ソチオリンピック、フィギュアスケート個人戦の男子シングルフリースケーティング(FS)が行われた。

金メダル争いは、羽生結弦とカナダのパトリック・チャンの二強に絞られた。
その分、銅メダル争いが熾烈になった。

町田樹は第3グループの最後に滑った(18番滑走)。
地元ロシアの応援も得られる「火の鳥」。
最初の4回転トゥループでいきなり転倒した。
足が震え、踏ん張りが利かないのか。
やがて落ち着きを取り戻し、ジャンプが決まった。
169.94点(技術点 88.22点、演技構成点 82.72点、減点1点)。
合計253.42点。

町田樹は、硬すぎた最初が惜しい。
練習での高難度ジャンプの好調を本番で出せなかった。
大舞台でも自分の力を信じるということは決してたやすくない。

演技後に暫定1位に立てず、メダルを逃したことを悟ったかのような落胆した表情を見せた。
結局、5位入賞。
初の五輪出場でよく頑張った。
世界フィギュア後にこれからの競技人生をじっくりと考えてほしい。

高橋大輔は第4グループの2番目に滑った(20番滑走)。
「ビートルズ・メドレー」。
やはり高難度ジャンプを決められなかった。
164.27点(技術点 73.27点、演技構成点 91.00点)。
合計250.67点。

高橋大輔は昨年のけがの影響で、追い込んだ練習を積めなかった。
万全の調子でないとの自覚を踏まえ、慎重かつ丁寧に滑った。
いつもの表現の冴えが感じられなかった。
本来の力からすれば、出来はとうてい満足できない。
しかし、演技後にファンに感謝の笑みを浮かべ、熱烈な声援に応えた。

私は、一度も4回転ジャンプを決められないと表彰台に立てないと考えていた。
高橋大輔は、練習でも精度が悪かった。

私は、高橋大輔と浅田真央のおかげでフィギュアスケートが一層好きになった。
すべての日本選手を応援しているが、二人は別格である。
6位入賞という結果は悔しいが、最後の五輪での勇姿をまぶたに焼きつけた。
よく頑張った。
高橋大輔に心からありがとう、お疲れさまと礼を述べたい。

おっと、高橋大輔にも世界フィギュアが残されている。

◆書き加え1(2月15日)

町田樹は、「後悔はない。最後まで力強く戦い抜くことができた」と振り返った。
本人は、4回転ジャンプに絶対の自信を持って臨んだ。
しかし、実際には転倒した。
皆がそうであるように、ひどく緊張していたのだろう。

◆書き加え2(2月15日)

高橋大輔は、「これで終わった」と語った。
悔しさと情けなさと同時に、やりきったという気持ちが残った。
最後まで諦めずに精一杯の滑りと演技を見せた。
改めてファンへの感謝の言葉を口にした。

今後は指導者としての道を歩むことになるのだろう。
けがと戦いながら挑みつづけた現役選手としての経験は最高の糧になる。

                ◇◆◇

高橋大輔に関するブログは以下のとおり。

⇒2014年2月15日「高橋大輔、ソチメダルへ…フリーで巻き返し」はこちら。

⇒2014年2月6日「高橋大輔に気の毒…ソチ直前の佐村河内守騒動」はこちら。

⇒2014年1月10日「高橋大輔はソチオリンピック金メダルを狙う」はこちら。

⇒2014年1月5日「高橋大輔は文句なしに選ばれたわけでない」はこちら。

⇒2013年12月24日「高橋大輔はなぜ人騒がせなのか?」はこちら。

⇒2013年12月23日「高橋大輔をソチ代表から外すべきでない」はこちら。

⇒2013年12月20日「高橋大輔は4位でもソチ代表…全日本フィギュア」はこちら。

                ◇◆◇

町田樹に関するブログは以下のとおり。

⇒2014年2月10日「町田樹気迫の団体戦フリー…ソチ個人戦へ弾み」はこちら。

⇒2014年1月19日「町田樹はソチでメダル争いに絡める」はこちら。

⇒2013年10月19日「町田樹(たつき)、遅咲きでソチ五輪代表へ」はこちら。

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