フィギュアスケート・グランプリファイナル(GPファイナル)の女子シングルが行われた。
SP(ショートプログラム)で浅田真央は 69.13点で3位につけた。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は成功させたものの、残りのジャンプでミスが出た。
3回転―3回転のコンビネーションジャンプはどちらも回転不足を取られた。
3回転ルッツは抜けて1回転になった。

浅田真央はNHK杯で、優勝を飾った中国杯と別人のような出来で3位に終わった。
トリプルアクセルだけでなく、ルッツジャンプのエッジなどにもミスが出た。
高難度ジャンプの踏み切りにためらいが見えた。

アスリートなら大舞台で勝ちたいのは皆同じだ。
浅田真央は大勢のファンの熱烈な応援を受けており、その期待に応えようとの思いがひときわ強い。
国内での個人戦復帰となったNHK杯は勝利への気負いからか、プレッシャーに敗れた。

浅田真央はGPファイナルまでジャンプの立て直しを図ったが、日数的にやれることは限られていた。
ジャンプの出来は不安定なままである。

浅田真央はすでに2018年ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)への出場を目指すと表明している。
豊富な経験と抜群の実績を有するベテランなのだから、マイペースでそこを着地にして練習と競技を重ねていけばいい。
目先の結果に一喜一憂するのでなく、長期的な計画を着実にこなしていくことだ。

余談。
私は、浅田真央にアメリカ映画「バーレスク」を観てほしい。

⇒2015年12月10日「シェールの歌唱…映画バーレスク」はこちら。



60代半ばのシェールの熱唱「You Haven”t Seen the Last of Me」に勇気をもらえるかもしれない。

私はこの曲をエキシビションで滑る浅田真央を見てみたい。

世界のトップクラスの選手は「自分のすべて」を競技に注ぎ込んでいるということは、私も承知している。
しかし、人生全体から眺めれば、競技はせいぜい主要なピースでしかない。

私は、挫折や敗北そのものに大きな意味があり、それを乗り越える過程に貴重な価値があると考えている。
64歳の私の結論は、「努力は報われない」である。
自分もそうだが、周りの知人もたいていそう。
だから、いまだに頑張れる。

1年のうちに、いや一生のうちに「極限の緊張」を味わえる人間がいったいどれほどいるだろう。
それは懸命な努力を積み、社会から選ばれたごく一握りの人間の特権でなかろうか。
不甲斐ない私はそうした経験を持たない。

浅田真央は、これまでの努力を信じられるかどうかだ。
大舞台では緊張している自分を受け入れてほしい。
しびれるような緊張を幸せと感じ、力に変え、どうか落ち着いて滑ってほしい。

結果は、競技人生における波、時の運に左右される。
望んでも完璧にコントロールできない。
もがきながら現役を続けている自らを正当に評価することが先決だ。
それなくしては不安に押しつぶされ、頂点を極められない。

浅田真央は、GPファイナルで男女を通じて史上最多の5勝目がかかる(2005年、2008年、2012年、2013年)。
首位との5.45点差は、普通に滑れるなら逆転は可能である。
しかし、それとても通過点にすぎない。

しくじったら、インタビューで笑ったらいい。

               ◇◆◇

浅田真央に関する最近のブログは以下のとおり。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。

⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。

⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。

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