日本最大の人口を誇る横浜市。
その住民にとり最大の屈辱は、万年Bクラスどころか最下位が指定席のプロ野球チーム「横浜ベイスターズ」の存在である。
悲しいことに“横浜の恥”でしかない。

また、それは単に己の問題で済ませられない。
横浜ベイスターズはセ・リーグを毎シーズンつまらなくしている。
早々にペナントレースから脱落し、すぐに“蚊帳の外”になってしまう。
5位に何とか喰らいつくという状況でない。

パ・リーグと異なり、セ・リーグは実質5チームで戦っており、人気凋落の一因となっている。
横浜ベイスターズはセ・リーグのお荷物球団だ。

尾花高夫は投手コーチとしての手腕は折り紙付きである。
とくに若手を育成させたら日本一。
読売ジャイアンツの投手コーチをやめたことは、本人にとっても巨人にとっても不幸なことだった。
盤石に見えた「投手王国」は退団と同時に崩壊した。

しかし、監督としての力量は疑問符が付く。
表情から人柄のよさや性根の優しさが伝わってくる。
どん底に沈みっ放しのチームを鍛えあげるには、指揮官が心を鬼にしなくてならない。
そうでないと、負け癖の染み付いたチームの立て直しは絶対に叶えられない。
尾花高夫は指導の職人であり、“監督の器”でない。

横浜ベイスターズは最悪の成績が続いており、したがって興行収入が悪い。
加えて親会社のTBSホールディングスは、TBSの広告収入が落ち込み、それを簡単に回復させられる見込みがない。
球団経営の恒常赤字を補てんする余力を失った。
となれば、“身売り”に踏み切るしかない。

昨秋、住宅設備大手の住生活グループ(現LIXIL)と球団売却交渉の大詰めで決裂した。
本拠地を他都市に移転させたい住生活と折り合いがつかなかったのだ。
今季すでに複数の企業が球団買収に名乗りを上げている。
旅行代理店大手のエイチ・アイ・エス(HIS)、携帯ゲーム「モバゲー」のディー・エヌ・エー(DeNA)などらしい。

球団に本気で再建する意思がなさそうであり、このままのチーム状態だとしたら横浜に不要だ。

                       ◇

ところで、中日ドラゴンズの落合博満監督が3年契約終了との理由で退団させられる。
同球団で最長期間その地位に留まり、しかも素晴らしい成績を残した。
横浜ベイスターズは再建に招聘すべきだ。
まだ57歳と若く、5年程でチームを救えるだろう。
優勝などと贅沢は言わない。
せめてクライマックスシリーズ(CS)進出へ。

落合博満は野球(監督)を続けたい意向を持っているはずだ。
となると、信子夫人が関内の横浜スタジアムに毎試合、応援に駆け付けるかもしれない。

                      ◇◆◇

横浜ベイスターズに関するブログは以下のとおり。

⇒2010年5月1日「尾花高夫、横浜ベイスターズを再生」はこちら。

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