私は先頃、Huluで2014年の邦画『繕い裁つ人(つくろいたつひと)』を見ました。
舞台は神戸の街を見下ろす高台に建つ古めかしい一軒家兼洋裁店でした。

監督は『しあわせのパン』などの三島有紀子。
主演は演技派女優の中谷美紀。
原作は池辺葵のコミック『繕い裁つ人』。

いつか「衣と人の関係」にまつわる映画を撮りたいと願っていた三島有紀子が出会ったのが仕立屋を背景とした原作だったそうです。

「南洋裁店」は祖母が始めた洋裁店でした。
一生添い遂げられる洋服を仕立てることで、依頼主に愛されていました。
南市江は祖母の想いを自ら継いで2代目になり、年季の入ったミシンを踏んでいます。

『繕い裁つ人』は、主人公の厳しい職人気質とともに温かい眼差しで、当時の世相と人情、そして暮らしぶりを静かに描いています。
私はこの映画の持つ懐かしい優しさが心に染みてきました。

さて、月曜日から始まった芳根京子主演のNHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』は子ども服メーカー「ファミリア」創業者の坂野惇子(ばんの・あつこ)がモデルになっています。
この朝ドラの舞台も神戸とか・・・。
私は横浜に暮らしていますが、港町は洋風化が進んでいたのでしょうか。
どのような展開になるか楽しみです。

私が朝ドラ史上の最高傑作と考える尾野真千子主演の『カーネーション』はファッションデザイナーのコシノ三姉妹を育てた母・小篠綾子がモデルになっていました。
こちらも大阪制作局です。

私は高畑充希主演の『とと姉ちゃん』を見なかったことをとても悔やんでいます。
かなり面白そうでした。
しばらく朝ドラから離れていましたが、『べっぴんさん』はいくらか見るつもりです。

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朝ドラ『べっぴんさん』に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年10月5日「朝ドラべっぴんさんは「涙活」に打ってつけ」はこちら。

⇒2016年10月4日「べっぴんさんモデルは別品か別嬪か」はこちら。

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