プロ野球・中日ドラゴンズが先日、落合博満(57)の今季限りの監督退任と、高木守道(70)の来季の監督就任を発表した。
3年契約終了にともなう処遇ながら、優勝争いの最中だけに“電撃解任”との印象が残った。
中日はナゴヤドームでヤクルトスワローズとの首位決戦を控えていた。

落合博満監督は8年間で日本一1度、リーグ優勝3度に導いた実績十分の名将だ。
今年1月に野球殿堂入りを果たしたばかり・・・。

しかし、球団最長の8年間の“落合政権”は弊害も出ていた。
中日は観客動員の低迷など営業面で苦戦しており、球団は契約を更新しないとの決断を下した。
天王山の試合にもかかわらず、ナゴヤドームのスタンドは不入りだ。

球団は記者会見で新風を吹き込むと述べたが、高齢の後任のどこに新味があるのか理解に苦しむ。
高木守道は中日のOBであり、1992年から1995年途中まで監督も務めた。
とはいえ、現場から長年遠ざかっている野球評論家である。
もしも落合中日がヤクルトスワローズを逆転し、2連覇を成し遂げるとややこしい。

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来季から采配を振るう高木守道は記者団の質問に答えた。
あらかじめ落合博満監督と和やかに話ができ、ホッとしたらしい。
組閣はOBを軸に進める。
それと、地元重視が伺える。
チームの補強については、メジャーリーグ・マリナーズのイチロー、インディアンスの福留孝介、ブレーブスの川上憲伸などの名前を挙げた。

高木守道はすでにイチローの父・チチロー(鈴木宣之)に電話で意向を伝えた。
イチローは11年連続の2百本安打達成が絶望的になった。
10年連続は史上初だったが、10度目はピート・ローズが並ぶ。
今季での偉業達成はならなかた。
また、シーズン後の去就も注目されている。
イチローの胸中はいかに?

高木守道は球団の後押しを得て、戦力補強に積極的に動く姿勢を示した。
しかし、本音は愛知県出身のイチローを中日監督に据えようとしているのでないか。
だとすれば、高木守道監督は2年程のつなぎになる。
それを重々承知のうえで引き受けたか?

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落合博満監督を選手時代からずっと支えつづけた信子夫人は報道陣に感想を求められ、「うち(落合家)はいつも首を洗って待っていた」と語った。

楽天イーグルスの野村克也監督の契約終了にともなう退団は、ファンと本人が大騒ぎした。
とくに自身が見苦しかった。

落合博満監督の契約終了にともなう退団は、ファンも本人も至って淡々としている。
人気のなさが一因かもしれないが、最後まで“オレ流”を貫いた格好だ。
自身の意向で、退任会見さえ行わない。
何と潔い男か・・・。
私はお疲れさまと言いたい。

◆書き加え1

イチロー監督誕生!

実現の可能性はともかく、中日の球団側、とくに営業面の思惑としては間違いなくあるだろう。
私個人は、イチローにメジャーリーグの監督になってほしいと考えている。
ならば、非常にうれしい。

イチローは来季、球団が変わったとしてもメジャーに留まり、今季の総括を踏まえたうえで2百本安打11度(11回)の偉業を成し遂げるべきだ。
そして、コーチ経験を積むか、あるいはプロ野球(日本)で監督実績を残したうえで、メジャーでチームを率いる。
イチローならそれが十分に可能だ。

現役引退後も楽しみ。

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イチローに関するブログは以下のとおり。

⇒2008年1月5日「イチローの不機嫌」はこちら。

⇒2008年1月6日「イチローの不機嫌(続)」はこちら。

⇒2009年9月15日「イチロー、心が折れる」はこちら。

⇒2009年4月16日「胃潰瘍のち満塁ホームラン/イチロー」はこちら。

野村克也に関するブログは以下のとおり。

⇒2009年10月12日「楽天、ファン感情無視、監督解任!」はこちら。

⇒2010年3月18日「わずか2勝で名将? 野村克也監督人生」はこちら。

⇒2010年4月7日「楽天不振に上機嫌の野村克也」はこちら。

⇒2010年7月13日「野村克也と峰山高校野球部顧問…こころの遺伝子」はこちら。

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