NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。
戦後、焼け野原と化した東京・蒲田で、住民に寄り添って命を守る医師になっていく子女の成長を描く。
地域医療に身を捧げようとするヒロイン・下村梅子の日々が展開される。
尾崎将也が脚本を書き下ろした。

⇒2012年4月23日「朝ドラ梅ちゃん先生が面白い…平均視聴率上昇へ」はこちら。

男女・年齢を問わない人気を持つ堀北真希が下村梅子を演じる。
高橋克実が演じる父・下村建造は大学医学部教授、大学病院医師なので、梅子はそれなりに裕福な家庭の子女だろう。
が、当時、一家はバラック暮らし。
物資不足が深刻で、周囲の家庭と同様に食料をほとんど手に入れられなかった。
梅子は下町に暮らす庶民の雰囲気を合わせ持つ。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

さて、「梅ちゃん先生」のナレーションが解説になっており、興醒めだ。
視聴者が自由に感じればいいことまで丁寧に語る。
ドラマの解釈を指定されている気分になる。
語りの林家正蔵に文句を言っているわけでない。

私が見た土曜日の放送で「梅子の悪あがきは続きました」(不確か)。
絶対に合格しないと考える父の強い反対を押し切り、医専(医学専門学校)の受験勉強に打ち込むヒロインの様子を語った。
これはない。
視聴者に不合格を臭わせている?
モデルの存在しないフィクションなので自由度が大きいとはいえ、作意が強すぎる。

⇒2012年4月18日「堀北真希ドラム缶風呂入浴シーン…梅ちゃん先生視聴率」はこちら。

また、「梅ちゃん先生」は終わり方がひどい。
例えば、土曜日の放送で医専の合格発表は結果を知ったところで終わればよい。
なのに、その直前で止める。
しかし、終了直後に来週の予告編(番宣?)が流れ、級友と一緒のシーンが流される。
直前で止めることに何の意味がある?
視聴者を次回へ引っ張ろうとして作意が勝る。

この朝ドラの制作関係者は総じて神経質だ。
しかも、瑣末なところに力を注ぐ。
自分たちがつくっている「梅ちゃん先生」にいま一つ自信を持てないのだろうか。
朝ドラファンをもっと信頼すべき。
安易な伏線や姑息な仕かけが多い。
どうかおおらかにつくってほしい。

◆書き加え1(4月25日)

林家正蔵の語りが「梅ちゃん先生」の展開を要約したり、下村梅子の気持ちを総括したりすることがある。
この朝ドラには取り立てた内容はなく、ナレーションがまとめを行うまでもない。

                      ◇◆◇

堀北真希と朝ドラ「梅ちゃん先生」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年4月12日「堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較」はこちら。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

⇒2012年4月18日「堀北真希ドラム缶風呂入浴シーン…梅ちゃん先生視聴率」はこちら。

⇒2012年4月23日「朝ドラ梅ちゃん先生が面白い…平均視聴率上昇へ」はこちら。

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