連続テレビ小説。
通称「朝ドラ」。
1961年(昭和36年)の放映開始から半世紀を迎えた“帯ドラマ”である。
新聞小説が発想のヒントになったとしても、番組企画の奇跡と呼んでいい。
1回の放送時間はごく短いが、それをほぼ毎日続けることにより大きなドラマに仕立てる。
また、番組制作費の潤沢なNHKでなくては、ここまでの継続はありえなかった。

私は、自分の結婚後の貧乏と苦闘を再現したかのような「ゲゲゲの女房」の内容に深い共感を覚えた。
それまで朝ドラはほとんど見なかったが、何とか時間をやりくりしながら、かなり熱心に見た。
不純な動機で叱られそうだが、主演の松下奈緒もわりと好みだった。
これをきっかけに朝ドラの魅力に目覚め、「てっぱん」「おひさま」「カーネーション」といくらか見るようになった。

脚本や演出を含めた制作陣が全力を注いでおり、それぞれの作品にそれぞれのよさがある。
そして、それぞれの視聴者にそれぞれの感想や評価がある。
4作品に順位を付けることに意味がない。

しかし、私が純粋にドラマとして楽しめるのは、断然「カーネーション」だ。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じている。
ファッションデザイナーの道を切り拓きつつ、コシノ三姉妹を女手一つで育てあげた「小篠綾子」の実話を土台にした物語(フィクション)である。
大阪・岸和田の零細な呉服屋の長女として生まれた。

この「カーネーション」は出来が非常にいい。
私は事情が許すなら、毎日欠かさず見たい(実際はときどき)。
目立つのは、演出の頑張り。
渡辺あやの脚本(シナリオ)の魅力を引き立てるべく、多彩な出演者の持ち味を存分に引き出している。
一人ひとりの描写が的確で丁寧…。
作品の仕上がりは面白く、しかも深い。

                       ◇

余談・・・。
主演女優が一番やりにくかった朝ドラは「おひさま」でなかろうか。
半年もの間、絵に描いたような幸せな日常生活が淡々と積み重ねられていった。
演出がヒロイン・須藤陽子(丸山陽子)を務めた「井上真央」にほとんど任せているという印象が残った(事実は不明)。
それほどこの女優は実力を備えているのだろう。

井上真央はつかみどころのない、不思議な魅力を持つ。
芯の強さをやわらかな聡明さで包んだような、きれいであたたかいオーラを漂わせている。
おそらく面と向かうと、どきどきするほど雰囲気のある女優では・・・。

                      ◇◆◇

井上真央と朝ドラ「おひさま」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月20日「井上真央と松本潤、紅白司会の取り合わせ」はこちら。

⇒2011年10月14日「井上真央「おひさま」総集編は年末に再放送か」はこちら。

⇒2011年10月2日「マイコの真知子、満島ひかりの育子、井上真央の陽子…白紙同盟」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

⇒2011年9月24日「おひさま井上真央と純情きらり宮崎あおい…O型ライバル女優」はこちら。

⇒2011年9月18日「井上真央のおでことえくぼ、華と存在感…実力派」はこちら。

2011年8月27日「平原綾香が歌うおひさま主題歌…あなたは私の軌跡」はこちら。

⇒2011年8月25日「おいでなさんし…井上真央と高良健吾のそば屋「丸庵」」はこちら。

⇒2011年8月24日「井上真央と高良健吾の呼吸…本物の夫婦のなごみ」はこちら。

⇒2011年8月22日「おひさま脚本家・岡田惠和、庶民の幸せを描く手腕に感心」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年6月28日「井上真央と寺脇康文、おひさまに見る昔の父と娘」はこちら。

⇒2011年6月21日「井上真央、迷いを引きずった演技、おひさまに疑問」はこちら。

⇒2011年6月6日「井上真央、おひさまの陽子、八日目の蝉の恵理菜」はこちら。

⇒2011年5月24日「井上真央は演技に集中していない…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年5月21日「斉藤由貴のやかましさ、若尾文子のあでやかさ…おひさま」はこちら。

⇒2011年5月10日「おひさま感想…井上真央の演技、岡田惠和の脚本」はこちら。

⇒2011年5月9日「おひさまオープニング、視聴率を捨てる心地よさ」はこちら。

⇒2011年5月8日「おひさま、てっぱん、ゲゲゲの女房の視聴率比較」はこちら。

⇒2011年5月7日「井上真央と若尾文子、二人の須藤陽子の演技」はこちら。

⇒2011年5月4日「井上真央・おひさま、セーラー服と庶民顔」はこちら。

⇒2011年4月16日「井上真央おひさまの安全運転…朝ドラ視聴率低下」はこちら。

⇒2011年4月11日「おひさま陽子…伊那中・西駒登山、直小・妙高登山」はこちら。

⇒2011年4月9日「井上真央、謎めいた内面…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織がおひさまヒロインを演じたら・・・」はこちら。

⇒2011年4月7日「八木優希のおかっぱ頭…おひさま陽子の子役」はこちら。

⇒2011年4月5日「おひさまの舞台、安曇野の自然の美しさ」はこちら。

⇒2011年4月4日「井上真央・おひさま、日本を明るく照らす」はこちら。

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