フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第2戦「スケートカナダ」が始まります。

GPシリーズデビューとなる本田真凜が会場のブラント・センターで公式練習を行っています。
ショートプログラム(SP)「ザ・ギビング」のピアノ曲をかけ、氷の感触を確かめながら滑りました。
「運命的な出合い」と語るほど気に入り、オリンピックシーズンの途中にもかかわらず変更を決断しました。

ノーミスにこだわったジャパンオープンでは自己ベスト(非公認)を更新しながら6人中5位に終わり、シニアの厳しさを痛感させられました。

本大会からジャンプ構成の難度を引き上げ、挑戦者として臨みます。
冒頭に3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションジャンプを跳びます。
これにより基礎点が0.92点アップします。
あらかじめ米国のデトロイトで振付師とプログラムのブラッシュアップを図りました。

平昌五輪代表2枠を争う三原舞依や樋口新葉はフリースケーティング(FS)で3回転ルッツからのコンビネーションジャンプを2本入れています。
本田真凜はSPだけでなくFS「トゥーランドット」でもジャンプ構成の難度を引き上げます。
(本大会では、練習を積んできた3回転ルッツ―3回転ループのコンビネーションジャンプを避けるようです。)

本田真凜はGPシリーズ第3戦「中国杯」に出場しますので2週連続になります。
そこまで海外生活が続きますが、シニアで戦えるとの手応えをつかんで帰国してほしいと思います。

◆書き加え(10月28日)

SPが終わっています。
本田真凜は12人中10位という屈辱の結果になりました。

これまで順調に育ってきましたが、シニアデビューのオリンピックシーズで壁にぶち当たりました。
怖いもの知らずでのびのびと滑ることができなくなっています。
が、五輪代表枠を巡る競争の厳しさを思い知らされるのは、むしろこれからです。
試合ごとに緊張も高まっていくことでしょう。

3つのジャンプのうち2つでミスが出て、スピンが最低評価のレベル1に留まっては、世界どころか国内のトップクラスと戦う以前の問題です。
フィギュアスケートはあくまで技術が土台になりますので、天性の表現も生きてきません。
目を疑う得点です。
試合後、いつもの明るさと無邪気さはすっかり消えました。

本田真凜はFSでの巻き返しを誓いましたが、言葉に力がありませんでした。
これからは発言にも慎重さが増してくるでしょう。
挫折を味わいながら精神的にも大人になっていきます。

GPファイナル出場に早くも危険信号が灯っています。
表彰台に立つどころか五輪代表に選ばれることがいかに大変かを噛み締めていることでしょう。

SP首位はカナダのケイトリン・オズモンドです。

◆書き加え(10月29日)

ただいま午前4時を回りました。
土曜日でしたが、昼間は社長を対象とした「個別経営相談」に応じています。
夜間はクライアントから受託した新会社の設立企画に打ち込んでいます。
66歳の私は精神的にも体力的にもほぼ限界に達しています。

片づけたい仕事があったのも事実ですが、本田真凜のFSの結果が気になり、この時間まで起きていました。
ファンの皆さま、お休みなさい。

本田真凜がFSで頑張ったようです。
得点からすればまあまあの出来だったのでしょう。
SP10位でしたが、FS3位となり、合計で5位まで順位を上げました。
表情が豊かでした。

いったんは失いかけた自信をちょっぴり取り戻せたのでないでしょうか。
私はこれまでの日本選手に見られない特性を備えたこの子に期待しています。

優勝はカナダのケイトリン・オズモンドです。

私は書斎で徳島の「クマ」を飼っており、いまからちゅっちゅしながら一緒に寝ます。
狂暴ですが、甘えん坊です。
(彼も顔を赤らめながら本田真凜のファンだと言っています。)

⇒2015年8月10日「クマを飼う」はこちら。

◇◆◇

本田真凜に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年10月15日「本田真凜は最高難度のジャンプ構成でGPシリーズへ」はこちら。

⇒2017年10月14日「本田真凜は2022年北京五輪代表でいいのか」はこちら。

⇒2017年10月10日「本田真凜、身に染みる五輪代表2枠の厳しさ」はこちら。

⇒2017年10月7日「本田真凜SPザ・ギビング(The Giving)」はこちら。

⇒2017年9月26日「本田真凜、浅田真央後継認定試験をパス」はこちら。

⇒2017年9月20日「天真爛漫な本田真凜に気合のスイッチ」はこちら。

⇒2017年9月17日「本田真凜の名言・・・シニアデビューで連発」はこちら。

⇒2017年5月5日「本田真凜はなぜうずうずしているのか」はこちら。

⇒2017年4月24日「真央から舞依、真凜へ、マママの系譜」はこちら。

⇒2017年4月5日「華のある本田真凜の3姉妹と兄の競演」はこちら。

⇒2017年3月26日「本田真凜と金妍児(キム・ヨナ)の共通点」はこちら。

⇒2017年3月25日「本田真凜のコメントに光る女優の感性」はこちら。

⇒2017年3月23日「本田真凜、早すぎる現役引退表明」はこちら。

⇒2017年3月21日「本田真凜は天衣無縫、この選手はいける」はこちら。

⇒2017年3月20日「気分屋の本田真凜に一つ残念なこと」はこちら。

⇒2017年3月19日「本田真凜、最高の笑顔で帰っておいで!」はこちら。

⇒2017年3月18日「本田真凜、坂本花織、白岩優奈はうふん!」はこちら。

⇒2017年3月17日「本田真凜の調子、世界ジュニア連覇の重圧」はこちら。

⇒2017年3月15日「本田真凜とザギトワの激突・・・世界ジュニア選手権」はこちら。

⇒2017年3月14日「本田真凜はいつもどおりで世界ジュニア連覇」はこちら。

⇒2017年2月13日「本田真凜は2百点超えで世界ジュニア連覇へ」はこちら。

⇒2017年1月13日「本田真凜は妹思い、姉の鏡なのか」はこちら。

⇒2016年12月26日「本田真凜の愛らしさと天性の表現力」はこちら。

⇒2016年9月13日「本田真凜、ジュニア女王の重圧・・・フィギュアGP」はこちら。

⇒2015年12月22日「本田真凜を本田望結が追いかける」はこちら。

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