私は、フェイスブック(FB)で知りました。
「家のねっこ」という画期的な地盤補強工法(地盤改良工法)が発明協会会長賞を受賞しています。
23379934_1718619628197126_1876737501478662097_n大分県大分市の「株式会社池永セメント工業所」です。
池永征司社長が「家のねっこ」の製品と工法の研究開発に心血を注いできたようです。

私はかれこれ20年ほど福岡市などの九州地方に講師やコンサルタントとして伺っています。
九州生産性本部が主催し、私が指導する「提案営業コース(セミナー)」を以前に受講していただいたご縁でFBの友達になっていました。

FBの自己紹介によれば、池永征司社長は池永セメント工業所の3代目です。
「初代の祖父は発明家で豪快、2代目の父は秀才肌で緻密、父を見習いながら、祖父のような人生を送りたいと思っています」と記しています。
その夢の最初にして大きな一歩を踏み出しました。

11月10日、鹿児島市の城山観光ホテルで行われた九州地方発明表彰において「家のねっこ」は「発明協会会長賞」を受賞しました。
23472210_1718619534863802_8433760741731059604_n大変な名誉ですので喜びもひとしおでしょう。
同時に、壮絶な努力が実って感無量でしょう。

池永征司社長のFBには友人や知人、取引先などからお祝いのコメントがたくさん寄せられていました。
「社会により一層貢献できるように頑張ります」と力強く綴っています。
企業ですからビジネス(収益事業)として営んでいかなければなりませんが、同社の理念の根底にあるのはコンクリート製品とその工法の普及を通じた社会貢献なのです。

「家のねっこ」はマイホームの資産と家族の命と暮らしを守る地盤補強工法(地盤改良工法)です。
これまでにさまざまな製品や工法がありましたが、それぞれに問題を抱えていました。
「家のねっこ」はそれらを見事にクリアしました。
特許を取得しているのは当然として、私は「発明」の呼び名にふさわしいと思います。

以下は「公益社団法人発明協会」のホームページから転載しました。
選考理由がとても分かりやすく記されていました。
http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/H29/jusho_kyushu/detail/jiii.html

◇◆◇

平成29年度九州地方発明表彰
発明協会会長賞
小判型コンクリート杭による地盤改良工法(特許第6104444号)
[大分県発明協会]

池永 征司
株式会社池永セメント工業所 代表取締役社長

本発明は、住宅向けの地盤補強工法に使用するコンクリート杭の形状及び施工方法についての技術である。
住宅を建てる際にその地盤が良好でなく沈下の恐れがある場合、地盤補強工事を行うことが一般的になってきているが、普及している工法は環境面・コスト・信頼性について課題がある。
それに対し、工場製コンクリート杭工法は比較優位であるが、製法による問題があり一般に普及していない。
23316335_1718619561530466_2132524434456273806_nこれを打破すべく、形状(製法)・工法の開発を行った。
工場製コンクリート杭製品は、遠心成型・プレストレスト製法・一般成型製法があるが、\賤兩瀏が必要で高コスト、⊃娠澤曽は先行掘りの孔のエアー・地下水が抜けない、B審儼舛論莵垤Δ真円な為、隙間ができ施工精度・支持力等に影響を及ぼす、などといった問題を抱えている。
専用設備が不要で低コストに製造できる一般成型製法において、先行掘りの孔との関係が良好となる形状として「小判型形状コンクリート杭」を開発した。
これは断面から見て真円の上下を水平にカットしたもので、これにより.灰鵐リート打ち込み面の確保(製造の容易性)、⊂絏漆緤燭砲茲訝塀鼎佑陵動彑、先行孔との隙間からエアー・地下水が抜け孔壁崩壊を防ぐ、ぢ臧分は先行孔と同一形状なので施工精度が良好で密着して摩擦力も期待できる、という効果を得ることができた。jiii1

◇◆◇

以上。
コンクリート杭の「小判型形状」にはこれだけの秘密というか根拠(必然性)が隠されていました。
おそらく開発者の執念です。

1995年阪神淡路大震災、2004年新潟県中越地震、2011年東日本大震災、2016年熊本地震・・・。
日本は近年、巨大地震に幾度も見舞われ、人命と家屋に甚大な被害が発生しています。
そうした教訓をもとに、住宅の建築では「地盤調査」が義務づけられているようです。
さらに、調査結果が良好であっても、念のために地盤補強(改良)工事を行う施主が急増しているようです。

東海・東南海・南海連動地震の発生が切迫していると予想されており、沿岸部の津波被害が危惧されています。
が、私は日本で一番危ないのは自分が暮らす神奈川県と自分が働く東京都を襲う「首都直下地震」でないかと心配しています。
振り返れば、私が1969年(昭和44年)に富山県立魚津高校を卒業して明治大学へ進学するために上京してから今日まで半世紀近く、大きな地震が一度も起こっていません。
ないに越したことはありませんが、考えようによってはとても恐ろしいことです。
(母方の祖父から、子どもの頃に体験した「関東大震災」の恐怖を聞かされました。)

首都直下地震では家屋の火災被害とともに「倒壊被害」が危惧されています。
仮に震源が神奈川県だとしても埼玉県や茨城県、千葉県などの地盤が軟弱な地域では猛烈に揺れるはずです。

jiii2池永セメント工業所のホームページに当たったところ、「家のねっこ」は耐久性を合わせ持つ工場成型のコンクリート杭を住宅の真下の地盤に何十本も専用マシーンで打ち込むという安心工法です。
敷地の地中にたくさんの柱が埋まっているイメージでした。
言い換えれば、マイホームの重みを地下の柱がしっかりと支えています。
いわゆる「不同沈下」の防止にもかなり効きそうです。

そして「家のねっこ」には「塀のねっこ」「土のねっこ」という兄弟がありました。
いずれもコンクリート製品ですから堅固なのはもちろん、きわめてシンプルです。
ゆえに、おのずと施工の品質が高まり、コストが抑えられます。

株式会社池永セメント工業所のホームページはこちら。

私は「家のねっこ三兄弟」は日本の地盤補強工法(地盤改良工法)と住宅減災工法のスタンダード(標準)になっていくと思いました。
今後は大手のハウスメーカーや地場の住宅工務店に採用が相次ぐのでないでしょうか。

池永セメント工業所は現在、大分県を中心に事業を展開しています。
私は復興が遅れ気味の隣の熊本県、危険が差し迫る首都圏への進出を期待します。
突出した性能への信頼から、日本全国に広がっていくはずです。

◆書き加え(11月12日)

それと、「家のねっこ」は一戸建ての住宅に加え、アパートなどの収益物件に有効だと思いました。
たやすく傾いたり壊れたりしては賃貸収入がなくなり、ローン返済だけが残ることになります。
また、安心工法ですので周辺物件との差別化につながり、入居者の確保で有利になります。

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