)が人気。
仕様は「ハイウェイスター」が大半。
フル乗車の機会があれば、 3.5リッターでないと後悔しそう。

私は、3代目エルグランドは販売が厳しいと予想する。
アルファード(ヴェルファイア)の独走にブレーキは掛けられるが、追撃するに至らない。
外したら、ごめん。

クルマは、自分が気に入ったものを選ぶのが何よりだ。
高級サルーンの代わりにラージクラスミニバンの最上級グレードを買うユーザーも増えているらしい。

3代目エルグランドは、ラージクラスミニバンの“成熟版”と見なせる。
これは確か!
トレンド(潮流)に沿っていよう。
日本の消費者の成熟が進んでいれば受け入れられるが、どうか。
3代目アルファード(2代目ヴェルファイア)は全高をいくらか落としてくると思うが…。

                       ◇

ところで、新型エルグランドの“買い時”はいつか?
クルマは、地デジ対応の液晶テレビ(薄型・大画面)と違い、価格の下落がほとんどない。
買いたいときに買えばよいのだが、アルファード(ヴェルファイア)も同じで、購入は早まらないほうが賢明である。
円高の進行、株価の低迷、政治の動揺など、景気が後退しそうな気配だ。
「エコカー補助金」もとりあえず終わった。

私は10月、さらに年明けと、国内の新車販売は急ブレーキがかかると考えている。
2011年2月頃には値引き幅が相当拡大しているはずだ。
買う側としては、クルマ本体にオプションパーツと付属品を含め、30〜40万円をメドにしたい。
上級グレードでは5〜10万円の上積みを狙いたい。
また、3代目エルグランドのほうが2代目アルファードよりも大きな値引き額を提示してこよう。
5〜10万円。

大都市では60万円を超える金額を引き出せる可能性がなくもない。
これだと“武勇伝”になるかもしれない。

続きは、あすのブログで。

                      ◇◆◇

トヨタ・アルファード、ニッサン・エルグランドに関するブログは以下のとおり。

⇒2008年5月11日「新型(2代目)アルファード、予約は上々」はこちら。

⇒2008年5月18日「新型(2代目)アルファード、実車さらによし」はこちら。

⇒2009年9月12日「アルファードハイブリッド仕様」はこちら。

⇒2009年9月13日「エルグランドとアルファードの至福」はこちら。

⇒2010年9月4日「3代目エルグランドと2代目アルファードの比較感想」はこちら。

Copyright (c)2010 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!