大関稀勢の里が初場所で初優勝を成し遂げました。
14日目、星一つの差で追う横綱白鳳が敗れ、幾度も挑みながら叶わなかった悲願の優勝がついに現実のものとなりました。
最終的には14勝1敗でした。

横綱審議委員会が出席者全員の賛成で大関稀勢の里を第72代横綱に推薦することを決めました。
千秋楽の結びの一番で白鵬に土俵際まで追い詰められながら逆転勝ちを収めたことがやはり大きかったようです。
記者に天国の師匠、元鳴戸親方(元横綱隆の里)が力を貸したのかと聞かれると、「そういうこともあるのかなと思います」と語りました。
この勝利で異を唱える委員がなくなりました。

稀勢の里は綱取りの場所とされていたわけでありませんでした。
はっきり言うなら、横綱昇進条件(基準)を満たしていません。
しかし、昨年は年間最多勝であり、安定感が際立っていました。
また、30歳の勢の里は休場が平成26年初場所千秋楽の1日だけです。



これを受け、日本相撲協会は番付編成会議を開き、全会一致で稀勢の里の横綱昇進を正式に決めました。

私は稀勢の里の出身地である茨城県牛久市の近くで暮らしたことがあり、とても親近感が湧きます。
心も体も元気ということですから、長く務めてほしいです。

私は相撲ファンとは呼べませんが、朝潮(3代)と柏戸、北陸出身の輪島を応援しました。
日本の国技なのに日本の横綱がいなくて不甲斐ないとずっと思っていました。

私は記憶があいまいですが、貴乃花の横綱昇進が不当なくらい厳しかったという印象を受けました。
それと比べて、稀勢の里の横綱昇進は大甘でした。
しかし、相撲ファンが日本出身横綱の誕生を心から願い、強く後押ししたということでしょう。

私としては、次は若い日本出身横綱の誕生を望みます。
その際は昇進条件を厳格に適用してほしいと思います。

◆書き加え(1月27日)

この記事はかなり前の書き溜めです。

横綱稀勢の里が1月27日、東京・明治神宮で「奉納土俵入り」を行いました。
初披露した「雲竜型」は同じ二所ノ関一門の芝田山親方(元横綱大乃国)が指導しました。
この雲竜型は大鵬、千代の富士、貴乃花も採用しています。
また、化粧まわしは、元横綱初代若乃花が約60年前に締めていたものを着用しました。
太刀持ちは弟弟子の小結高安、露払いは同門の幕内松鳳山が務めました。

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