2016年10月21日「浅田真央は緊張に負け、重圧につぶれる…東大受験」に続いて・・・。

アスリートは大舞台になるほど、それに臨む気持ちをつくるのが難しくなります。
その最たるものが4年に1度開催されるオリンピックです。
能力面や技術面で優れているのに勝てないとしたら「メンタルコーチ」が必要になります。

フィギュアスケートの浅田真央やスキージャンプの高梨沙羅はアスリートの鏡といえます。
練習をいとわないどころか練習に浸かっています。
真面目に取り組む姿勢は、その人柄と相まって大勢に愛されてきました。
(私は二人を応援するのはもちろん尊敬しています。)
いかにも日本人という選手ですが、日本人の限界も感じさせる選手です。
残念ながら、大一番でのメンタルが弱い。
(2014年ソチ五輪の高梨沙羅に関しては、風の不運も響きました。)

私は超一流のアスリートをオリンピックで勝たせられないコーチはメンタル面の強化を行えないと考えています。
話がさかのぼりますが、マラソン(当時は男子のみ)の瀬古利彦についても同じ。

過去を振り返れば、「勝って当然」という選手はたくさんいました。
実力がダメだったのでなく、本番がダメだったのです。

日本はホスト国となる2020年東京五輪で多数の金メダルの獲得を目指しています。
それくらいの意気込みをもって当然でしょう。
しかし、強化費用が選手のフィジカルに使われるだけではとても届きません。
銀メダルや銅メダルは競技に関わる能力や技術で獲れるかもしれませんが、金メダルはそこにメンタルが加わらないと獲れないのです。
逆に言うなら、能力や技術の面で銀メダルや銅メダルに届きそうな選手はメンタルの面で支えれば金メダルに導くことができます。

俗に「オリンピックには魔物が棲む」といいます。
たいてい圧倒的な本命が敗れた際に用いられます。
魔物の正体とは、気象条件や試合展開などの運・不運を別とすれば、五輪のために培った実力を五輪のときに出し切れないメンタルの弱さにほかなりません。

世界のトップアスリートが集うオリンピックは「紙一重の差」で勝敗や優劣が決まります。
選手を含め、有望競技(種目)の関係者はここをよくわきまえ、メンタルコーチの導入に踏み切るべきでしょう。

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浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年10月21日「浅田真央は緊張に負け、重圧につぶれる…東大受験」はこちら。

⇒2016年10月13日「浅田真央は基本が分かっていない」はこちら。

⇒2016年10月12日「浅田真央、引退か現役かで心が揺れる」はこちら。

⇒2016年10月11日「浅田真央はGPシリーズで落ち込む」はこちら。

⇒2016年10月10日「浅田真央は井の中の蛙・・・世代交代」はこちら。

⇒2016年10月9日「浅田真央、振り付けのアイデア」はこちら。

⇒2016年10月8日『浅田真央「リチュアルダンス」世界観の演じ分け』はこちら。

⇒2016年9月22日「浅田真央、ジャパンオープン回避と視聴率」はこちら。

⇒2015年12月28日「浅田真央は生きた心地がしない」はこちら。

⇒2015年12月27日「浅田真央は「魂」をなくしたのか」はこちら。

⇒2015年12月26日「浅田真央、最高難度の無謀と動揺」はこちら。

⇒2015年12月12日「浅田真央評価…努力は報われない」はこちら。

⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。

⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。

⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月3日「浅田真央が帰ってきた」はこちら。

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