私は3時間講演を行った。
新テーマだったので、コンテンツの作成に膨大な手間をかけた。
懸命の努力が実り、参加者から抜群の評価をいただいた。
頑張ってよかった・・・。
自分で言うのも何だが、テキストは感動的な出来映え!

ところが、講演の終了後、主催者(事務局)から大目玉を喰らってしまった。
「先生、教材の完成度が高すぎます。これだと、だれでも先生とまったく同じセミナーや研修ができてしまいます」。
確かに、そのとおりだ。
私が講演でしゃべる内容をすべて原稿に起こしている。
前から順番に読むだけでよい・・・。
つまり、この先、私も主催者も不要になる。

◆演題
プレゼンテーション成功のポイント
〜優良顧客との大口商談を落とさない段取りと必須条件

本講座で取りあげたのは、あくまでも営業活動に関わるプレゼンテーションだ。
となると、何らかの資料を用いるソリューション系のそれに絞られる。
いわゆる「提案営業」に特有のプレゼンテーションの進め方と急所について述べた。
私が長らく実行してきた事柄ばかり。

本講座の結論は、「段取り八分、本番二分」。
ずばり、プレゼンテーションを重視しない。
押さえるべきはわずか2点だ。
第1に、本番へ向けた“環境づくり”である。
具体的には「申し入れ」と「根回し」。
第2に、本番へ向けた“準備”である。
具体的には「リハーサル」。「ツール作成」を含む。
私はこれまでの営業経験から、それらに徹すれば最良の結果を得られると確信している。

なかでも、日本人が苦手な根回しに力を入れた。
「ネゴシエーション」と呼ぶ。
目からウロコの壮絶な事例も交えた。

とはいえ、プレゼンテーションに関するベーシックについても触れた。
本番でこれだけは絶対に行う、これだけは絶対に守るという基本中の基本である。

参加者から称賛の声が寄せられた。
「部下に聞かせたい」「上司に聞いてもらいたい」。
おかげで早々と次回の開催が決まった。

⇒2011年1月12日「顧客の納得を引き出す営業提案書のまとめ方セミナー」はこちら。

Copyright (c)2012 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!