兵庫県のイトメンが製造する即席麺「チャンポンめん」。
昭和38年(1963年)に発売し、おもに名古屋・北陸以西で販売している。
石川県では、家庭に常備されるほどの人気を誇る。
シェアは30パーセントというから、お化けである。

イトメンの「チャンポンめん」は、このブログでも幾度か取り上げており、袋麺でナンバーワンだと思う。
私は東京都立墨田川高校から富山県立魚津高校へ転校し、この名作中の名作を知った。
受験勉強のふりをし、どれくらい夜食として食べただろう。
それでも飽きることはなかった・・・。

「チャンポンめん」は、いわゆる「長崎ちゃんぽん」とまったく違う。
全体はあっさりとした上品な味に仕立てられている。
スープはマイルドな塩味であり、野菜と魚介の風味が利いている。
エビとシイタケのかやくを用いれば、香りとうまみが際立つ。
こうした特色を生かすのが、小麦に水を加えてじっくりとミキシングすることで叶えられる「無塩製麺」である。

「チャンポンめん」はシンプルなので、自分なりのアレンジがしやすい。
私はくせのない野菜をいくらか加え、せいぜい卵を落とすくらいだ。
商品の完成度が抜群に高く、貧しく食べるのがもっとも似合う。
貧しくとは、具材を抑えてという意味である。
そして、麺とごく少量のスープ、ちょっと火が通った黄身を白いご飯にのせると、立派なおかずになる。
至福の瞬間!
食が進むこと・・・。

しかし、叉焼や焼売、餃子、肉団子、ウィンナーなどの具材を入れる人もいるようだ。
こちらは肉食系の食べ方になる。
私は、「豆腐」を入れる人がいると知り、驚くとともになるほどと思った。
確かに「鍋料理」みたいになる。
こちらは草食系(野菜系)の食べ方になる。

とくに石川県では、それぞれの家庭に「チャンポンめん」の調理法がありそうだ。

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