「全日本フィギュアスケート選手権2011」が終了した。
男子シングルは昨季の燃え尽き症候群を克服した高橋大輔、女子シングルは母・匡子さん死去の悲しみを乗り越えた浅田真央が表彰台の一番高いところに立った。
二人とも仲よく2年ぶり5度目の優勝だった。
おめでとう!

⇒2011年12月21日「高橋大輔、『どうだ! 小塚君!』…全日本選手権で一蹴」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

高橋大輔はグランプリファイナル(GPファイナル)で日本選手を代表するかのように、浅田真央を支えていきたいと気づかった。
あたたかい!

さて、私の全日本選手権の高橋大輔に関するブログに対し、読者がメッセージを寄せてくれた。
Sala氏(女性)。
実は、先月半ばにも「高橋大輔・大ちゃんの魅力…子犬のような人懐っこさ」と題するメッセージを受け取った。

⇒2011年11月17日「高橋大輔・大ちゃんの魅力…子犬のような人懐っこさ」はこちら。

全日本選手権ではSPとフリーのそれぞれについて感想を綴ってくれた。
以下に、2本を紹介しよう。

                      ◇◆◇

こんばんは!
今夜ほど、この選手を応援してきてよかったと思ったことはありませんでした。
直前練習で足がつるくらい体が動いていると言っていたものの、会見では3−3でいくと語っていた高橋選手。

ところが、提出された演技構成表の冒頭のジャンプは、4−3ではありませんか?
思わず「やめて!」と思った自分が恥ずかしいです。
3−3でまとめれば、たとえ羽生君が4−3を決めてもいまの高橋選手なら演技構成点でリードすることは確実でした。

久しぶりに全日本チャンピオンも狙っていたのでしょうが、その先の世界選手権、さらには五輪も見据えた姿勢が今日の演技の根底にあったということですね。

高橋選手は、猛追してくる若き才能を素直に受け止めていました。
それでもまったくぶれないのは、あまたの「苦・辛・悲・喜・嬉・楽」を掛け替えのない経験とし、自らの立ち位置を培ってきたからでしょう。
その心意気に私は拍手を送りました。

                      ◇◆◇

今年の全日本が終わりました。
フリーに限ってみれば、1位羽生・2位小塚・3位高橋という結果になりました。
それぞれが課題と手ごたえをつかみ、3選手ともさらなる飛躍を心に刻んだことでしょう。

ディフェンディング・チャンピオンとしてショート、フリーともにまとめた小塚選手は、一番安定感がありました。
課題の演技構成点も伸び、フリーで4回転への手ごたえもつかんで、これからも着実に階段を上がってくる頼もしい存在です。

羽生選手のフリー1位は立派のひと言です。
これからも目覚ましい成長を遂げて“上”を脅かす存在になるでしょう。
彼に刺激を受けて3強にはさらに強くなってほしい。

そして、高橋選手。
“とりあえず”優勝おめでとう!
この選手を応援してきたファンは、今回のようなジェットコースター気分をどれだけ味わってきたことでしょう(笑)。
フリーも圧巻の演技で絶対王者になるのかしらと期待しながらも、終わってみればまだまだ「大ちゃん」でした。

今シーズン、ソチまでの3年計画の1年目と位置づける高橋選手は、予想以上の成果を手にして全日本に臨みました。
不安を抱えながらも「攻め」に徹した圧巻のショート。
一夜明けたボロボロのフリー。
心の揺れが見える選手、・・・だからこその唯一無二の表現者。
それが高橋大輔だと改めて感じたのでした。

シーズン前半、「仕上がりが早すぎませんか?」と要らぬ心配をしていた身としては、内心「これで、モチベーションは大丈夫」と妙に安心してしまいました。
「こんなんでは世界で、いなパトリックに勝てない!」と、すでに次なる目標を定めていることでしょう。

自ら楽しみと語る「3年後の自分」。
一歩ずつと誓う高橋選手の3年計画を、私たちもワクワクしながら見守りたいと思います。

今年の全日本はそれぞれの選手の「目指すもの・強さ・弱さ」が如実に現れて、ほんとうに面白かった。
そして、これからますます男子シングルから目が離せなくなりました。

                       ◇

以上。
ありがとうございました。

Sala氏はフィギュアスケートを愛している。
なかでも男子シングル、そのなかでも高橋大輔。
好調時も不調時もやさしい眼差しで見守ってくれるファンは、選手にはとてもありがたいはずだ。

⇒2011年11月17日「高橋大輔・大ちゃんの魅力…子犬のような人懐っこさ」はこちら。

私自身は年明けの仕事の締め切りが迫っており、そもそもブログを書いている時間はない。
しかし、全日本選手権が始まると、もうダメ。
金曜日から日曜日まで、朝からそわそわして仕事が手につかない。
妻が呆れ顔・・・。
スケジュールに大幅に遅れが生じ、これから猛烈な追い込みで取り返さなくてならない。

素晴らしい原稿をいただくと、私はおおおいに助かる。
ブログに膨大な手間を取られており、楽ができる。
断わるまでもなく、著作権は本人。

                       ◇

余談。
サラと聞いて私が思い浮かべるのは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演映画「ターミネーター」のサラ・コナー。
勇敢な女性である。

なお、私の40年に及ぶ日記帳にナンシーとスーザンの名はあるが、サラの名はない。
念のため・・・。

                      ◇◆◇

高橋大輔に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年12月24日「高橋大輔、圧巻4回転ジャンプ、完璧演技で全日本王者!」はこちら。

⇒2011年12月21日「高橋大輔、『どうだ! 小塚君!』…全日本選手権で一蹴」はこちら。

⇒2011年12月12日「高橋大輔、世界一の演技でチャンを圧倒!…GPファイナル」はこちら。

⇒2011年11月17日「高橋大輔・大ちゃんの魅力…子犬のような人懐っこさ」はこちら。

⇒2011年11月15日「高橋大輔と小塚崇彦の比較…スケーターの特性と演技」はこちら。

⇒2011年10月29日「高橋大輔、燃え尽き症候群克服か…GPシリーズ&ファイナル」はこちら。

⇒2011年9月30日「ジャパンオープン2011…安藤美姫、高橋大輔、小塚崇彦が出場」はこちら。

⇒2011年5月17日「浅田真央と高橋大輔の関係をすっぱ抜く」はこちら。

⇒2011年4月28日「高橋大輔、世界フィギュア優勝へのスイッチ」はこちら。

⇒2011年4月26日「高橋大輔は2位じゃダメなんでしょうか」はこちら。

⇒2011年2月20日「高橋大輔、金メダル宣言…世界選手権東京大会」はこちら。

⇒2010年12月7日「高橋大輔は心に訴えない…内臓を揺さぶる泥臭さ」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

⇒2010年4月16日「妹真央を兄大輔が気遣う春の園遊会」はこちら。

⇒2010年3月26日「高橋大輔、日本男子初の金メダル!」はこちら。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

⇒2010年2月19日「高橋大輔、4回転失敗も銅メダル!」はこちら。

⇒2010年2月19日「高橋大輔、攻めか守りかメダル予想」はこちら。

⇒2010年2月17日「男子フィギュアSP、高橋3位、織田4位」はこちら。

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