NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じる。
ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(故人)の半生がシナリオのベースになっている。
脚本は、尾野真千子が文化庁芸術祭大賞を受賞した2009年のNHKドラマ「火の魚」を手がけた渡辺あや。
二人が再びタッグを組んだ。

小篠綾子は、ファッションを通して大勢に夢を与えることに生涯を捧げた。
朝ドラ「カーネーション」は本人と家族をエピソードも交えて描く。
「綾子」という名前には、「糸」に関わる仕事に就けるようにという願いが込められている。

小篠綾子は15歳で洋装の道へ進んだ。
最初は修行。
1934年(昭和9年)、21歳で岸和田に「コシノ洋装店」を開いた。
おそらく「既製服」という概念のない時代であり、スタートはミシン一台だった。
昼間は、御用聞きに飛び回る。
夜間は、請け負った仕事のためにミシンを踏む。
無我夢中で働いた。

小篠綾子はやがて父に勧められた男性と結婚し、長女ヒロコを出産した。
24歳だった。
そして、次女ジュンコ、三女ミチコ・・・。
この間、オートクチュール(高級仕立服)のヒットを生むなど、草創期のファッション業界で活躍しはじめた。
三女ミチコを身ごもっていた30歳で、紳士服のテーラーだった夫が出征して戦地で病死した。

小篠綾子は戦後のどん底の社会情勢、女手一つで娘3人を育てることになる。
朝から晩まで仕事ずくめ。
しかし、愚痴や弱音を吐かず、仕事に打ち込んだ。
娘たちは母親の必死な姿を目の当たりにした。

日本の復興につれ、小篠綾子はオートクチュールに捉われず、活動のジャンルを広げていった。
娘たちが「コシノ三姉妹」として世界的に活躍するようになっても岸和田で洋装店を続け、さまざまな作品をつくり出した。

小篠綾子は2006年、脳梗塞で死去。
享年92歳。

なお、NHK「カーネーション」公式サイトに、1970年代の「岸和田駅前通商店街」の店舗が写った写真が掲載されている。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

Copyright (c)2011 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!