浅田真央は初となる本格的な休養を取り、自分と向かい合うことができた。
それ以前に、20年近くにわたる疲労と重圧で傷んだ心と体をいたわることができた。

人は、前に進むことばかり考えていると立ち止まっていまを眺めることも、これまでを振り返ることもできない。
歩むべき道も見失う。

最強のライバルである金妍児(キム・ヨナ)に勝ちたい一心で限界の努力を続けてきた浅田真央にはまとまった休養が必要だった。
徹底的な反復練習ですり込んだフィギュアスケートの技術は間が空いたくらいで容易に失われない。
自分をもっと信じてよかった。

私は、表現力を増した浅田真央の演技は世界一と考えており、最大の課題は「メンタル」だと思う。
勝負につきまとう不安と緊張をどうしても練習に頼って解消しようとする。
これでは自分の活性化はもとより、ちょっとした気分転換が図れない。

真面目で勤勉な日本人は休み方が下手である。
猛烈に打ち込めても、適度に抜けない。
その結果、オリンピックなどの本番ではオーバーワークで調子を崩してしまう。
不安が募り、緊張が高まるばかり・・・。

私は長年にわたり、仕事に追われていることを口実にして年中無休で働いてきた。
染みついた習性は64歳になった現在もほとんど変わらない。
しかし、77歳まで働こうとするからには、ときに休養を取り、心と体、頭をよみがえらせる必要があると考えはじめた。

ベテランの浅田真央が現役を続行するうえで、あらかじめ練習計画に休養を織り込んでおくことが条件になるはずだ。

・・・余談。
浅田真央を支える彼氏がそろそろ必要なのでないか。
フィギュアスケート関係者やアスリートに限らない。
四六時中張り詰めている浅田真央をくつろがせ、実力を発揮させる大きな存在が現れることを、私は願う。

               ◇◆◇

浅田真央に関する最近のブログは以下のとおり。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

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