NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。
私は8月下旬か9月上旬に数回見ただけですが、面白そうでした。
実在の人物とその人生が土台になっていると、シナリオも登場人物もリアリティが格段に増します。
インターネットで調べたら、『とと姉ちゃん』は近年の朝ドラのなかでも高い視聴率を上げていました。

『とと姉ちゃん』のモデルは戦後間もなく「暮しの手帖社」を興し、『暮しの手帖』を問うた大橋鎭子(おおはし・しずこ)と花森安治(はなもり・やすじ)です。
「暮しの手帖社」は婦人を対象とし、家庭に関連する書籍を刊行しています。
『暮しの手帖』は家庭向けの総合生活雑誌です。

『暮しの手帖』は客観的な商品テストで知られました。
劣悪と判定された製品のメーカーのなかには傾いたところもあったようです。

『暮しの手帖』は公平性を保つために広告掲載を行いませんでした。
雑誌は購読収入と広告収入で成り立ちますので、危険のともなう決断でした。
採算を取るのは至難ですが、消費者(生活者)の立場に即した編集方針と編集内容で多くの読者を獲得し、社業も発展しました。
現在は衣食住に、育児や健康、医療などの記事を加えています。
また、社会と経済の変化に応じ、思い切った見直しが行われました。

大橋鎭子は少女時代からたびたび危機に見舞われ、戦争に翻弄されながら何とか生き延びてきた芯の強い女性だったようです。
しかし、根性だけでなく、しなやかな発想と感性、豊かな理性と知性を持ち、それが『暮しの手帖(前身雑誌あり)』の創刊にもつながりました。
起業家として十分な資質を備えていました。

そうでなければ、不当な圧力と経営の危機を乗り越えて『暮しの手帖』を継続することはできなかったでしょう。

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とと姉ちゃんと高畑充希に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年9月12日「とと姉ちゃんが面白い・・・暮しの手帖」はこちら。

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