年末にパソコンが破損し、データが消滅した。
私はそれによる仕事の遅れをなかなか取り戻せない。
書き溜め記事が中心のこのブログは実質休止。

以下に、「ダメな社長と愚かな政治家が日本を追い詰める」と題する2010年10月5日のブログを収める。

                      ◇◆◇

先だってテレビ東京で「田原総一朗どうなるニッポン!? 日本を元気にする方法SP」という特別番組(?)が放送された。
私は例により“ながら視聴”。
内容がほとんど分かっていない。

日本はかつて「経済は一流、政治は二流」。
ところが、いまや「経済は二流、政治は論外」。
21世紀に入り、わが国の凋落は目を覆うばかり。
さまざまな指標が先進国で最下位水準へ…。

番組のなかで気になった箇所があった。
田原総一朗が日本の社長の3条件について言及した。
私は2条件しか思い出せず、しかも記憶が非常に曖昧である。
以下は、おそらく。

決断せずに調整する。
根回しと会議(合議決済)を大切にする。
一人で責任を負わないために必須である。

挑戦せずに無難にする。
失敗しないことを何よりも大切にする。
周囲の追及を封じるために必須である。

まったく同感。
この2条件は、任期を大過なく過ごすという姿勢において共通している。
要は「リーダーシップ」を発揮しない。
こうした企業はじり貧を免れない。

ゲストの一人が、日本では社長のマーケットが形成されていないと指摘した。
経営のプロフェッショナルの市場のこと。
内部から昇格するのが慣行だから、社長業が成り立たないのだ。
それも、だれが会社の発展に寄与するかという判断に基づくのでなく、内輪の話し合いを経て社長に就任する。

上層部にとり、業績が不振だろうが、経営が危機だろうが、そんなことはどうでもよい。
相互の“和”を尊ぶ文化は強固に保持される。
和とは、むろん「利権」。
右肩上がりの時代ほどでないにしろ、“順番待ち”も依然として存在する。

こうして誕生した社長では、企業の再生は決して叶わない。
いきさつからして、彼らは大ナタを振るえないからだ。

ダメな社長と愚かな政治家が日本をどんどん追い詰める。

⇒2010年9月9日「つくる人しか輝けない…プロフェッショナルの条件」はこちら。

日本の社長にもっとも欠けている「決断と挑戦」について述べている。

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