男子プロゴルフの石川遼が米ジョージア州オーガスタで、今季の獲得賞金全額を東日本大震災の被災者支援のために寄付すると発表した。
対象は、彼が出場する海外メジャー4試合、そして日本ツアー全試合。
さらに、試合で1バーディーを奪うたびに10万円を寄付する。
プロゴルファーにとり生活の糧となる賞金をすべて寄付するというから、私は仰天した。
要は、年間の労働対価をすべて義援金に充当し、徹底的に社会貢献を行う。
それも20社近いスポンサーを抱える一番の人気選手だからこそ。
彼でなければなしえない、大胆かつ立派な決断であろう。

石川遼は、「トータルで2億円を目指す」と力強かった。
プロ転向後、賞金は3年連続で1億円を超える。
イーグル以上を含むバーディーは3年平均で3百を大きく上回っており、これだけで優に3千万円を超える。
賞金王となった一昨年並みの活躍ができれば、総額は2億円を超える。

父やスポンサーなどと相談したとはいえ、石川遼は19歳。
大地震・大津波が起こったときは渡米しており、支援活動を始めるまでに時間がかかった分、プランは練った。
石川遼は、義援金を震災直後に一度送るのでなく、自分の成績と連動して送ることにした。
被災者は長い戦いになると語り、ともに戦っていきたいと述べた。
マインドもアクションも一過性でなく、シーズンを通じて支援を続ける。

石川遼は今季、米ツアー5試合のうち3試合で予選落ちを味わった。
マッチプレーは初戦敗退を喫した。
挑戦3年目にして大きな壁にぶつかった。
3年連続出場のメジャー第1戦、4月7日開催の「マスターズ・トーナメント」から義援金の積み立てをスタートさせる。
「苦しんでいる皆さんへ獲得賞金を渡せると思えば、気合が入る」。
被災地復興への願いを一打一打に込める。
私にできるのは、その石川遼のプレーを応援するくらいだ。

なお、従来行ってきた1バーディーに付き1万円、1イーグルに付き2万円を積み立て、ジュニア育成団体へ寄付する活動は継続する。
石川遼はパーフェクト、凄すぎる。

メジャーリーグでは、イチローが1億円、松坂大輔が百万ドル(8千万円強)を寄付した。
松坂大輔は継続支援も表明した。
石川遼と並び、チャリティー精神も一級品である。

◆書き加え1(4月4日)

義援金に関するブログの内容が前後している。

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