日本は海に囲まれている。
先だって、石油・天然ガス田といい、レアアース鉱床といい、久しぶりに明るい話題に接した。
「海底資源」は手付かずなのだろうか?
実は、たくさん眠っていたりして・・・。

以下は、レアアース鉱脈について・・・。

東京大学などの研究チームが太平洋の海底でレアアースの大鉱床を発見した。
先端機器の高性能化に不可欠な「重希土類」を多く含む。

新鉱床の海底には米国領ハワイ沖とフランス領タヒチ島周辺も含まれるが、大半は公海らしい。
水深は3500〜6000メートルで、2カ所の合計面積は約1100万平方キロメートルに達する。
埋蔵量は約1千億トンと推定。

新鉱床の採掘には、公海の海底資源の開発ルールを決める国際海底機構(ISBA)で鉱床として認められ、鉱区を確保する必要がある。
研究チームは新鉱床として申請する?

                       ◇

・・・ところが、研究チームが南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)内の海底にレアアースの高濃度大鉱床を発見した。
埋蔵量は約 680万トンと推定。
国内の年間消費量の2百年分を超える。
範囲を広げると、何千年かかっても使い切れないレアアースが眠っているようだ。
日本にとり朗報だ!

レアアースの生産量は現在、中国が9割以上を占める。
その中国が輸出制限を行い、レアアースの価格は高騰している。
新鉱床を採掘できれば、中国依存の脱却が図れる。
いまは日本の立場が極端に弱い。

レアアースは海上の船から管を下し、海底の泥を吸い上げる。
レアアースの分離そのものは難しくない。
今後の課題は、採掘技術の確立とコスト競争力の獲得である。

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