全国高校ラグビー大会優勝予想
第98回大会(2018年度)の記事は以下のとおり。
⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー(2018−2019)優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。
⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。
⇒2019年1月1日「常翔学園強し、高校ラグビー花園で上昇&常勝へ」はこちら。
⇒2019年1月2日「小西泰聖主将の桐蔭学園が花園準々決勝で天理と激突」はこちら。
⇒2019年1月3日「東福岡はトライを量産、高校ラグビー優勝候補筆頭」はこちら。
⇒2019年1月4日「大阪桐蔭ラグビーは全国一の激戦区を勝ち抜いて花園へ」はこちら。
⇒2019年1月7日「全国高校ラグビー冬の花園は本日決勝、桐蔭対決の行方」はこちら。
◇◇◇
第97回全国高校ラグビー大会が、2017年12月27日〜2018年1月8日の日程で開催されます。
高校野球は「甲子園」の制覇を目指すように、高校ラグビーは「花園」の制覇を目指し、選手たちは厳しい練習を積んできました。
(花園とは東大阪市花園ラグビー場のこと。)
今大会も51校が出場します。
北海道と東京は2校、大阪は3校となります。
登録選手が25人から30人に増えました(ベンチ入りは25人のまま)。
けがなどのアクシデントに備えられます。
ラグビーは大阪や奈良などの関西が強かったのですが、このところ福岡や神奈川が優勝に絡んでいます。
とりわけ近年は福岡の強さが際立っています。
桐蔭学園は単独優勝狙い
私が暮らす神奈川県は高校野球と同様、ラグビーも激戦区です。
(人口は東京都に次いでおり、9百万人を超えています。)
桐蔭学園高校は2010年に福岡の東福岡高校と優勝を分けていますが、単独の優勝はありません。
この5年間では2013年と2015年に大阪の東海大仰星高校に敗れ、準優勝に甘んじています。
どうも決勝戦で勝てません。
高校選抜ラグビーで初優勝
今年は第18回全国高校選抜ラグビー大会で初優勝を飾りました。
準々決勝で愛知の春日丘高校を60−0、準決勝で島根の石見智翠館高校を68−0、決勝で京都の京都成章高校を42−12で破っています。
が、藤原秀之監督はFWの頑張りを称えながらも気持ちは複雑と語りました。
U18ヨーロピアンチャンピオンシップと日程が重なり、強豪校は主力を欠いた状態だったからです。
とくに東福岡高校は大勢が抜け、決勝で勝った京都成章高校もかなり抜けていました。
ちなみに突出した選手のいない桐蔭学園高校はおそらく一人も選ばれていません。
(これに関しては、学校として選抜と代表のどちらを重んじるかも関わるようです。)
個々の能力というより試合運びとつなぎで勝つチームです。
桐蔭学園高校は神奈川県予選では3年連続16回目の優勝を収めています。
三ツ沢球技場で行われた決勝戦では、東海大相模高校を59−19で破りました。
前半で試合を決めています。
福岡東は猛獣クラスの強さ
第97回全国高校ラグビー大会は普通に考えれば、優勝候補は筆頭が福岡東高校、次いで京都成章高校と東海大仰星高校になるでしょう。
(福岡東高校は猛獣クラスの強さです。)
しかし、今大会は桐蔭学園高校にも十分にチャンスがあります。
私は自宅から遠くないこの高校を応援しており、全国高校選抜ラグビー大会の勢いを大切にし、2018年冬の花園を制してほしいと思います。
どうせなら単独で頂点に立ってください。
⇒2017年12月30日「桐蔭学園高校ラグビー部は怒涛の攻め」はこちら。
⇒2018年1月2日「桐蔭学園ラグビー部はAI&ドローン活用へ」はこちら。
◆
高校ラグビー出場校(代表校)
第97回全国高校ラグビー大会の出場校は以下のとおり。
初出場は埼玉の昌平高校の1校のみ。
最多出場は秋田の秋田工業高校の67回目。
《北海道》
◇北北海道 中標津(3年ぶり8回目)
◇南北海道 函館ラ・サール(2年ぶり2回目)
《東北地区》
◇青森 青森北(7年連続19回目)
◇岩手 黒沢尻工(3年連続29回目)
◇宮城 仙台育英(22年連続24回目)
◇秋田 秋田工(2年連続67回目)
◇山形 山形南(2年ぶり2回目)
◇福島 郡山北工(3年連続3回目)
《関東地区》
◇茨城 茗溪学園(6年連続23回目)
◇栃木 國學院栃木(18年連続23回目)
◇群馬 明和県央(2年ぶり7回目)
◇埼玉 昌平(初出場)
◇千葉 流経大柏(23年連続25回目)
◇東京第1 目黒学院(4年ぶり18回目)
◇東京第2 國學院久我山(2年ぶり41回目)
◇神奈川 桐蔭学園(3年連続16回目)
◇山梨 日川(12年連続47回目)
《中部地区》
◇長野 飯田(6年ぶり8回目)
◇新潟 新潟工(14年連続42回目)
◇富山 富山第一(2年連続10回目)
◇石川 日本航空石川(13年連続13回目)
◇福井 若狭東(2年連続29回目)
◇静岡 東海大静岡翔洋(5年ぶり10回目)
◇愛知 中部大春日丘(5年連続7回目)
◇岐阜 岐阜工(7年ぶり18回目)
◇三重 朝明(6年連続8回目)
《関西地区》
◇滋賀 八幡工(7年ぶり26回目)
◇京都 京都成章(4年連続10回目)
◇大阪第1 大阪桐蔭(6年連続12回目)
◇大阪第2 東海大仰星(5年連続18回目)
◇大阪第3 常翔学園(3年連続36回目)
◇兵庫 報徳学園(2年連続43回目)
◇奈良 御所実(2年連続11回目)
◇和歌山 和歌山工(3年連続23回目)
《中国地区》
◇鳥取 倉吉東(6年ぶり11回目)
◇島根 石見智翠館(27年連続27回目)
◇岡山 倉敷工(4年ぶり5回目)
◇広島 尾道(11年連続12回目)
◇山口 山口(2年連続5回目)
《四国地区》
◇香川 高松北(4年連続12回目)
◇徳島 城東(10年ぶり11回目)
◇愛媛 松山聖陵(2年連続3回目)
◇高知 土佐塾(6年連続17回目)
《九州・沖縄地区》
◇福岡 東福岡(18年連続28回目)
◇佐賀 佐賀工(36年連続46回目)
◇長崎 長崎南山(4年ぶり5回目)
◇熊本 熊本西(6年ぶり10回目)
◇大分 大分舞鶴(32年連続56回目)
◇宮崎 高鍋(7年連続25回目)
◇鹿児島 鹿児島実(4年連続18回目)
◇沖縄 コザ(2年ぶり15回目)
◆書き加え(12月20日)
高校ラグビー組み合わせが決定
全国高校ラグビー大会は3回戦までの対戦(組み合わせ)が決まっています。
1月3日の準々決勝の組み合わせは1日、5日の準決勝の組み合わせは3日に決まります。
そして決勝は1月8日に行われます。
12月3日の毎日新聞によれば、優勝争いは東福岡高校のほか、桐蔭学園高校と京都成章高校のAシード3校にBシードの大阪桐蔭高校を加えた「4強」が中心になるそうです。
東海大仰星高校の名前がありません。
(優勝候補に挙げられた大阪桐蔭高校は桐蔭学園高校とつながりがありません。)
私は記事に「優勝争いは東福岡高校のほか」とあるのが気になりました。
実力が図抜けており、最有力というニュアンスが感じられます。
桐蔭学園と劇団四季
桐蔭学園はバス通学であり、東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野駅」などが最寄駅になります。
横浜市青葉区にあり、この辺りに特有の起伏の多い広大な敷地にリゾート施設のような校舎が立ち並びます。
自然に恵まれた素晴らしい環境です。
勉強嫌いの私でもいくらか学んだかもしれません。
あざみ野駅を桐蔭学園方向へちょっと歩いたところに「四季株式会社」と「劇団四季芸術センター」があります。
そう、ミュージカル『キャッツ』で有名な劇団四季のこと。
私は自分が暮らす横浜市都筑区から青葉区にかけての一帯の知的な雰囲気が気に入っています。
今年は桐蔭学園高校ラグビー部の単独制覇を祈ります。
⇒2011年1月8日「桐蔭学園日本一&東福岡2連覇の高校ラグビー両校優勝」はこちら。
⇒2011年1月16日「桐蔭学園ラグビー部、初優勝の歓喜、今後の課題」はこちら。
⇒2012年1月6日「桐蔭学園ラグビー部、大健闘の感動、横浜の誇り」はこちら。
◆書き加え(12月29日)
昌平は東福岡と対戦
今大会唯一の初出場、埼玉の昌平高校が滋賀の八幡工業高校に26−22で勝利を収めました。
FWの平均身長が 170センチに満たない不利を走力で補っています。
最後はあっという間に4点差まで詰め寄られましたが、猛攻を耐え抜いています。
2回戦でシード校が登場します。
優勝候補筆頭の呼び声が高い前回王者の東福岡高校とぶつかります。
胸を借りるつもりで戦うほかにないでしょう。
◆書き加え(12月30日)
桐蔭学園が飯田に120−0
Aシードの桐蔭学園が初戦の2回戦に登場し、長野の飯田高校を120−0で退けました。
18トライ、 120得点ですので一方的に攻めまくったのでしょう。
私は長野県伊那市でアルプスに挟まれて暮らしたことがあり、そこから南下すると飯田市です。
手加減はしてならないことですし、対戦相手にも失礼です。
が、飯田高校がちょっと気の毒です。
次戦は広島の尾道高校です。
⇒2017年12月30日「桐蔭学園高校ラグビー部は怒涛の攻め」はこちら。
◆書き加え(1月1日)
桐蔭学園は尾道に快勝
桐蔭学園高校は1月1日の3回戦で広島の尾道高校を40− 7で破っています。
が、試合開始早々にトライを奪われたことが気になります。
スクラムサイドのすきをあっさりと突かれました。
決勝を含む残り3試合が心配になります。
◆書き加え(1月1日)
京都成章高校は大苦戦
京都の京都成章高校と千葉の流経大柏高校は 5− 0と大接戦でした。
前半中盤の1トライでの決着とは驚きました。
Aシードの京都成章高校に対し、流経大柏高校はノーシードなので大健闘といえます。
(1回戦で鳥取の倉吉東高校を107−0で倒していました。)
東に勝ってほしかった。
◆書き加え(1月2日)
準々決勝の組み合わせ
これまでの内容に誤りが多く、おおよそ修正しました。
このブログで組み合わせが再抽選になると書いておきながら、失念していました。
年末年始はデスクワークに追われながら音楽や映画を流したり、駅伝を流したり、頭が大混乱です。
1月1日に3回戦が終わりベストエイトがそろったところで再抽選が行われ、準々決勝の組み合わせが決まりました。
第1試合はどちらもAシードの桐蔭学園高校と京都成章高校がぶつかります。
全国高校選抜ラグビーでは桐蔭学園高校が決勝で勝っています。
第2試合は2連覇を狙うAシードの東福岡高校と初の8強入りを果たしたBシードの石川の日本航空高校石川が戦います。
第3試合はノーシードの兵庫の報徳学園とBシードの東海大仰星高校がぶつかります。
第4試合はどちらもBシードの東京の國學院久我山高校と大阪桐蔭高校が当たります。
桐蔭学園高校と京都成章高校にとり厳しい組み合わせです。
◆書き加え(1月3日)
準々決勝で京都成章を破る
たったいま桐蔭学園高校が京都成章高校を36−14で破りました。
前半は先行されながらも追いつき、後半で一方的に攻めました。
総合力というかバランスで勝つので、強さを感じさせない強さです。
Aシード同士の対決ですから選手はむろん必至なはずですが、私には余裕を持って戦っているように見えました。
手に汗を握りませんでした。
ただし、最初にディフェンスの甘さを突かれています。
これを快勝と呼んではいけないでしょう。
気持ちを引き締めて戦ってください。
◆書き加え(1月3日)
準決勝の組み合わせ
1月3日に準々決勝が終わったところで再抽選が行われ、1月5日の準決勝の組み合わせが決まっています。
ちなみに、4強(ベストフォー)の顔ぶれは4大会前と同じだそうです。
第1試合はAシードの東福岡高校とBシードの東海大仰星高校が当たります。
第2試合はBシードの大阪桐蔭高校と桐蔭学園高校がぶつかります。
念を押せば、両校につながりはなく、いわゆる「兄弟校対決」でありません。
桐蔭学園高校は同じ大阪勢なら2013年と2015年に決勝で敗れた東海大仰星高校と戦いたかったでしょう。
◆書き加え(1月3日)
Aシード4校、Bシード9校へ
組み合わせ表を改めて見て思ったのは、Aシード3校を4校に増やし、Bシード10校を9校に減らすのがいいということです。
ならば、準決勝を迎える前に再抽選を1度行えば済みます。
今大会のようにAシード3校のうちの2校が準々決勝で戦い、1校が消えるというのは納得できません。
全国高校ラグビー大会の盛り上がりを考えても損だと思います。
トーナメント全体を重んじた結果かもしれませんが、「Aシード4校、Bシード9校へ」に変えてとくに問題はないのでは・・・。
それがどうしても不都合というのなら出場校の総数を48か56にし、シード校の数と割合を見直せばいい。
◆書き加え(1月5日)
準決勝の桐蔭対決で敗れる
1月5日の準決勝までにAシード3校がすべて消えました。
第1試合、Aシードの東福岡高校はBシードの東海大仰星高校に14−21で敗れました。
有力選手の揃った東福岡高校は優勝候補の筆頭に挙げられ、2連覇を狙っていました。
私は1月1日の3回戦で秋田の秋田工業高校と引き分けた東海大仰星高校が東福岡高校を倒して決勝に進むとは思っていませんでした。
(最多出場の秋田工業高校は強かったということでしょうか。)
東海大仰星高校は昨年の決勝で東福岡高校に敗れた雪辱を果たしました。
私は決勝が東海大仰星高校との対決になることを疑いませんでした。
ラグビーまして高校ラグビーに「因縁対決」「リベンジ」という言葉を使ってはいけないのかもしれません。
が、桐蔭学園高校は2013年と2015年に決勝で敗れていますので、東海大仰星高校に借りを返せるチャンスだと喜びました。
第2試合、Bシードの大阪桐蔭高校がAシードの桐蔭学園高校を12− 7で破りました。
これまで桐蔭学園高校は大阪桐蔭高校に勝っています。
(4大会前の準決勝では43− 0で退けています。)
決勝に進出したことがなくベストフォー1回、ベストエイト1回の大阪桐蔭高校に桐蔭学園高校が敗れるとは・・・。
圧倒的な得点差で勝ってきた強豪校は防御が弱点になることがあります。
(ぎりぎりの守りを味わっていない攻めっ放しのチームはもろい。)
私は桐蔭学園高校の3回戦と準々決勝での点の取られ方がよくないと感じていました。
ディフェンスの大切さが改めて分かりました。
(勝ち進んできた相手との準決勝や決勝ですきを見せたり、ミスが出たりすると致命的です。)
それにしても大阪勢は強いし、凄く粘る。
地元同士の決勝対決は啓光学園高校(現常翔啓光学園高校)が15−12で大工大高校(現常翔学園高校)を破って以来19大会ぶり、2度目のようです。
(ややこしいですね。)
東福岡高校を倒した東海大仰星高校と桐蔭学園高校を倒した大阪桐蔭高校はどちらが強いのでしょうか。
過去の実績では優勝4度、準優勝2度の東海大仰星高校が断然勝ります。
私は地元の桐蔭学園高校を応援しており、準々決勝までの戦いぶりから今大会はいただいたなと思っていました。
選手はむろん頑張りましたが、とても悔しい。
◆書き加え(1月7日)
東海大仰星高校と大阪桐蔭高校
私は準決勝の試合を見て、どちらも強いシーズンの明治大学と早稲田大学の戦いを思い出しました。
FWの圧力による縦の攻めを重んじる明治ラグビーとBKの展開による横の攻めを重んじる早稲田ラグビーは対照的であり、その攻防は見応えがありました。
私は5年中退なので母校と呼べませんが、明治を応援していました。
しかし、明治の執拗な攻撃をゴールラインぎりぎりで耐え、ピンチをしのぐ早稲田の鉄壁の防御に感動しました。
敵ながらあっぱれと思いました。
ディフェンスはラグビーの魅力であり醍醐味です。
決勝へ勝ち進んだ東海大仰星高校と大阪桐蔭高校は東福岡高校と桐蔭学園高校の猛攻を上回る気迫を示しました。
素晴らしい試合でした。
やっているほうは死にそうになりますが、見ているほうはロースコアの接戦が面白い。
決勝はどのような戦いになるのでしょう。
⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー(2018−2019)優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。
⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。
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第98回大会(2018年度)の記事は以下のとおり。
⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー(2018−2019)優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。
⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。
⇒2019年1月1日「常翔学園強し、高校ラグビー花園で上昇&常勝へ」はこちら。
⇒2019年1月2日「小西泰聖主将の桐蔭学園が花園準々決勝で天理と激突」はこちら。
⇒2019年1月3日「東福岡はトライを量産、高校ラグビー優勝候補筆頭」はこちら。
⇒2019年1月4日「大阪桐蔭ラグビーは全国一の激戦区を勝ち抜いて花園へ」はこちら。
⇒2019年1月7日「全国高校ラグビー冬の花園は本日決勝、桐蔭対決の行方」はこちら。
◇◇◇
第97回全国高校ラグビー大会が、2017年12月27日〜2018年1月8日の日程で開催されます。
高校野球は「甲子園」の制覇を目指すように、高校ラグビーは「花園」の制覇を目指し、選手たちは厳しい練習を積んできました。
(花園とは東大阪市花園ラグビー場のこと。)
今大会も51校が出場します。
北海道と東京は2校、大阪は3校となります。
登録選手が25人から30人に増えました(ベンチ入りは25人のまま)。
けがなどのアクシデントに備えられます。
ラグビーは大阪や奈良などの関西が強かったのですが、このところ福岡や神奈川が優勝に絡んでいます。
とりわけ近年は福岡の強さが際立っています。
桐蔭学園は単独優勝狙い
私が暮らす神奈川県は高校野球と同様、ラグビーも激戦区です。
(人口は東京都に次いでおり、9百万人を超えています。)
桐蔭学園高校は2010年に福岡の東福岡高校と優勝を分けていますが、単独の優勝はありません。
この5年間では2013年と2015年に大阪の東海大仰星高校に敗れ、準優勝に甘んじています。
どうも決勝戦で勝てません。
高校選抜ラグビーで初優勝
今年は第18回全国高校選抜ラグビー大会で初優勝を飾りました。
準々決勝で愛知の春日丘高校を60−0、準決勝で島根の石見智翠館高校を68−0、決勝で京都の京都成章高校を42−12で破っています。
が、藤原秀之監督はFWの頑張りを称えながらも気持ちは複雑と語りました。
U18ヨーロピアンチャンピオンシップと日程が重なり、強豪校は主力を欠いた状態だったからです。
とくに東福岡高校は大勢が抜け、決勝で勝った京都成章高校もかなり抜けていました。
ちなみに突出した選手のいない桐蔭学園高校はおそらく一人も選ばれていません。
(これに関しては、学校として選抜と代表のどちらを重んじるかも関わるようです。)
個々の能力というより試合運びとつなぎで勝つチームです。
桐蔭学園高校は神奈川県予選では3年連続16回目の優勝を収めています。
三ツ沢球技場で行われた決勝戦では、東海大相模高校を59−19で破りました。
前半で試合を決めています。
福岡東は猛獣クラスの強さ
第97回全国高校ラグビー大会は普通に考えれば、優勝候補は筆頭が福岡東高校、次いで京都成章高校と東海大仰星高校になるでしょう。
(福岡東高校は猛獣クラスの強さです。)
しかし、今大会は桐蔭学園高校にも十分にチャンスがあります。
私は自宅から遠くないこの高校を応援しており、全国高校選抜ラグビー大会の勢いを大切にし、2018年冬の花園を制してほしいと思います。
どうせなら単独で頂点に立ってください。
⇒2017年12月30日「桐蔭学園高校ラグビー部は怒涛の攻め」はこちら。
⇒2018年1月2日「桐蔭学園ラグビー部はAI&ドローン活用へ」はこちら。
◆
高校ラグビー出場校(代表校)
第97回全国高校ラグビー大会の出場校は以下のとおり。
初出場は埼玉の昌平高校の1校のみ。
最多出場は秋田の秋田工業高校の67回目。
《北海道》
◇北北海道 中標津(3年ぶり8回目)
◇南北海道 函館ラ・サール(2年ぶり2回目)
《東北地区》
◇青森 青森北(7年連続19回目)
◇岩手 黒沢尻工(3年連続29回目)
◇宮城 仙台育英(22年連続24回目)
◇秋田 秋田工(2年連続67回目)
◇山形 山形南(2年ぶり2回目)
◇福島 郡山北工(3年連続3回目)
《関東地区》
◇茨城 茗溪学園(6年連続23回目)
◇栃木 國學院栃木(18年連続23回目)
◇群馬 明和県央(2年ぶり7回目)
◇埼玉 昌平(初出場)
◇千葉 流経大柏(23年連続25回目)
◇東京第1 目黒学院(4年ぶり18回目)
◇東京第2 國學院久我山(2年ぶり41回目)
◇神奈川 桐蔭学園(3年連続16回目)
◇山梨 日川(12年連続47回目)
《中部地区》
◇長野 飯田(6年ぶり8回目)
◇新潟 新潟工(14年連続42回目)
◇富山 富山第一(2年連続10回目)
◇石川 日本航空石川(13年連続13回目)
◇福井 若狭東(2年連続29回目)
◇静岡 東海大静岡翔洋(5年ぶり10回目)
◇愛知 中部大春日丘(5年連続7回目)
◇岐阜 岐阜工(7年ぶり18回目)
◇三重 朝明(6年連続8回目)
《関西地区》
◇滋賀 八幡工(7年ぶり26回目)
◇京都 京都成章(4年連続10回目)
◇大阪第1 大阪桐蔭(6年連続12回目)
◇大阪第2 東海大仰星(5年連続18回目)
◇大阪第3 常翔学園(3年連続36回目)
◇兵庫 報徳学園(2年連続43回目)
◇奈良 御所実(2年連続11回目)
◇和歌山 和歌山工(3年連続23回目)
《中国地区》
◇鳥取 倉吉東(6年ぶり11回目)
◇島根 石見智翠館(27年連続27回目)
◇岡山 倉敷工(4年ぶり5回目)
◇広島 尾道(11年連続12回目)
◇山口 山口(2年連続5回目)
《四国地区》
◇香川 高松北(4年連続12回目)
◇徳島 城東(10年ぶり11回目)
◇愛媛 松山聖陵(2年連続3回目)
◇高知 土佐塾(6年連続17回目)
《九州・沖縄地区》
◇福岡 東福岡(18年連続28回目)
◇佐賀 佐賀工(36年連続46回目)
◇長崎 長崎南山(4年ぶり5回目)
◇熊本 熊本西(6年ぶり10回目)
◇大分 大分舞鶴(32年連続56回目)
◇宮崎 高鍋(7年連続25回目)
◇鹿児島 鹿児島実(4年連続18回目)
◇沖縄 コザ(2年ぶり15回目)
◆書き加え(12月20日)
高校ラグビー組み合わせが決定
全国高校ラグビー大会は3回戦までの対戦(組み合わせ)が決まっています。
1月3日の準々決勝の組み合わせは1日、5日の準決勝の組み合わせは3日に決まります。
そして決勝は1月8日に行われます。
12月3日の毎日新聞によれば、優勝争いは東福岡高校のほか、桐蔭学園高校と京都成章高校のAシード3校にBシードの大阪桐蔭高校を加えた「4強」が中心になるそうです。
東海大仰星高校の名前がありません。
(優勝候補に挙げられた大阪桐蔭高校は桐蔭学園高校とつながりがありません。)
私は記事に「優勝争いは東福岡高校のほか」とあるのが気になりました。
実力が図抜けており、最有力というニュアンスが感じられます。
桐蔭学園と劇団四季
桐蔭学園はバス通学であり、東急田園都市線・横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野駅」などが最寄駅になります。
横浜市青葉区にあり、この辺りに特有の起伏の多い広大な敷地にリゾート施設のような校舎が立ち並びます。
自然に恵まれた素晴らしい環境です。
勉強嫌いの私でもいくらか学んだかもしれません。
あざみ野駅を桐蔭学園方向へちょっと歩いたところに「四季株式会社」と「劇団四季芸術センター」があります。
そう、ミュージカル『キャッツ』で有名な劇団四季のこと。
私は自分が暮らす横浜市都筑区から青葉区にかけての一帯の知的な雰囲気が気に入っています。
今年は桐蔭学園高校ラグビー部の単独制覇を祈ります。
⇒2011年1月8日「桐蔭学園日本一&東福岡2連覇の高校ラグビー両校優勝」はこちら。
⇒2011年1月16日「桐蔭学園ラグビー部、初優勝の歓喜、今後の課題」はこちら。
⇒2012年1月6日「桐蔭学園ラグビー部、大健闘の感動、横浜の誇り」はこちら。
◆書き加え(12月29日)
昌平は東福岡と対戦
今大会唯一の初出場、埼玉の昌平高校が滋賀の八幡工業高校に26−22で勝利を収めました。
FWの平均身長が 170センチに満たない不利を走力で補っています。
最後はあっという間に4点差まで詰め寄られましたが、猛攻を耐え抜いています。
2回戦でシード校が登場します。
優勝候補筆頭の呼び声が高い前回王者の東福岡高校とぶつかります。
胸を借りるつもりで戦うほかにないでしょう。
◆書き加え(12月30日)
桐蔭学園が飯田に120−0
Aシードの桐蔭学園が初戦の2回戦に登場し、長野の飯田高校を120−0で退けました。
18トライ、 120得点ですので一方的に攻めまくったのでしょう。
私は長野県伊那市でアルプスに挟まれて暮らしたことがあり、そこから南下すると飯田市です。
手加減はしてならないことですし、対戦相手にも失礼です。
が、飯田高校がちょっと気の毒です。
次戦は広島の尾道高校です。
⇒2017年12月30日「桐蔭学園高校ラグビー部は怒涛の攻め」はこちら。
◆書き加え(1月1日)
桐蔭学園は尾道に快勝
桐蔭学園高校は1月1日の3回戦で広島の尾道高校を40− 7で破っています。
が、試合開始早々にトライを奪われたことが気になります。
スクラムサイドのすきをあっさりと突かれました。
決勝を含む残り3試合が心配になります。
◆書き加え(1月1日)
京都成章高校は大苦戦
京都の京都成章高校と千葉の流経大柏高校は 5− 0と大接戦でした。
前半中盤の1トライでの決着とは驚きました。
Aシードの京都成章高校に対し、流経大柏高校はノーシードなので大健闘といえます。
(1回戦で鳥取の倉吉東高校を107−0で倒していました。)
東に勝ってほしかった。
◆書き加え(1月2日)
準々決勝の組み合わせ
これまでの内容に誤りが多く、おおよそ修正しました。
このブログで組み合わせが再抽選になると書いておきながら、失念していました。
年末年始はデスクワークに追われながら音楽や映画を流したり、駅伝を流したり、頭が大混乱です。
1月1日に3回戦が終わりベストエイトがそろったところで再抽選が行われ、準々決勝の組み合わせが決まりました。
第1試合はどちらもAシードの桐蔭学園高校と京都成章高校がぶつかります。
全国高校選抜ラグビーでは桐蔭学園高校が決勝で勝っています。
第2試合は2連覇を狙うAシードの東福岡高校と初の8強入りを果たしたBシードの石川の日本航空高校石川が戦います。
第3試合はノーシードの兵庫の報徳学園とBシードの東海大仰星高校がぶつかります。
第4試合はどちらもBシードの東京の國學院久我山高校と大阪桐蔭高校が当たります。
桐蔭学園高校と京都成章高校にとり厳しい組み合わせです。
◆書き加え(1月3日)
準々決勝で京都成章を破る
たったいま桐蔭学園高校が京都成章高校を36−14で破りました。
前半は先行されながらも追いつき、後半で一方的に攻めました。
総合力というかバランスで勝つので、強さを感じさせない強さです。
Aシード同士の対決ですから選手はむろん必至なはずですが、私には余裕を持って戦っているように見えました。
手に汗を握りませんでした。
ただし、最初にディフェンスの甘さを突かれています。
これを快勝と呼んではいけないでしょう。
気持ちを引き締めて戦ってください。
◆書き加え(1月3日)
準決勝の組み合わせ
1月3日に準々決勝が終わったところで再抽選が行われ、1月5日の準決勝の組み合わせが決まっています。
ちなみに、4強(ベストフォー)の顔ぶれは4大会前と同じだそうです。
第1試合はAシードの東福岡高校とBシードの東海大仰星高校が当たります。
第2試合はBシードの大阪桐蔭高校と桐蔭学園高校がぶつかります。
念を押せば、両校につながりはなく、いわゆる「兄弟校対決」でありません。
桐蔭学園高校は同じ大阪勢なら2013年と2015年に決勝で敗れた東海大仰星高校と戦いたかったでしょう。
◆書き加え(1月3日)
Aシード4校、Bシード9校へ
組み合わせ表を改めて見て思ったのは、Aシード3校を4校に増やし、Bシード10校を9校に減らすのがいいということです。
ならば、準決勝を迎える前に再抽選を1度行えば済みます。
今大会のようにAシード3校のうちの2校が準々決勝で戦い、1校が消えるというのは納得できません。
全国高校ラグビー大会の盛り上がりを考えても損だと思います。
トーナメント全体を重んじた結果かもしれませんが、「Aシード4校、Bシード9校へ」に変えてとくに問題はないのでは・・・。
それがどうしても不都合というのなら出場校の総数を48か56にし、シード校の数と割合を見直せばいい。
◆書き加え(1月5日)
準決勝の桐蔭対決で敗れる
1月5日の準決勝までにAシード3校がすべて消えました。
第1試合、Aシードの東福岡高校はBシードの東海大仰星高校に14−21で敗れました。
有力選手の揃った東福岡高校は優勝候補の筆頭に挙げられ、2連覇を狙っていました。
私は1月1日の3回戦で秋田の秋田工業高校と引き分けた東海大仰星高校が東福岡高校を倒して決勝に進むとは思っていませんでした。
(最多出場の秋田工業高校は強かったということでしょうか。)
東海大仰星高校は昨年の決勝で東福岡高校に敗れた雪辱を果たしました。
私は決勝が東海大仰星高校との対決になることを疑いませんでした。
ラグビーまして高校ラグビーに「因縁対決」「リベンジ」という言葉を使ってはいけないのかもしれません。
が、桐蔭学園高校は2013年と2015年に決勝で敗れていますので、東海大仰星高校に借りを返せるチャンスだと喜びました。
第2試合、Bシードの大阪桐蔭高校がAシードの桐蔭学園高校を12− 7で破りました。
これまで桐蔭学園高校は大阪桐蔭高校に勝っています。
(4大会前の準決勝では43− 0で退けています。)
決勝に進出したことがなくベストフォー1回、ベストエイト1回の大阪桐蔭高校に桐蔭学園高校が敗れるとは・・・。
圧倒的な得点差で勝ってきた強豪校は防御が弱点になることがあります。
(ぎりぎりの守りを味わっていない攻めっ放しのチームはもろい。)
私は桐蔭学園高校の3回戦と準々決勝での点の取られ方がよくないと感じていました。
ディフェンスの大切さが改めて分かりました。
(勝ち進んできた相手との準決勝や決勝ですきを見せたり、ミスが出たりすると致命的です。)
それにしても大阪勢は強いし、凄く粘る。
地元同士の決勝対決は啓光学園高校(現常翔啓光学園高校)が15−12で大工大高校(現常翔学園高校)を破って以来19大会ぶり、2度目のようです。
(ややこしいですね。)
東福岡高校を倒した東海大仰星高校と桐蔭学園高校を倒した大阪桐蔭高校はどちらが強いのでしょうか。
過去の実績では優勝4度、準優勝2度の東海大仰星高校が断然勝ります。
私は地元の桐蔭学園高校を応援しており、準々決勝までの戦いぶりから今大会はいただいたなと思っていました。
選手はむろん頑張りましたが、とても悔しい。
◆書き加え(1月7日)
東海大仰星高校と大阪桐蔭高校
私は準決勝の試合を見て、どちらも強いシーズンの明治大学と早稲田大学の戦いを思い出しました。
FWの圧力による縦の攻めを重んじる明治ラグビーとBKの展開による横の攻めを重んじる早稲田ラグビーは対照的であり、その攻防は見応えがありました。
私は5年中退なので母校と呼べませんが、明治を応援していました。
しかし、明治の執拗な攻撃をゴールラインぎりぎりで耐え、ピンチをしのぐ早稲田の鉄壁の防御に感動しました。
敵ながらあっぱれと思いました。
ディフェンスはラグビーの魅力であり醍醐味です。
決勝へ勝ち進んだ東海大仰星高校と大阪桐蔭高校は東福岡高校と桐蔭学園高校の猛攻を上回る気迫を示しました。
素晴らしい試合でした。
やっているほうは死にそうになりますが、見ているほうはロースコアの接戦が面白い。
決勝はどのような戦いになるのでしょう。
⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー(2018−2019)優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。
⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。
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