私がヤフー検索で「華原朋美」のキーワードを入れたとき、「華原朋美 急死」が現れて驚いた。
錯乱状態に陥った華原朋美はいわゆる精神病院、それも閉鎖病棟に入ったことがあった。
精神疾患の治療もさることながら、薬物依存の脱却がおもな目的だったのかもしれない。
“薬漬け”という言葉は違った意味で用いるのが適切だと思うが、華原朋美が情緒を安定させる薬を大量に服用していたのは事実のようだ。
この間、人前から消えた。
また、フィギュアスケーターの安藤美姫がオリンピックシーズンを控えた大事な時期に主要大会への出場を見送り、人前から消えた。
スポンサー契約を降りたり、特別強化選手指定を断ったり、不可解な行動が相次いだ。
動静が伏せられ、所在が曖昧になり、結果として“行方不明”になった。
実は、安藤美姫は妊娠を経て出産を迎えようとしていた。
トップアスリートとして不注意を問題視されるのは当然だが、何も法を犯したわけでない。
華原朋美と安藤美姫は事情が異なり期間が異なるが、世間から完全に姿を消した。
安藤美姫はかつて「ミキティ」と親しまれた。
人気アイドルとして全盛期を持つ二人なので、興味本位の噂を立てられるのはまあ仕方ない。
華原朋美に至っては「死亡説」まで飛び交った。
有名人といえども傷つき、敗れるのが世の常である。
また、有名人だからこそ立て直すのは並大抵の苦労でない。
まして華原朋美のように奈落の底から這いあがるのは・・・。
二人に共通するのは、類まれな「才能」である。
そして、華原朋美はポップスを、安藤美姫はスケートをこよなく愛していることである。
そこから離れた時期を経て、二人はその思いをさらに強くした。
私は、華原朋美と安藤美姫の復活を応援したいと考える。
以下に、「華原朋美、息を飲むうまさと美しさ」と題する2013年8月11日のブログを収める。
◇◆◇
私がユーチューブの動画で偶然見つけた華原朋美の「夢やぶれて」。
日本のポップス界にこの曲をこんなにうまく歌える女性がいると知り、びっくりした。
例のスーザン・ボイルが歌い、一段と有名になったミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中曲である。
華原朋美は、凄絶な熱唱を縦糸に、絶妙な情感を横糸に、孤高の世界を紡いでみせた。
逆光のなかのたたずまいは、息を飲むほど美しい。
歌唱もさることながら存在が光り輝いている。
オーラをまとい、すでに「歌姫」の風格さえ漂う・・・。
華原朋美は地獄から這い上がった直後だった。
心底、歌いたかったのだろう。
自らの生きざまをさらけ出し、吹っ切れたかのよう。
深い「情念」と突き抜けた「潔さ」が何の違和感もなく溶け合う。
声質は個性的な魅力に溢れている。
歌唱は聴く者の魂を激しく揺さぶる。
甘く切なく歌うのだが、同時に猛々しい。
伸びやかでありながら、きわめて力強い。
オーケストラをバックにどこまでも響き渡る。
私には、過去と現実の世界に足を踏ん張りながら、未来と希望の世界に何かを託そうとしているふうに聞こえた。
根ざしの決意と飛翔への思い。
華原朋美は、この曲はこう歌うというミュージカルの常識にとらわれていない。
彼女の「夢やぶれて」はとても自由でダイナミックである。
それでも前を向き、夢を追いつづけているからだ。
◇◆◇
華原朋美に関するブログは以下のとおり。
⇒2013年7月15日「華原朋美・夢やぶれて…天性の歌唱と存在感」はこちら。
⇒2013年8月11日「華原朋美、息を飲むうまさと美しさ」はこちら。
以下に、「安藤美姫、人はつまずくために人生を歩む」と題する2013年7月21日のブログを収める。
◇◆◇
人は、つまずくために人生を歩んでいるのでないかと思うほど、多くの過ちや誤りを犯す。
私たちは残念ながら賢くない。
大事なのは、苦悩のなかで下す決断である。
失敗は起こっており、たいてい取り返しがつかない。
よりよい道を選べるかどうかにかかる。
フィギュアスケートの安藤美姫を単に責めるのは意味がない。
トップアスリートとしての彼女は、妊娠を望んだわけであるまい。
その観点からは、まったく不本意な状況に置かれた。
したがって、私は安藤美姫を称えるつもりはない。
今回の出来事はもっとも避けたかった・・・。
しかし、私は、安藤美姫はそうした境遇において最良の道を選んだと思う。
そもそも彼女の人生であり競技である。
このところの迷いが吹っ切れ、安藤美姫は心の底から滑りたいと願っている。
先ごろ出場したアイスショーの幸福な表情と演技にそれが素直に表れていた。
安藤美姫は母になり、円熟味をさらに増していくことだろう。
子育てなどの精神面の負担は大きい。
同時に、出産による肉体面のハンディは大きい。
子どもをおなかで育てる過程で、骨盤や筋肉などの体幹が変わり、バランスが崩れるらしい。
それが戻るまでに、あるいは新しい自分の体に慣れるまでに、かなりの時間を要するようだ。
フィギュアスケートはきわめてデリケートなスポーツであり、安藤美姫が調整を間に合わせるのは至難とか・・・。
日本代表に選ばれ、ソチ冬季五輪(オリンピック)で有終の美を飾ってほしい。
◇◆◇
安藤美姫に関するブログは以下のとおり。
⇒2013年7月7日「安藤美姫、出産・子育て・未婚でソチ表彰台へ」はこちら。
⇒2013年7月12日「安藤美姫演技…優しく豊かな情感で包み込む」はこちら。
⇒2013年7月21日「安藤美姫、人はつまずくために人生を歩む」はこちら。
Copyright (c)2013 by Sou Wada
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錯乱状態に陥った華原朋美はいわゆる精神病院、それも閉鎖病棟に入ったことがあった。
精神疾患の治療もさることながら、薬物依存の脱却がおもな目的だったのかもしれない。
“薬漬け”という言葉は違った意味で用いるのが適切だと思うが、華原朋美が情緒を安定させる薬を大量に服用していたのは事実のようだ。
この間、人前から消えた。
また、フィギュアスケーターの安藤美姫がオリンピックシーズンを控えた大事な時期に主要大会への出場を見送り、人前から消えた。
スポンサー契約を降りたり、特別強化選手指定を断ったり、不可解な行動が相次いだ。
動静が伏せられ、所在が曖昧になり、結果として“行方不明”になった。
実は、安藤美姫は妊娠を経て出産を迎えようとしていた。
トップアスリートとして不注意を問題視されるのは当然だが、何も法を犯したわけでない。
華原朋美と安藤美姫は事情が異なり期間が異なるが、世間から完全に姿を消した。
安藤美姫はかつて「ミキティ」と親しまれた。
人気アイドルとして全盛期を持つ二人なので、興味本位の噂を立てられるのはまあ仕方ない。
華原朋美に至っては「死亡説」まで飛び交った。
有名人といえども傷つき、敗れるのが世の常である。
また、有名人だからこそ立て直すのは並大抵の苦労でない。
まして華原朋美のように奈落の底から這いあがるのは・・・。
二人に共通するのは、類まれな「才能」である。
そして、華原朋美はポップスを、安藤美姫はスケートをこよなく愛していることである。
そこから離れた時期を経て、二人はその思いをさらに強くした。
私は、華原朋美と安藤美姫の復活を応援したいと考える。
以下に、「華原朋美、息を飲むうまさと美しさ」と題する2013年8月11日のブログを収める。
◇◆◇
私がユーチューブの動画で偶然見つけた華原朋美の「夢やぶれて」。
日本のポップス界にこの曲をこんなにうまく歌える女性がいると知り、びっくりした。
例のスーザン・ボイルが歌い、一段と有名になったミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中曲である。
華原朋美は、凄絶な熱唱を縦糸に、絶妙な情感を横糸に、孤高の世界を紡いでみせた。
逆光のなかのたたずまいは、息を飲むほど美しい。
歌唱もさることながら存在が光り輝いている。
オーラをまとい、すでに「歌姫」の風格さえ漂う・・・。
華原朋美は地獄から這い上がった直後だった。
心底、歌いたかったのだろう。
自らの生きざまをさらけ出し、吹っ切れたかのよう。
深い「情念」と突き抜けた「潔さ」が何の違和感もなく溶け合う。
声質は個性的な魅力に溢れている。
歌唱は聴く者の魂を激しく揺さぶる。
甘く切なく歌うのだが、同時に猛々しい。
伸びやかでありながら、きわめて力強い。
オーケストラをバックにどこまでも響き渡る。
私には、過去と現実の世界に足を踏ん張りながら、未来と希望の世界に何かを託そうとしているふうに聞こえた。
根ざしの決意と飛翔への思い。
華原朋美は、この曲はこう歌うというミュージカルの常識にとらわれていない。
彼女の「夢やぶれて」はとても自由でダイナミックである。
それでも前を向き、夢を追いつづけているからだ。
◇◆◇
華原朋美に関するブログは以下のとおり。
⇒2013年7月15日「華原朋美・夢やぶれて…天性の歌唱と存在感」はこちら。
⇒2013年8月11日「華原朋美、息を飲むうまさと美しさ」はこちら。
以下に、「安藤美姫、人はつまずくために人生を歩む」と題する2013年7月21日のブログを収める。
◇◆◇
人は、つまずくために人生を歩んでいるのでないかと思うほど、多くの過ちや誤りを犯す。
私たちは残念ながら賢くない。
大事なのは、苦悩のなかで下す決断である。
失敗は起こっており、たいてい取り返しがつかない。
よりよい道を選べるかどうかにかかる。
フィギュアスケートの安藤美姫を単に責めるのは意味がない。
トップアスリートとしての彼女は、妊娠を望んだわけであるまい。
その観点からは、まったく不本意な状況に置かれた。
したがって、私は安藤美姫を称えるつもりはない。
今回の出来事はもっとも避けたかった・・・。
しかし、私は、安藤美姫はそうした境遇において最良の道を選んだと思う。
そもそも彼女の人生であり競技である。
このところの迷いが吹っ切れ、安藤美姫は心の底から滑りたいと願っている。
先ごろ出場したアイスショーの幸福な表情と演技にそれが素直に表れていた。
安藤美姫は母になり、円熟味をさらに増していくことだろう。
子育てなどの精神面の負担は大きい。
同時に、出産による肉体面のハンディは大きい。
子どもをおなかで育てる過程で、骨盤や筋肉などの体幹が変わり、バランスが崩れるらしい。
それが戻るまでに、あるいは新しい自分の体に慣れるまでに、かなりの時間を要するようだ。
フィギュアスケートはきわめてデリケートなスポーツであり、安藤美姫が調整を間に合わせるのは至難とか・・・。
日本代表に選ばれ、ソチ冬季五輪(オリンピック)で有終の美を飾ってほしい。
◇◆◇
安藤美姫に関するブログは以下のとおり。
⇒2013年7月7日「安藤美姫、出産・子育て・未婚でソチ表彰台へ」はこちら。
⇒2013年7月12日「安藤美姫演技…優しく豊かな情感で包み込む」はこちら。
⇒2013年7月21日「安藤美姫、人はつまずくために人生を歩む」はこちら。
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