私はフィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPシリーズ)最終戦「NHK杯」で、浅田真央の愛らしいSP、羽生結弦の完璧なSP、鈴木明子の円熟のフリーに見入った。
もちろん、高橋大輔の進化する表現力にも・・・。

それはそれとして、私は安藤美姫の姿がなかったのがさみしい。
力強さと優雅さを兼ね備えた演技を見たかった。
休養前、スケート人生を凝縮したかのような素晴らしい華を咲かせた。
私は、2006年トリノ冬季五輪(オリンピック)金メダリストの荒川静香を超えたと感じた。
浅田真央が滑りの矯正に苦しみ、キム・ヨナが休養するなか、安藤美姫が世界一だと思っていたので、残念・・・。

安藤美姫は2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)出場を断念し、来季限りで現役を引退する。
来年のどこかで最後の演技を披露し、アマチュア生活に幕を下ろす。
あまりにもったいない。

安藤美姫は2010年〜2011年シーズン、比類なく美しい演技で私たちを魅了した。
全日本選手権で 200点を越える得点を出し、6年ぶり3度目の優勝を飾った。
そして、世界選手権で2度目の優勝を遂げた。
このシーズンのフリーはすべての試合で1位となった。
彼女が出場した国際大会と全日本選手権を合わせた6戦で5勝を収めた。
向かうところ敵なしの状態であり、競技人生で最高の成績を残した。

2011年〜2012年シーズン、原則として競技生活を休養した。

2012〜2013年シーズン、現役への復帰を発表した。
しかし、後任のコーチを見つけられず、調整が間に合わないことから休養を表明した。

スポーツ界では、選手とコーチが交際することは珍しくない。
安藤美姫はニコライ・モロゾフとの恋人関係を2011年世界選手権後に精算した。
私は事情を知らないが、その後の落ち込みはひどかったようだ。
傷心を立て直せなかったのか。
安藤美姫はもともと精神面の波が競技にまともに影響しやすかった。
2012年3月、悩んだ末にモロゾフにコーチを依頼したものの、断られた。

安藤美姫はコンビネーションジャンプが多彩であり、しかも安定している。
女性としては体力もあるほうだ。
フリー後半の5本のジャンプで加点し、大きく得点を伸ばせる。
まして、日本女子は期待の村上佳菜子が伸び悩んでいる。
浅田真央も本調子を取り戻したとはとても言えない。
合わせて、世界の女子シングルが停滞している。
安藤美姫が2010年〜2011年シーズンの調子に戻れば、ソチオリンピックで表彰台の頂点に立てる可能性は十分にあった。

フィギュアスケートファンは大変な才能を失った。
私は、鳥肌が立つほど美しい演技をもう見られないと思うとホント、さみしい。
実は、いまからでも間に合うのでないかと思っている。
安藤美姫が私(わたくし)を棚上げし、フィギュアスケートの興隆と発展に身を捧げるという気持ちになれるなら、コーチは探せるはずだ。
真っ白な状態で考えてほしい。

                      ◇◆◇

安藤美姫に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月2日「安藤美姫、完全休養宣言…現役引退かソチ続行か結論」はこちら。

⇒10月1日「なぜ? 浅田真央ジャパンオープン、安藤美姫グランプリシリーズ欠場」はこちら。

⇒2011年9月30日「ジャパンオープン2011…安藤美姫、高橋大輔、小塚崇彦が出場」はこちら。

⇒2011年5月28日「安藤美姫とモロゾフコーチ、キスクラの歓喜とハグ」はこちら。

⇒2011年5月3日「世界フィギュア採点のなぞ…安藤美姫の勝利」はこちら。

⇒2011年4月30日「安藤美姫、逆転世界女王!…審査員の粋な計らい」はこちら。

⇒2011年4月29日「浅田真央の連覇か安藤美姫の返り咲きか…世界女王」はこちら。

⇒2011年4月29日「安藤美姫、世界女王へガッツポーズの品格」はこちら。

⇒2011年2月25日「安藤美姫、世界王者返り咲きへ…世界選手権」はこちら。

⇒2011年2月22日「安藤美姫、ため息が出るほど美しく・・・」はこちら。

⇒2011年1月20日「安藤美姫に乗り移る金・荒川静香の優雅」はこちら。

⇒2011年1月18日「安藤美姫とニコライコーチ、ガッツポーズと涙」はこちら。

⇒2011年1月14日「安藤美姫は精神的に安定、元気と明るさが復活」はこちら。

⇒2010年12月28日「安藤美姫と高橋大輔…ぶっちぎりエキシビション」はこちら。

⇒2010年12月8日「安藤美姫はエロい大輪を咲かせよ…神秘的セクシー」はこちら。

⇒2010年11月10日「安藤美姫と小塚崇彦、アベック優勝の注目度」はこちら。

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