日本は2016年リオデジャネイロ五輪で2012年ロンドン五輪を上回る過去最多のメダルを獲得しました。
金12個、銀8個、銅21個で、合計41個。
2020年東京五輪では飛躍的なメダル獲得目標数を掲げており、大きな弾みをつけることができました。

ところが、好成績を挙げるほど難しくなるのが、メダリストなどの主力選手の世代交代のタイミングです。
例えば、「なでしこジャパン」の著しいチーム力の低下はそうした問題と無関係でありません。

例えば、栄和人強化本部長が率いるレスリング女子は金メダル6個を獲りにいきます。
要は、全階級制覇です。
そのために積極的に若手の台頭を促し、世代交代を推し進めます。
吉田沙保里と伊調馨の2枚看板に頼ってきた状態を改めようと、2017年世界選手権への派遣を見送ります。
最大の功労者に対し、恐ろしく冷徹な扱いにも思えます。
ついては、川井梨紗子を58キロ級、渡利璃穏を63キロ級に戻し、年末の全日本選手権に出場させる予定です。

日本は東京五輪で金メダル世界3位に届きそうな20〜33個を目指しています。
絶対的なエースだった内村航平などのベテランを当てにしては達成が不可能です。
選手育成の拡充と世代交代の促進を並行させることが急務といえるでしょう。

加えて、リオ五輪でメダルを逃したアーチェリーやフェンシング、バレーボールなどを立て直せばメダルを増やせます。
さらに、東京五輪で採用された野球・ソフトボール、空手で金メダルを狙えます。

IOCのバッハ会長はJOCの幹部に「開催国の選手の活躍が大会成功の鍵を握る」と期待を語りました。
メダル獲得目標数をクリアするには思い切った強化費の投入が大前提となります。

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