おとといのブログ「高橋大輔、『どうだ! 小塚君!』…全日本選手権で一蹴」に続いて・・・。

⇒2011年12月21日「高橋大輔、『どうだ! 小塚君!』…全日本選手権で一蹴」はこちら。

「第80回全日本フィギュアスケート選手権大会」が2011年12月22日(木)〜12月26日(月)、大阪・門真のスポーツセンター・なみはやドームで行われる。
今季の日本一を決めるとともに、来年3月にフランス・ニースで開催される世界フィギュアスケート選手権2012の代表最終選考会を兼ねる。
日本の出場枠は男女各3人。

浅田真央は第6戦「ロシア杯」でGPシリーズ3季ぶりの優勝を飾り、GPファイナルへの進出を果たした。
が、母・匡子さんの病状悪化を受け、急きょ帰国した・・・。

最愛の母を亡くしたばかりの浅田真央が悲しみを乗り越えて全日本フィギュアスケート選手権2011への出場を決めた。
天国で見守る母がそれをもっとも望んでいるからだ。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

私は、肝硬変で亡くなった母が20年に及ぶ闘病生活だったと知った。
今年に入り、医師から「次のオリンピックまで生きていられない…」と肝移植を勧められ、手術を受けた。
しかし、長女・舞と次女・真央の姉妹の体にメスを入れることはかたくなに拒んだ。

浅田真央が4月の世界選手権に“激やせ”で出場したのは、そのショックのせいだった。
安藤美姫が金メダル、韓国のキム・ヨナ(金妍児)が銀メダルを獲得したのに対し、浅田真央は6位と惨敗を喫した。
だが、母の病状を言い訳にしなかった。
それどころか一言も触れなかった。

母は長年投薬治療でごまかしながら、浅田真央がフィギュアスケートに打ち込み、一流選手に育つ環境をつくることに命を削った。
病床でも見舞いを押し返すほどだった。
母の衰弱につれ、父と姉が浅田真央を支えるようになった。
その負担を減らそうと、彼女は身の回りのことを自分一人でこなそうとした。

浅田真央は2006年トリノ冬季五輪(オリンピック)に出場が叶わなかった。
規定に87日の不足。
母は「年齢制限は仕方がない」とコメントしたが、親しい人に「4年は長いから出たかった…」とこぼしていた。
病状がかなり進んでいたのだ。
それでも母はリンクで練習する浅田真央から離れなかった。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

                       ◇

浅田真央は全日本選手権に出場しなければ、おそらく特例で世界選手権の日本代表に選出された。
母を亡くした精神的な動揺と調整の不足で表彰台を逃すようなことがあれば、話がややこしくなる。
情報は入ってこないが、調子はいくらか戻っているのか?

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

しかし、世界女王の安藤美姫が完全休養中であり、有力選手は浅田真央を含めて3人しかいない。
今季絶好調の鈴木明子と2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)をにらんで課題克服に取り組む村上佳菜子。
浅田真央はコンディションが悪くても安全策を取れば、大丈夫・・・。

⇒2011年11月18日「村上佳菜子と山田満知子コーチ、ソチ五輪への本気」はこちら。

浅田真央は覚悟ができていたにしろ、非常に強い。
鈴木明子も高橋大輔も羽生結弦も称えた。
同時に、浅田真央の滑りが見られることを喜んだ。

浅田真央は2006年に16歳の若さで全日本選手権を制し、2009年まで4連覇を成し遂げた。
2010年は安藤美紀に敗れ、日本女王のタイトルを逃した。
2年ぶり5度目の優勝を目指す。

浅田真央は今季、代名詞のトリプルアクセル(3回転ジャンプ)に頼らず、総合力で戦っている。
滑りのスピードを増し、演技の完成度を高めて復調を果たした。
全日本選手権はSPでもフリーでもトリプルアクセルを跳ばない。
現在の困難な状況では得点と順位を優先させるのでは?
表彰台にのぼり、世界選手権出場の3枠に入る。

浅田真央はいま全日本選手権へ向けて練習のリンクに立っている。
きっと母に付き添われている感覚だ。
今回の影響は未知数ながら、私は代表選考に波乱は起こらないように思う。
彼女はファンに復活した姿を見せる。

なお、人のいい鈴木明子はやりにくいと思うが、ベストの演技で表彰台の頂点を狙ってほしい。

⇒2011年12月4日「鈴木明子、フィギュア人生の仕上げ…摂食障害が彼女を強くした」はこちら。

◆フジテレビ系列での放送予定は以下のとおり(確認のこと)。

注目の浅田真央は24日と25日に登場する。

◇12月23日(金) 19時〜20時54分 男子ショートプログラム(SP)

◇12月24日(土) 19時〜23時10分 女子SP&男子フリースケーティング(FS)

◇12月25日(日) 19時〜21時55分 女子フリー

◇12月26日(月) 19時〜20時54分 エキシビション(EX)
All Japan メダリスト・オン・アイス

メインキャスターは国分太一、高島彩、解説は八木沼純子、本田武史(男子)、荒川静香(女子)。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

Copyright (c)2011 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!