私は先週、講演やセミナー、研修、指導などの合間を縫うようにし、「シャングリ・ラホテル東京」のロビーラウンジで、出版社の編集者と打ち合わせを行った。
その際、「日本の営業に遺言を書くつもりです」と語ったら、吹き出されてしまった。
「先生、まだ死なないでください」。
自分の率直な思いが自然に口をついて出た。
私は今年、62歳を迎える。
この仕事をいつまで続けられるか分からない。

「日本の営業本で、最良の一冊を書きます」。
「ベストセラーにします。売りたい気持ちだけでそう言っているわけでありません。社長を含む大勢の営業関係者に読んでいただきたいのです。数字の回復・伸長に貢献できるという自信があります」。
私は言いたい放題・・・。

いよいよ追い詰められ、引くに引けない状態になってきた。
どうなるか、自分でもわくわくする。

・・・これで本を出せなかったら、私は大馬鹿である。
別れ際、編集者が私の顔を覗き込むようにつぶやいた。
「先生、原稿を書く時間が取れますか?」。
私はまったく信用されていない・・・。

Copyright (c)2013 by Sou Wada

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