フィギュアスケート・グランプリファイナル(GPファイナル)がスペイン・バルセロナで開幕する。
最大の注目は、羽生結弦が男子シングル史上初の3連覇を成し遂げるかどうかである。

先月末のNHK杯で記録した世界歴代最高得点322.40は驚異的だった。
そもそも300点越えが世界初。
羽生結弦は自らに絶対王者と言い聞かせ、SPでもフリーでもノーミスを貫いた。
何せ演技中にジャンプの難度を上げる余裕がある。
基礎点の高いフリーの後半で、トゥループのコンビネーションを「4―2回転」から「4―3回転」に変えた。

羽生結弦は男子シングルの新時代の扉を押し開けた。
技術的に格段の進化を遂げ、皆がSPでもフリーでも4回転ジャンプを組み込む。
そうでなくては世界の舞台にのぼれないのだ。

羽生結弦は演技中の鬼の形相、演技後の会心の笑顔が素晴らしい。
表情に魂と力がこもっている。
少女コミックから飛び出したヒーローのような顔立ちに似合わず、最初から精神面は強靭だったが、一段とたくましくなった。
顔立ちも精悍になった。

羽生結弦はNHK杯と構成を変えない(したがって、4―3回転)。
実力が突出しており、自分のほかに敵がいない状態である。
真剣勝負は何が起こるか予想がつかない。
しかし、大きなミスを犯さないかぎり、中国の金博洋、日本の宇野昌磨、スケートカナダで敗れたパトリック・チャンらライバルの得点は無関係の次元に達している。

羽生結弦は2014年ソチオリンピックで金メダルを獲ったものの、失敗続きのフリーの演技に五輪王者にふさわしくないとの厳しい意見も寄せられた。
2018年ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)では、だれにも文句を言わせない完璧な演技を披露したいと願っているはずだ。

すでにピョンチャンオリンピック後にプロのフィギュアスケーターへ転向することを表明している。
が、私は2022年北京五輪(27歳)までの3連覇が不可能でないと考えている。

羽生結弦はそれほど身長が高いわけでないが、四肢が長いので演技の美しさが増幅される。
「フィギュア界のプリンス」と呼ぶにふさわしい。

なお、私はぶっちぎりの強さが物足りない。
浅田真央みたいにハラハラ、ドキドキさせるところを残してほしい。
応援するからには、血がにずむくらい手に汗を握りたいのだ。
贅沢な注文だが・・・。

◆書き加え1(12月11日)

このブログはきのう記した。
私はたったいま、羽生結弦がSPで自らの世界歴代最高得点を塗り替えたことを知った。
高難度ジャンプを完璧に決め、110.95点。
テレビ朝日の今夜8時からの放送が楽しみである。

なお、GPファイナル初出場の宇野昌磨は4位、村上大介は5位だった。

                ◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2014年3月30日「羽生結弦の強運と精神力…世界フィギュア金メダル」はこちら。

⇒2014年2月18日「美男子&若武者・羽生結弦の評価と人気」はこちら。

⇒2014年2月17日「羽生結弦、転がり込んだソチ金メダル」はこちら。

⇒2014年2月14日「羽生結弦、ソチ金メダルへ…くまのプーさん」はこちら。

⇒2014年2月14日「羽生結弦、史上初SP百点超え…完璧ジャンプ」はこちら。

⇒2014年2月8日「羽生結弦金メダルの勢い…オーサー助言ずばり」はこちら。

⇒2014年2月5日「浅田真央か羽生結弦か…ソチ金メダル予想」はこちら。

⇒2013年11月17日「羽生結弦ソチ金、あまちゃんと楽天の勢い」はこちら。

⇒2013年11月16日「羽生結弦、経験の未熟さ…チャンに敗れる」はこちら。

⇒2013年11月15日「羽生結弦は容姿端麗の美男子…海外でも評判」はこちら。

⇒2013年10月27日「羽生結弦…名前とたたずまいの美しさ」はこちら。

⇒2013年3月16日「羽生結弦、調子最悪…ソチ五輪出場枠3瀬戸際」はこちら。

Copyright (c)2014 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!