201009-019月14日火曜日の夜間、神保町のジェイック・セミナールームで「NPO法人営業実践大学」にとり最後の公開講座を行った。
最終回にふさわしく大盛況だった。
もっとも4月以降、毎月満席が続いていた。
参加者に心より感謝したい。

私は主宰者、理事長としていろいろ思うところがあったが、それを話していると悲しくなってしまうのでほとんど触れなかった。

営業実践大学は、1995年2月に第1回を開催した。
といっても居酒屋の座敷に10名程が集まり、鍋を囲んだ(うろ覚え)。
あくまで交流を主体に、営業に関する情報交換を行った。
その場で、私は正式にスタートさせようと決意した。

1カ月の準備期間を置いて、4月に第2回を開催した。
これ以降、異業種交流はもちろん勉強を重視した。
「大学」と名乗るからには当然である。
この基本スタイルを最終回まで貫き通した。

営業実践大学の公開講座は、日程がお盆休みと重なる8月を除き、年11回のペースを死守した。
途中1回、ゲスト(講師)がテキストの作成が間に合わなくなり、中止した。
が、それ以外は休まなかった。
そして、15年7カ月にわたり計 170回の開催実績を刻んだ。

201009-04振り返り、一言でいえば、バカなことをやった…。
むろん、大学の会員、参加者、ゲスト(講師)に対してでなく、私に関して…。
身の程知らず。
自分の力を大きく超えたことを始めていた。
途中でやめられなくなった。

営業の地位向上が、私の夢だった。
欧米の先進国と比較し、日本では社内地位も社会地位もきわめて低い。
しかし、それ以前に、私自身が営業を学びたいとの思いが強かった。

私は、考えてから行うということができない。
行いながら考える。
あるいは、行ってから考える。
ちゃんと頭を巡らせば、営業実践大学を立ち上げることはなかった。
無謀だからこそ、踏み切れた。
実際、私が覚悟していたよりもはるかに費用と手間がかかった。
運営は持ち出しの連続、財政は火の車だった。

201009-03私は歯を食い縛って公開講座の開催や会報『営業人』の発行などを維持してきたので、さみしさが込み上げる。
これは事実である。
が、同時に、もう頑張らなくていいという解放感も湧いてくる。
胸の内を明かすなら、さみしさよりも解放感のほうが大きい。
社会的な使命をいくらか果たせた。
私の職業人生における最大の誇り、喜びである。

長らくセミナー会場を無償で提供してくださったジェイックの佐藤社長にお礼を述べることもできた。
日を改めてご挨拶に伺う。
同社の協力が得られなければ、早い時点で挫折を味わっていた。
どんなに感謝しても感謝しきれない。

                       ◇

実は、月例の公開講座では私も原則として毎回30分間の講演を行ってきた。
ゲスト(講師)の前座という位置づけだ。
ところが、その写真がない。
私が写真を撮ってきたのだ。
せめて記念に一枚くらい残しておきたかった。
心残り・・・。

記録ゼロ。

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