私はパソコンクラッシュのアクシデント以降、仕事漬け。
もともと仕事漬けなので、それに輪をかけた状態・・・。
この間、新テーマの講演を何とか3本こなした。
準備不足は否めず、参加者に申し訳なく思う。
それでも、かなりの満足度を得ることができた。
大きな反響があった。

というわけで、私は朝ドラ「てっぱん」をまったく見ていない。
猛烈なスタートダッシュを切った「てっぱん」は、2か月ほどで飛ばしすぎの息切れが目立っていた。
いまはどうなのだろう。
人気や視聴率が気になるが、私は調べる余裕もない。

ヒロイン・瀧本美織はとても愛くるしい。
頑張れ!
クランクアップまで残り1カ月ほどか…。

以下に、「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」と題する2010年10月12日のブログを収める。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
私は予告編を見て、このドラマはフライング気味のスタートを切ると感じた。
初っ端に山場を持ってきた。
最近になって「てっぱん」をちょっと見たが、暴走が止まらない。

尾道の高校を卒業した女の子が大阪へ出てお好み焼き屋を開店する物語である。
たわいがない。
それでも構わないが、視聴者の興味をつなぎ止めるのは容易でない。
そこで、制作サイドとしては毎週どこで泣かせるか、どこで笑わせるか、見せ場をつくらざるをえない。
番組から自転車操業に似た危うさと慌ただしさが漂う。

私は関係者の会議がどのように行われているか知らないが、舞台裏が透けて見えそう…。
どうすれば視聴率を保てるか、サプライズのアイデアフラッシュを重ねてシナリオをつくっていった?
脚本の担当が3人いることも、こうした制作過程と無関係であるまい。
荒唐無稽の展開のつじつまを合わせようとすると、理屈としてのシーンをはめ込むことになる。

ヒロイン・村上あかりと大阪の祖母・田中初音の出会いがそれ。
そして、いきなり出生の秘密を知る。
それも唐突に家に訪ねてきた祖母により暴かれる。
ヒロインを大阪へ行かせるためだ。
案の定、唐突に尾道を飛び出す。
が、頼りにした大阪の就職先は倒産していた。
困り果てたヒロインを祖母が営む下宿屋に投げ込むためだ。
万事がこの調子。

ストーリーはムリを通り越し、ハチャメチャ。
村上あかり役の「瀧本美織」が持つ、弾けそうな元気と明るさで煙に巻けると判断した。
経験豊富な制作陣が新人女優の頑張りに甘えている。
私は、瀧本美織がピエロみたいで、心底かわいそうになった。
この子はとてもよくやっている。
育ての母・村上真知子役の安田成美、父・村上錠役の遠藤憲一の巧みな演技も当てにしている。
今後は田中初音役の富司純子の意地悪な役どころにもたれかかるのだろう。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

「てっぱん」は、絶対ありえない偶然のオンパレードである。
説得力の強い中村玉緒の語りの力で、それを必然に変えてもらう。
やれやれ…。

泣き笑い満載。
ここまでなりふり構わない朝ドラは珍しい。
制作陣は所詮フィクションなので、何をやってもいいと考えているのかもしれない。
てっぱん・村上あかりは、強引・マイウエイ。
ドラマにうとい私でさえ、この展開はさすがに白ける。
最終回まで突っ走るつもりか?

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

私はせめて瀧本美織を応援したい。
美人でないが、とてもかわいいぞ。

◆書き加え1(10月11日)

関係者は、視聴者にこうした印象を与えることを承知のうえで「てっぱん」をつくっている。
きっと確信犯なのだ。
制作サイドの開き直りを感じる。

つくる側は、見る側の十倍どころか百倍、ときに千倍は考えている。

なぜだろう、私はほとんど知らない「藤山寛美」を思い出した。
「上方喜劇」という言葉があった気がする。
「てっぱん」はその流れをどこかで引き継いでいる。
はっきり言って、私は苦手だ。

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