私がだいぶ前にFacebookで目にした浅田真央の顔写真は、広隆寺(こうりゅうじ)の弥勒菩薩(みろくぼさつ)に似ていた。
浅田真央がうつむき加減で軽くほほえんでいる横顔だった。
そっくり!
私はインターネットで少し調べたが、その写真を見つけられなかった・・・。

ネット上に、浅田真央がフィギュアスケート選手というのは仮の姿との情報があった。
弥勒菩薩が末法の世を救うために降臨した姿らしい。
つまり、広隆寺の弥勒菩薩の化身(けしん)。
昨シーズンのエキシビションで、浅田真央が心の平安への祈りを込めて「ジュピター」を滑る様子は、この説の正しさを裏付けている。

以下は、ウィキペディアによる。
広隆寺は京都市右京区太秦(うずまさ)にあり、平安京遷都以前に存在した京都最古の寺である。
宗派は真言宗系単立。
地名を冠して「太秦広隆寺」と呼ばれる。
聖徳太子信仰の寺でもある。

広隆寺には「宝冠弥勒」「宝髻(ほうけい)弥勒」と通称する2体の弥勒菩薩半跏像があり、どちらも国宝に指定される。
「宝冠弥勒」は日本の古代の仏像としては例のないアカマツ材であり、作風に朝鮮半島の新羅風が強い。
「宝髻弥勒」は一般的なクスノキ材である。

有名な「弥勒菩薩」とは前者、宝冠弥勒のこと。
現在はアカマツの木肌を見せるが、当初は金箔で覆われていた。

1960年、20歳の京都大学学生が広隆寺の弥勒菩薩に触れ、右手薬指を折った。
事件の動機は、弥勒菩薩があまりに美しかったのでさわってしまったとされる。
しかし、学生は直後の取材に対し、実物は金箔が貼られておらず、期待外れだったと語っている(不確か)。
右手薬指は、拾い集めた断片をつないで復元されており、肉眼では判別できない。

また、広隆寺の弥勒菩薩は「国宝第1号」と紹介される。
が、多くの物件(?)が本像と同じ1951年6月9日付けで国宝に指定された。
国宝指定時の指定書および台帳の番号が「彫刻第1号」ということらしい。

以下に、「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」と題する2012年3月29日のブログを収める。
一部を抜粋し、手を加えている。

                      ◇◆◇

浅田真央が佐藤信夫コーチの指導を仰ぎながらスケーティングとジャンプの見直しに取り組み、1年半が過ぎた。
トリプルアクセルは安定感が増してきたが、試合に取り入れるにはまだまだ・・・。

とはいえ、浅田真央は人間的な成熟につれ、トリプルアクセルへの姿勢が攻撃的な固執からおおらかな積極性へ変わった。
同じ挑むのでも、内面はまるで違う。
楽しむ気持ちを大切にしてほしい・・・。

浅田真央は、自ら進んで飛び込んだ昨シーズンのどん底をようやくくぐり抜けた。
いくらか自信を取り戻し、全体の印象が柔和になった。
おだやかな笑みをたたえた、ちょっとうつむき加減の横顔は、例の国宝第1号を彷彿させる。
清楚な慈愛に満ちている。

広隆寺に置かれる飛鳥時代、7世紀前半の弥勒菩薩半伽思惟像である。
芸術作品では、世界でもっとも美しいほほえみを持つ。
パリのルーヴル美術館に展示される、イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチの油彩画「モナ・リザ」をしのぐ。

広隆寺の弥勒菩薩は、人間の悩みや苦しみをすべて引き受けるかのような悟りを開いた静かな表情だ。
私は仏の顔を拝んだことがないが、おそらくこんな感じでなかろうか。
その姿と合わせ、ため息が出るほど美しい。
さらに、ほっそりとした指の一本一本に込められた表情も・・・。

私の結論。
浅田真央は美しい。

                      ◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年6月17日「浅田真央は佐々木健介に家庭的なぬくもりを求める」はこちら。

⇒2012年6月13日「浅田真央の寝心地を初体験」はこちら。

⇒2012年5月31日「浅田真央、SPもフリーもエキシビションも新プログラム」はこちら。

⇒2012年5月30日「浅田真央、顔も体もふっくら…美しくセクシー」はこちら。

⇒2012年4月5日「溺れる浅田真央は内村航平をもつかむ…立て直しのヒント」はこちら。

⇒2012年4月4日「浅田真央抜き視聴率…フィギュア国別対抗戦放送予定」はこちら。

⇒2012年4月1日「浅田真央、ライバルと戦う前に自分に負ける…世界選手権」はこちら。

⇒2012年3月29日「浅田真央、半伽思惟像のほほえみ…世界フィギュア選手権」はこちら。

⇒2012年3月25日「浅田真央は頂点へ…世界フィギュア選手権2012放送予定」はこちら。

⇒2012年2月12日「浅田真央、ソチオリンピックで金メダルはムリ・・・」はこちら。

⇒2012年1月11日「浅田真央、女王復活のシナリオ…世界フィギュア選手権2012」はこちら。

⇒2011年12月28日「浅田真央、視聴率の化け物…日本唯一のスーパースター」はこちら。

⇒2011年12月26日「浅田真央優勝、天上の母へ金メダルのクリスマスプレゼント」はこちら。

⇒2011年12月25日「浅田真央、全日本選手権感動大賞(女子部門)決定!」はこちら。

⇒2011年12月24日「浅田真央、明るい受け答え…笑顔に隠す深い悲しみ」はこちら。

⇒2011年12月23日「浅田真央の調子…全日本フィギュア選手権5度目の優勝へ」はこちら。

⇒2011年12月15日「浅田真央、全日本選手権2011出場…母・匡子さんへの供養」はこちら。

⇒2011年12月14日「浅田真央、好意に甘えるのもよし…特例で世界選手権代表選出」はこちら。

⇒2011年12月11日「鈴木明子、浅田真央の分まで頑張る…GPファイナル銀メダル」はこちら。

⇒2011年12月10日「浅田真央、母・匡子さんの願い『娘よ、悲しみを乗り越えて…』」はこちら。

⇒2011年12月9日「トゥクタミシェワは3Aを跳び、浅田真央を揺さぶる…GP決戦」はこちら。

⇒2011年12月6日「浅田真央、トリプルアクセル回避…グランプリファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月3日「浅田真央、トゥクタミシェワと激突!…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年12月2日「佐藤信夫、はれものに触る…浅田真央に遠慮と我慢」はこちら。

⇒2011年12月1日「グランプリファイナル2011…鈴木明子と浅田真央が出場」はこちら。

⇒2011年11月28日「浅田真央、トリプルアクセルは代名詞から疫病神へ・・・」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、見事なダブルアクセル…GPファイナル2011」はこちら。

⇒2011年11月26日「浅田真央、心のなかで『たかちゃん、ごめんね』」はこちら。

⇒2011年11月25日「浅田真央、跳びたいから跳ぶのは幼い…GPシリーズ2011」はこちら。

⇒2011年11月23日「浅田真央、GPファイナル2011進出の条件…ロシア大会」はこちら。

⇒2011年11月20日「浅田真央に負けるわけにいかない小塚崇彦…全日本選手権2011」はこちら。

⇒2011年11月13日「浅田真央、納得の笑顔…ソチ五輪金メダルへ確かな手応え」はこちら。

⇒2011年11月12日「浅田真央、完全復活は間近…GPシリーズ2011NHK杯復調」はこちら。

⇒2011年11月2日「浅田真央をあたたかく見守ろう…心強い小塚崇彦の存在」はこちら。

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