世界フィギュアスケート選手権2011(モスクワ大会)。
私は仕事に追われ、楽しみにしていた日本選手の演技をじっくりと見られない。
やむをえずスポーツニュースなどで補っている。
デスクワークに集中できるゴールデンウィーク(GW)の10日間は格別に貴重だ・・・。
ところで、このブログを「浅田真央 和田創」「安藤美姫 和田創」のキーワードで訪れる人がいる。
私は何だか気恥ずかしい。
また、「高橋大輔 和田創」「小塚崇彦 和田創」のキーワードで訪れる人がいる。
私はそうした趣味を持たない。
読者に心より感謝する。
◇
さて、浅田真央は2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)で銀メダルを得たというより、金メダルをつかめなかったというほうが実感だろう。
敗北もさることながら、得点で韓国のキム・ヨナ(金妍児)に圧倒的な差をつけられたことがショックだった。
しかし、この現実を真っ先に受け入れたのは浅田真央だった。
即座に滑りの見直しを決断した。
立派な実績を残してきた選手にとり、自己否定は大きなリスクをともなう。
それを繰り返して脱皮と進化を遂げ、五輪4冠を果たしたのが男子競泳平泳ぎの北島康介だった。
浅田真央は佐藤信夫に指導を仰ぐことにした。
成長著しい小塚崇彦を見ているコーチである。
実は、別のコーチのもとで3カ月ほど得点源のジャンプの修正(矯正)に取り組んだ。
そして、シーズン直前の9月から佐藤信夫コーチに一本化した。
ジャンプの基礎となる「スケーティング」に修正の範囲を広げた。
すなわち、根本の立て直し。
それにより姿勢とエッジワークが変わり、滑らかさとスピードが増し、結果としてジャンプがすっかり壊れてしまった(私は専門知識を持たない)。
フィギュアスケートはデリケートなのだ。
今季前半は悲惨な状態だった。
浅田真央は完全主義なので、確信を持てないと滑れない、跳べない・・・。
ミスが重なって暗闇に迷い込み、出口を見つけられなかった。
つらく苦しい期間である。
その浅田真央を「佐藤信夫ファミリー」が支えつづけた。
彼女は同コーチが拠点とする新横浜と名古屋の往復生活を送っている。
ここでは信夫コーチの妻と小塚崇彦の父も見守ることがあるようだ。
彼女は心強い。
ロシアのタチアナ・タラソワコーチは接触の頻度と密度が低く、彼女が満足する指導を受けられなかった。
浅田真央は世界トップクラスの小塚崇彦と練習を一緒に行うので、互いに刺激も得られる。
相乗効果が大きい。
それと、小塚崇彦の精神面の成長は浅田真央の存在が加速させたのでないか。
男はだれだって近くにいる可愛い子にいいところを見せたい。
私は浅田真央が2006年〜2008年に身を投じた米国の環境に馴染めなかったと知った。
おそらく生活を含め、何事にも頑固で不器用なのだ。
浅田真央は現在の環境が落ち着くのだろう。
このところのインタビューでは表情が柔和になり、言葉が自然になってきた。
こちらが息苦しくなるほどの硬さは取れた。
ゆとりが生まれ、ユーモアもいくらか感じられる・・・。
いつも張り詰めていては本番(大会)にもマイナスである。
浅田真央は修正が進んだのか、ジャンプに復調の兆しがはっきりと出てきた。
年末の全日本フィギュアスケート選手権で2位に入った。
すべての動きとポーズが磨かれていた。
最近の練習では代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も次第に決まり出した。
ただし、佐藤信夫コーチは全体のレベルをもっと上げたいが、新しいことをすると壊れてしまう可能性があると語った。
指導者の苦悩も深い。
浅田真央は修正が終わったわけでなかった。
高橋大輔だけでなく浅田真央も評価する側が難しいこと、つまり得点になりにくいことにこだわりたがる。
表現者としてのフィギュアスケート選手がすべて持っているにしろ、とくに・・・。
私は二人の真骨頂だと思う。
浅田真央が世界フィギュアで優勝できるかどうか分からない。
◆書き加え1(4月29日)
このブログはだいぶ前に書いた。
きのうのブログ「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」の内容と時間が前後している。
書き溜め記事に書き足しなどを行っているうちに、私自身が混乱してくる。
申し訳ない。
⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。
佐藤信夫コーチは、大会2連覇を狙う浅田真央について「非常に難しい。やってみないと分からない」。
万全な状態に程遠い仕上がりを示唆した。
無理な注文かもしれないが、彼女には世界フィギュアで演技を楽しんでほしい。
彼女の場合にはトリプルアクセルが決まると勢いがつき、プログラム全体の出来がよくなる。
が、練習でも成功率が安定していない。
キム・ヨナはバンクーバーオリンピックで抜群の勝負度胸を見せた。
その際、審判や観客に圧勝、敵なしという印象をすり込んだ。
これが案外、世界フィギュアの採点に影響を与えるかもしれない。
彼女は自信に満ち、大舞台で憎らしいほど強い。
練習でもすきが見つからない。
ブランクをまったく感じさせない。
◇◆◇
フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。
⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。
⇒2011年4月27日「浅田真央の純粋な狂気に学ぶ…プロ講師の心得」はこちら。
⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。
⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。
⇒2011年4月22日「世界フィギュア2011日程…浅田真央は勝てる?」はこちら。
⇒2011年4月20日「浅田真央と井上真央、もう一人の真央」はこちら。
⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。
⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。
⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。
⇒2011年3月2日「浅田真央、キム・ヨナにめらめら…世界選手権」はこちら。
⇒2011年2月26日「真央ちゃんと二人乗り…うれしはずかし」はこちら。
⇒2011年2月24日「浅田真央、世界フィギュアは崖っぷち」はこちら。
⇒2011年2月19日「復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!」はこちら。
⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。
⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。
⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。
⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。
⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。
⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。
⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。
⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。
⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。
⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。
⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。
⇒2010年12月18日「浅田真央を取りあげた、いい加減なブログ」はこちら。
⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。
⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。
⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。
⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。
⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。
⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。
⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。
⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。
⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。
⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。
⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。
⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。
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敗北もさることながら、得点で韓国のキム・ヨナ(金妍児)に圧倒的な差をつけられたことがショックだった。
しかし、この現実を真っ先に受け入れたのは浅田真央だった。
即座に滑りの見直しを決断した。
立派な実績を残してきた選手にとり、自己否定は大きなリスクをともなう。
それを繰り返して脱皮と進化を遂げ、五輪4冠を果たしたのが男子競泳平泳ぎの北島康介だった。
浅田真央は佐藤信夫に指導を仰ぐことにした。
成長著しい小塚崇彦を見ているコーチである。
実は、別のコーチのもとで3カ月ほど得点源のジャンプの修正(矯正)に取り組んだ。
そして、シーズン直前の9月から佐藤信夫コーチに一本化した。
ジャンプの基礎となる「スケーティング」に修正の範囲を広げた。
すなわち、根本の立て直し。
それにより姿勢とエッジワークが変わり、滑らかさとスピードが増し、結果としてジャンプがすっかり壊れてしまった(私は専門知識を持たない)。
フィギュアスケートはデリケートなのだ。
今季前半は悲惨な状態だった。
浅田真央は完全主義なので、確信を持てないと滑れない、跳べない・・・。
ミスが重なって暗闇に迷い込み、出口を見つけられなかった。
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その浅田真央を「佐藤信夫ファミリー」が支えつづけた。
彼女は同コーチが拠点とする新横浜と名古屋の往復生活を送っている。
ここでは信夫コーチの妻と小塚崇彦の父も見守ることがあるようだ。
彼女は心強い。
ロシアのタチアナ・タラソワコーチは接触の頻度と密度が低く、彼女が満足する指導を受けられなかった。
浅田真央は世界トップクラスの小塚崇彦と練習を一緒に行うので、互いに刺激も得られる。
相乗効果が大きい。
それと、小塚崇彦の精神面の成長は浅田真央の存在が加速させたのでないか。
男はだれだって近くにいる可愛い子にいいところを見せたい。
私は浅田真央が2006年〜2008年に身を投じた米国の環境に馴染めなかったと知った。
おそらく生活を含め、何事にも頑固で不器用なのだ。
浅田真央は現在の環境が落ち着くのだろう。
このところのインタビューでは表情が柔和になり、言葉が自然になってきた。
こちらが息苦しくなるほどの硬さは取れた。
ゆとりが生まれ、ユーモアもいくらか感じられる・・・。
いつも張り詰めていては本番(大会)にもマイナスである。
浅田真央は修正が進んだのか、ジャンプに復調の兆しがはっきりと出てきた。
年末の全日本フィギュアスケート選手権で2位に入った。
すべての動きとポーズが磨かれていた。
最近の練習では代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も次第に決まり出した。
ただし、佐藤信夫コーチは全体のレベルをもっと上げたいが、新しいことをすると壊れてしまう可能性があると語った。
指導者の苦悩も深い。
浅田真央は修正が終わったわけでなかった。
高橋大輔だけでなく浅田真央も評価する側が難しいこと、つまり得点になりにくいことにこだわりたがる。
表現者としてのフィギュアスケート選手がすべて持っているにしろ、とくに・・・。
私は二人の真骨頂だと思う。
浅田真央が世界フィギュアで優勝できるかどうか分からない。
◆書き加え1(4月29日)
このブログはだいぶ前に書いた。
きのうのブログ「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」の内容と時間が前後している。
書き溜め記事に書き足しなどを行っているうちに、私自身が混乱してくる。
申し訳ない。
⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。
佐藤信夫コーチは、大会2連覇を狙う浅田真央について「非常に難しい。やってみないと分からない」。
万全な状態に程遠い仕上がりを示唆した。
無理な注文かもしれないが、彼女には世界フィギュアで演技を楽しんでほしい。
彼女の場合にはトリプルアクセルが決まると勢いがつき、プログラム全体の出来がよくなる。
が、練習でも成功率が安定していない。
キム・ヨナはバンクーバーオリンピックで抜群の勝負度胸を見せた。
その際、審判や観客に圧勝、敵なしという印象をすり込んだ。
これが案外、世界フィギュアの採点に影響を与えるかもしれない。
彼女は自信に満ち、大舞台で憎らしいほど強い。
練習でもすきが見つからない。
ブランクをまったく感じさせない。
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フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。
⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。
⇒2011年4月27日「浅田真央の純粋な狂気に学ぶ…プロ講師の心得」はこちら。
⇒2011年4月24日「世界女王・真央と五輪女王・ヨナ、プライド激突!」はこちら。
⇒2011年4月23日「キム・ヨナの恩返しと現役引退…世界フィギュア」はこちら。
⇒2011年4月22日「世界フィギュア2011日程…浅田真央は勝てる?」はこちら。
⇒2011年4月20日「浅田真央と井上真央、もう一人の真央」はこちら。
⇒2011年4月17日「斎藤佑樹のハラハラ、浅田真央のドキドキ…日本の至宝」はこちら。
⇒2011年4月17日「浅田真央、世界フィギュア2011延期の影響」はこちら。
⇒2011年3月6日「浅田真央は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。
⇒2011年3月2日「浅田真央、キム・ヨナにめらめら…世界選手権」はこちら。
⇒2011年2月26日「真央ちゃんと二人乗り…うれしはずかし」はこちら。
⇒2011年2月24日「浅田真央、世界フィギュアは崖っぷち」はこちら。
⇒2011年2月19日「復調・浅田真央、本場の中華が高速で回転!」はこちら。
⇒2011年2月17日「浅田真央の調子と連覇…四大陸フィギュア選手権」はこちら。
⇒2011年2月6日「浅田真央、バレエ転向の噂…ストナリニ選手権後」はこちら。
⇒2011年2月5日「浅田真央に連覇の期待…世界フィギュア2011東京大会」はこちら。
⇒2011年1月28日「キム・ヨナ、浅田真央への秘策…世界選手権2011」はこちら。
⇒2011年1月27日「浅田真央は小塚崇彦をどう思っているのか?」はこちら。
⇒2011年1月17日「浅田真央と福耳ボールペン」はこちら。
⇒2010年12月29日「浅田真央と30人31脚」はこちら。
⇒2010年12月26日「浅田真央、蝶の舞、2011世界フィギュア選手権代表」はこちら。
⇒2010年12月25日「浅田真央、観衆総立ち、感動の1位発進…全日本」はこちら。
⇒2010年12月23日「村上佳菜子に挑む浅田真央…全日本フィギュア選手権」はこちら。
⇒2010年12月20日「浅田真央はもうあの頃に戻れない」はこちら。
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⇒2010年12月16日「浅田真央は貯金を使い果たした」はこちら。
⇒2010年12月14日「浅田真央は五輪4冠の北島康介の脱皮計画に学べ」はこちら。
⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。
⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。
⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。
⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。
⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。
⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。
⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。
⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。
⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。
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