湖月堂栗饅頭2私は先月末、北九州市での企業指導の帰路、新幹線小倉駅で湖月堂「栗饅頭」と石村萬盛堂「栗 鶴乃子」を買い求めた。
どちらも9個入り、1050円(消費税込み)。
栗は妻の大好物である。
せっかくの土産(みやげ)で妻と子がケンカになっては大変なので、私は各1個をいただく。

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小倉の「湖月堂」は明治28年創業。
厳選した原料を用い、品質のよさ、味わいの深さ、形の優雅さを追い求めてきた。
昔ながらの技術と伝統を大切にしており、同社を代表する銘菓が「栗饅頭」である。
湖月堂栗饅頭3むろん、小倉銘菓として名高い。

商品は表面がつややかな栗色に焼きあげられ、小判のようだ。
餡はしっとりとやわらかく、そのなかに小粒の栗が入っている。
むき栗を蜜漬けしたものらしい。

私が栗饅頭の箱(パッケージ)を開けた途端、妻の目が光った。
こわっ!

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鶴の子1博多の「石村萬盛堂」は明治38年創業。
同社は、「オッペケペー」で知られる新劇の祖「川上音二郎」が所有していた中村馬小路の実家の長屋を借りて産声を上げた。
音二郎は、同社の創業者・石村善太郎を気に入り、28歳での創業時に力を貸した。
鶴乃子が生まれた長屋は戦災で失われた。
しかし、面影は須崎町の石村萬盛堂本店に残っている。

鶴の子3鶴乃子は百年以上、博多銘菓として親しまれる。
私が買い求めた「栗 鶴乃子」は、それをベースにして期間限定でつくられる。
外側のマシュマロには栗の香りがつけられ、餡には栗餡が用いられる。
やわらかい食感とやさしい甘さとともに栗の風味が口のなかに広がる。

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結局、子が気を利かし、土産の分け前の一部を返した。
妻が10個、子が6個、私が2個。
日頃の頑張り次第で得られるというのが、わが家の掟(おきて)である。
私は怠け者・・・。

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