「全日本フィギュアスケート選手権大会2010」が始まる。
会場は長野・ビッグハット。
国内大会だが、フィギュアスケート王国なのでハイレベルな戦いが繰り広げられる。

女子のおもな出場選手は、先頃行われたグランプリ(GP)ファイナルに進出した村上佳菜子(銅メダル)、鈴木明子(4位)、安藤美姫(5位)。
そして、浅田真央。

⇒2010年12月8日「安藤美姫はエロい大輪を咲かせよ…神秘的セクシー」はこちら。

男子のおもな出場選手は、GPファイナルに進出した織田信成(銀メダル)、小塚崇彦(銅メダル)、髙橋大輔(4位)。
そして、羽生結弦。

⇒2010年12月7日「高橋大輔は心に訴えない…内臓を揺さぶる泥臭さ」はこちら。

⇒2010年11月28日「イケメン小塚崇彦に足りないもの…GP圧勝」はこちら。

2011年3月に東京・代々木で行われる「世界フィギュアスケート選手権」の代表最終選考会となるため、皆懸命だ。

GPファイナル後の村上佳菜子のインタビューは印象的だった。
シニア転向後の自分を「選手らしくなってきた」と振り返った。
表彰台にのぼりたいという気持ちが強くなった。
女子フィギュアを引っ張っていく自覚が徐々に芽生えてきたのだろう。
女子は16歳村上佳菜子に他の選手が挑む展開か。
安藤美姫はGPファイナルのフリーを素晴らしい得点で締め括り、表情が明るい。
一人が世界選手権の切符を逃す。
男子はGPファイナル進出選手の三つ巴の優勝争いか。
高橋大輔が本調子なら勝つと思うが…。

⇒2010年12月11日「村上佳菜子は僅差3位、織田信成は後退2位」はこちら。

さて、浅田真央は全日本選手権、目下4連覇。
昨年に続いてGPファイナルでは姿を見られなかった。
さみしさを覚えたファンが多かったのでは…。
浅田真央が出ると出ないでは、大会の華やかさがまったく別物。
会場の盛りあがりも欠ける。
浅田真央はスターなのだ。

彼女は当然記録を伸ばしたいはずであり、5連覇を目指す。
しかし、滑りの矯正に励んでおり、容易でない。
本人はむしろ世界選手権のほうが気になっているのでは…。
この頃には今季取り組んでいる成果がいくらか形になっている可能性があり、表彰台にのぼれるかもしれないからだ。
いまはジャンプに踏み切るタイミングさえつかめない。
得点がどうのこうのというより、跳べない状態に近い。

世界選手権の出場は、前年女王にアドバンテージが与えられることはないらしい。
浅田真央にとり一発勝負。
精神的に追い詰められていると思うが、結果は気にしないことだ。
開き直って演技を楽しめれば、ひょっとして幸運が舞い込まないと限らない。

やきもきしているのは、大会関係者だろう…。

余談。
浅田真央を指導している佐藤信夫コーチは選手時代に全日本選手権10連覇の偉業を達成した。
10連覇はもとより、優勝10回の記録は現在も破られていない。
スケート界の双葉山?
娘の佐藤有香も全日本選手権を制した。
父娘での優勝も記録である。

                       ◇

フジテレビでは連日、全日本フィギュアスケート選手権の模様を放送する。

金曜日は男子ショートプログラム(SP)。
土曜日は女子SP、男子フリースケーティング。
日曜日は女子フリー。
月曜日はエキシビション(メダリスト・オン・アイス)。

メインキャスターは国分太一、高島彩。
解説は、女子が八木沼純子、荒川静香。
男子が本田武史、荒川静香。

この時期は職場での忘年会が終わり、仕事も山場は越えている。
じっくりテレビ観戦を楽しむ人が多いだろう。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央の“改造”に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。

⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。

⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。

◆書き加え1(12月24日)

24日に男子SPが放送された。
私は見られず、NHKのスポーツニュースで結果を知った。

5度目の優勝を狙う高橋大輔は練習時にジャンプを決められず、首をかしげていた。
グランプリ(GP)ファイナルの悪いコンディションを引きずっている。
不安だったジャンプで着氷が乱れて4位と出遅れた。
得意のステップでも精彩を欠いた。
首位は、初優勝を狙う小塚崇彦。
ほぼノーミスの演技で、本人もびっくりの高得点。
私が意外だったのは、2位に食い込んだ羽生結弦(はにゅう・ゆづる)。
村上佳菜子と同様、今季シニアに転向した16歳。
3選手に続く世代のエースとは思っていたが…。
織田信成は4回転ジャンプで転倒を喫して3位。

SP上位6選手は以下のとおり。

1位・小塚崇彦(トヨタ自動車)は87.91点。
2位・羽生結弦(東北高校)は78.94点。
3位・織田信成(関西大学)は77.48点。
4位・高橋大輔(関西大学大学院)は74.78点。
5位・町田樹(関西大学)は73.75点。
6位・無良崇人(中京大学)は72.33点。

小塚崇彦の格段の成長は、浅田真央を指導する佐藤信夫コーチへの風当たりを和らげる。
このブログで述べたとおり、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)で金メダルを狙える素材だと思うが、訴えるものがいま一つ…。

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