リオデジャネイロ五輪、柔道男子73キロ級で大野将平(おおの・しょうへい)が金メダルをつかみました。
日本の柔道男子でも金メダルの獲得は2大会ぶりとなります。
この階級は、日本選手が世界選手権で2010年から5大会連続で制しています。
しかし、オリンピックでは2012年ロンドン五輪の中矢力の銀メダルが最高でした。
また、日本の柔道勢(男女)はリオ五輪でここまですべて銅メダルでした。

大野将平は世界選手権で3年前と昨年の2度、優勝しています。
技術とパワーをあわせ持ち、攻撃的な柔道を貫いてきました。
得意技は内股と大外刈りとか。

2回戦(初戦)と3回戦は一本勝ち、準々決勝は優勢勝ち、準決勝は一本勝ち。
そして、決勝も小内巻き込みで一本勝ちを収めました。

大野将平は五輪初出場と思えない落着きが感じられ、勝っても喜びを示すどころか表情さえ変えません。
私には文句のつけようのない内容に見えましたが、本人はそれほど満足していません。
ただし、柔道という競技の素晴らしさ、日本柔道の強さと美しさを伝えられたと語りました。
インタビューの受け答えが冷静であり、なおかつ論理的です。

大野将平は金メダルを獲って当たり前という声が聞こえてきて、大きなプレッシャーを感じていたとのことでしたので、よほど精神力が強いのでしょう。
前夜はよく眠れたそうです。
しかし、本人は当たり前のことを当たり前にやる難しさを改めて感じとも語りました。

日本の柔道男子での圧勝はいつ以来でしょう。
私は胸がすかっとしました。

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