きのうのブログ「新卒就活地獄…就職支援室の限界、大学の怠慢」において「(就活を)猛烈に頑張ってもうまくいかなければ…」と記した。

⇒2010年10月28日「新卒就活地獄…就職支援室の限界、大学の怠慢」はこちら。

ふと思った。
これがそもそも怪しい。
NHKのテレビ番組だったか、「百社以上断られた」などと就職難を嘆く声が紹介された。

「千社」の間違いでは?
例えば、JR神田駅や新橋駅で降りて軒並み飛び込めば、1日30社から百社は回れる。
1日平均50社として20日で千社、2百日で1万社。
私ならそうする(実際には、勤めたい会社が見つかりそうもなかったので、さっさと見切りをつけ、勤めたい職場をつくった)。
就職先が見つからないなど、せめて千社くらい回ってから言ってほしい。

ひょっとして競争率が高くなる「会社説明会」などを選んでいないか。
ライバルが集まるところにわざわざ出かけるとしたら、最高学府で学んだとは思えない。
あそこは就職からもっとも遠い場だ。
頭が柔軟なはずの学生が“社会通念”に凝り固まっている。
外見は若いが、中身は年寄り。

私が20年営んだ「和田創研」は多いときで従業員が十名ちょい。
コンサルタント会社は当人1名が大半である。
5名いれば大きい。
和田創研は給与が高く、労働時間が短かった。
とりわけ同一規模の同業者と比較すれば、待遇は段違い。
求人誌の担当者が、その金額は周囲の求人広告に影響を与えるのでやめてほしいと懇願した。

和田創研は、横浜市営地下鉄の駅のそばにオフィスを構えていた。
その間、新卒の飛び込みはゼロ。
真剣に就職しようとしているのか?

学生が押し寄せるなら求人広告を出さずに済むと考える経営者はいる。
互いに大助かり…。

これまで述べてきた事柄は、大学の「就職相談室」「就職支援室」が学生に真っ先に説いているでのは…。
そうでなくては、就職先を見つけられない学生を助けられないし、減らせない。

職場と仕事が得られない状況下で、就活とは飛び込みである。
無数のライバルとの差別化が決め手!

「おはようございます。
私は、明治大学経営学部5年生の和田創と申します。
就職難の時代に受け身の姿勢ではダメだと肝に銘じ、1日百社を目標に飛び込みによる就職活動を行っているところです。
社長はご多用と思いますが、ぜひお時間を割いていただけませんでしょうか。
よろしくお願いします…」。

えらく簡単。
それと、この経験を通じて職能がどんどん開発される。
例えば、社会人としてのコミュニケーションが磨かれる。
最重要の「度胸」は別次元。
人により入社前に即戦力に育つ。
また、職業人生で怖いものが少なくなろう。



「就職浪人」が出るに及んで、政府は「新卒」の定義を改めた?
彼らの救済を目的に、企業に対して拡大解釈を押し付ける。
それはそれでよいが、お粗末な知恵である。
結局、翌年の新卒が就職先を見つけにくくなる。
順送り。
限られたパイ(労働市場)の奪い合いの状態が解消されるわけでない。
この国の政治家はどうしようもない。

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